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第七章 浮かれる直樹と楓の恐怖
30. 楓の変化 side. 直樹
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最初に感じた違和感は、『時間』だった。
お家デートの前々日。
当日はお昼前に待ち合わせすることが決まっていたので、楓にお昼ご飯のリクエストを聞くため、電話をして良いか21時過ぎにメッセージを送った。
いつもこのぐらいの時間なら返信があるのだけど、楓の返事は翌朝だった。
この時は「たまたま寝落ちしたのかな?」と思っていた。
◇◇◇
メッセージを送った翌日、楓と電話をした。
「明日、お昼ご飯は何が食べたい?」
「唐揚げとキャベツ……」
楓は、思わず口をついて出た、という様子で言った後、慌てて続けた。
「い、いえ、揚げ物をお願いするなんて非常識ですね!」
「大丈夫だよ! 唐揚げはお弁当用によく作り置きしてるから得意なんだ」
「ええっ! 動物園の時、お弁当に入っていた唐揚げは手作りだったんですね」
「うん、そうなんだ。その作り置きがなくなったところだったから、ちょうど揚げようと思ってたところだったし、俺も唐揚げだと都合が良いな」
「ええっ!!! いいんですか?!」
「うんっ!」
「ありがとうございますっ!」
という訳で、お家デートのお昼ご飯が決まった。
そして、その日の夜も21時以降のメッセージに返信はなかった。
◇◇◇
念願のお家デートの日。
楓には「電車で行く」と頑なに言われたのだけど、俺が無理を言って、車で迎えに行ってしまった。
「来ていただいて、すみません」
「ううん。俺が来たかっただけだから、気にしないで」
「ありがとうございます! ……あと、一昨日も昨日も返信が朝になってしまってごめんなさい」
「ううん、大丈夫だよ。疲れてた?」
「……実は、一昨日から早寝早起きを始めて、……これから21時頃には寝ようと思ってるんです」
「そうなんだ! 楓が早寝早起きするなら、俺も一緒にしようかな」
「早起き気持ち良くてハマりますよ! ぜひ一緒にしましょう」
そんな話をしながら、俺の家へと向かった。
◇
家に到着し、玄関のドアを開ける。
「楓、どうぞ」
「お邪魔します」
楓が少し緊張した様子で、玄関へと足を踏み入れる。
俺も物凄く緊張していた。
楓は胸元にフリルがある可愛らしいブラウスに、ペンシルスカートを合わせていた。
以前はシンプルなトップスにパンツスタイルが多かったので、単に冬服はそういう服が多いだけかもしれないけど、俺のためだったら嬉しいな、なんてつい浮かれたことを思ってしまう。
「お昼、すぐ作って来るから、少し待っててね」
「私も手伝います!」
「大丈夫だよ。ほとんど準備は終わってるから。楓は寛いで待ってて」
「そんな……」
俺は、キッチンへと向かった。
すると、楓も近くにやって来た。
「……隣で見ててもいいですか?」
「いいよ。でも油が跳ねたら危ないから、こっちにいてね」
「ふふっ、……そんなに心配しなくても大丈夫ですよ?」
「だって楓が火傷したら……」
「家でも揚げ物手伝ったりするので平気ですよ! ……あ、この野菜、私、盛り付けましょうか?」
「……じゃあ、お願いしようかな」
「はいっ!」
楓がニッコリ笑って腕捲りをした。
その拍子に、楓の手首にクリスマスプレゼントのブレスレットが見えた。
思わず、嬉しさが込み上げる。
「ブレスレット、付けてくれてるんだ」
「はい、毎日付けてるんですけど、……でも、失くしたり壊したりするのが怖くて、直樹さんに会う時だけにしようか悩んでます」
「……楓も毎日付けてくれてたんだ!」
「はいっ」
お正月の時は俺も楓もしっかり防寒をしていたから、見えなくて気付かなかった。
「よかったら、毎日付けてほしいな。俺も付けてるから」
俺も、腕捲りをしてブレスレットを楓に見せた。
実は俺も、楓に繋がっているような気がして、毎日付けていたのだ。
「直樹さんもだったんですね! じゃあ、これからも毎日付けます!」
楓がニッコリ微笑むのを見て、俺はまた幸せを噛み締める。
そうして2人で昼食の準備をした。
楓が手際良く野菜を盛り付ける様子に、つい見惚れてしまう。
今まで料理を誰かに手伝ってもらうことなんてなかったけど、大好きな楓と一緒に準備をするのはこんなに幸せなことなんだと思った。
◇
「直樹さん、美味しいですっ!」
「楓、唐揚げ好きだったんだね」
「……元々好きだったんですが、最近凄く好きになって、……毎日食べるようにしてるんです」
「毎日?! そんなに好きなんだ」
「……はい」
何故か楓は俺から目を逸らして、どこか違和感を感じる返事だった。
だけど、その後も楓が美味しそうに食べる様子を見て、『唐揚げが本当に好きなんだなぁ』と思った。
◇
食後にコーヒーを淹れるため、コーヒーサーバーとドリッパーを棚から取り出す。
「すごい……! 本格的なんですね」
「前にハマった時に、揃えたんだよね」
フィルターをセットし、楓からもらったコーヒーを2杯分入れた後、細口の電気ケトルで、時間を測りながらお湯を回し入れる。
淹れ終えて、ドリッパーを外し、楓の方を見ると……。
何故か楓が蹲っていた。
慌ててドリッパーを置いて、俺もしゃがみ込む。
「どうしたの、楓?! 大丈夫?!」
「い、いえ……ちょっと心臓がおかしくて……」
「心臓?!」
楓が何か病気だったらどうしようと、病気で亡くなった悠斗や葵ちゃんのことも頭をよぎり、物凄く焦ってしまった。
すると、楓が腕に顔を埋めたまま、か細い声で言った。
「こ、コーヒーを淹れる直樹さんがカッコ良すぎて……」
「……!
その瞬間、物凄く安堵したと同時に、もうずっと限界だった俺の箍が外れてしまった。
「……そんなことを言う楓が可愛すぎて、俺の心臓の方がおかしくなりそうなんだけど」
「……え」
俺が顔を覗き込むと、耳まで真っ赤にする楓と目が合った。
思わず顎を掬い上げ、楓にキスをした。
数秒経ったあと、口を離し、また口付ける。
唇を合わせるキスを繰り返しながら、俺は完全に腰を下ろし、楓は俺の脚の間で横座りするような状態になった。
抱き締めると、楓は何故か慌ててお互いの体を隔てるように、俺の胸に手を置いた。だけど、そんな違和感が気にならないぐらい、俺は楓とのキスに夢中だった。
そのまま何度も何度もキスを繰り返すうちに、楓がはぁっと熱い息を吐いた。
その唇の隙間から、俺は舌を侵入させる。
楓は嫌がる様子はなかったけど、物凄く戸惑っているようだった。
一旦、唇を離して確認をする。
「……嫌?」
頬を上気させた楓が首を横に振ったので、そのまま再開する。
その後も、楓は少し戸惑っていたようだったけど、おずおずと、楓も自分の舌を俺の舌に絡めてくれた。
堪らなくて、楓の髪や頬を撫でる。
そのまま楓の首筋を辿り、ブラウスに手をかけようとして、やっと、ここがキッチンの床だったことを思い出した。
思わず、顔を離して言う。
「ごめん、楓! ここじゃ痛かったよね?」
「……いえ、大丈夫ですよ」
楓がうっとりとした表情で微笑む。
嫌がっている様子じゃなくて、心底ホッとした。
だけど、俺が「移動しようか」と言う前に、楓はハッと我に返ったようで、急に焦り始めた。
「あ! な、直樹さん! こ、コーヒー! せっかく淹れてくれたのに、さ、冷めちゃいますっ」
コーヒーなんかいいよ、と思わず言いかけてしまったけど、楓からのプレゼントだったことを思い出し、慌てて口を噤む。
「そ、そうだね! 楓、こんなタイミングで本当ごめん……!」
「い、いえ、ぜ、全然! だ、大丈夫です!」
この時、俺は後でまた……なんて思っていたのだけど。
何故か楓は、終始慌てた様子でコーヒーを飲み終えた。
「な、直樹さん! こ、コーヒー、美味しかったです! ご馳走様でした!」
「よかった。じゃあ……」
「じゃあ、私、帰りますね」
「え」
帰る……?
まだ、お昼を食べて、コーヒーを飲んだだけなのに?
泊まりは無理だったとしても、夕食は一緒に食べたいと思っていた。
俺が呆然としている間に、楓は帰る支度を整え、玄関に向かってしまう。
慌てて俺も玄関に向かった。
「待って、楓! 送るよ」
「いえ、大丈夫です! ではまた!」
楓はそう言って、玄関から飛び出すように出て行ってしまった。
お家デートの前々日。
当日はお昼前に待ち合わせすることが決まっていたので、楓にお昼ご飯のリクエストを聞くため、電話をして良いか21時過ぎにメッセージを送った。
いつもこのぐらいの時間なら返信があるのだけど、楓の返事は翌朝だった。
この時は「たまたま寝落ちしたのかな?」と思っていた。
◇◇◇
メッセージを送った翌日、楓と電話をした。
「明日、お昼ご飯は何が食べたい?」
「唐揚げとキャベツ……」
楓は、思わず口をついて出た、という様子で言った後、慌てて続けた。
「い、いえ、揚げ物をお願いするなんて非常識ですね!」
「大丈夫だよ! 唐揚げはお弁当用によく作り置きしてるから得意なんだ」
「ええっ! 動物園の時、お弁当に入っていた唐揚げは手作りだったんですね」
「うん、そうなんだ。その作り置きがなくなったところだったから、ちょうど揚げようと思ってたところだったし、俺も唐揚げだと都合が良いな」
「ええっ!!! いいんですか?!」
「うんっ!」
「ありがとうございますっ!」
という訳で、お家デートのお昼ご飯が決まった。
そして、その日の夜も21時以降のメッセージに返信はなかった。
◇◇◇
念願のお家デートの日。
楓には「電車で行く」と頑なに言われたのだけど、俺が無理を言って、車で迎えに行ってしまった。
「来ていただいて、すみません」
「ううん。俺が来たかっただけだから、気にしないで」
「ありがとうございます! ……あと、一昨日も昨日も返信が朝になってしまってごめんなさい」
「ううん、大丈夫だよ。疲れてた?」
「……実は、一昨日から早寝早起きを始めて、……これから21時頃には寝ようと思ってるんです」
「そうなんだ! 楓が早寝早起きするなら、俺も一緒にしようかな」
「早起き気持ち良くてハマりますよ! ぜひ一緒にしましょう」
そんな話をしながら、俺の家へと向かった。
◇
家に到着し、玄関のドアを開ける。
「楓、どうぞ」
「お邪魔します」
楓が少し緊張した様子で、玄関へと足を踏み入れる。
俺も物凄く緊張していた。
楓は胸元にフリルがある可愛らしいブラウスに、ペンシルスカートを合わせていた。
以前はシンプルなトップスにパンツスタイルが多かったので、単に冬服はそういう服が多いだけかもしれないけど、俺のためだったら嬉しいな、なんてつい浮かれたことを思ってしまう。
「お昼、すぐ作って来るから、少し待っててね」
「私も手伝います!」
「大丈夫だよ。ほとんど準備は終わってるから。楓は寛いで待ってて」
「そんな……」
俺は、キッチンへと向かった。
すると、楓も近くにやって来た。
「……隣で見ててもいいですか?」
「いいよ。でも油が跳ねたら危ないから、こっちにいてね」
「ふふっ、……そんなに心配しなくても大丈夫ですよ?」
「だって楓が火傷したら……」
「家でも揚げ物手伝ったりするので平気ですよ! ……あ、この野菜、私、盛り付けましょうか?」
「……じゃあ、お願いしようかな」
「はいっ!」
楓がニッコリ笑って腕捲りをした。
その拍子に、楓の手首にクリスマスプレゼントのブレスレットが見えた。
思わず、嬉しさが込み上げる。
「ブレスレット、付けてくれてるんだ」
「はい、毎日付けてるんですけど、……でも、失くしたり壊したりするのが怖くて、直樹さんに会う時だけにしようか悩んでます」
「……楓も毎日付けてくれてたんだ!」
「はいっ」
お正月の時は俺も楓もしっかり防寒をしていたから、見えなくて気付かなかった。
「よかったら、毎日付けてほしいな。俺も付けてるから」
俺も、腕捲りをしてブレスレットを楓に見せた。
実は俺も、楓に繋がっているような気がして、毎日付けていたのだ。
「直樹さんもだったんですね! じゃあ、これからも毎日付けます!」
楓がニッコリ微笑むのを見て、俺はまた幸せを噛み締める。
そうして2人で昼食の準備をした。
楓が手際良く野菜を盛り付ける様子に、つい見惚れてしまう。
今まで料理を誰かに手伝ってもらうことなんてなかったけど、大好きな楓と一緒に準備をするのはこんなに幸せなことなんだと思った。
◇
「直樹さん、美味しいですっ!」
「楓、唐揚げ好きだったんだね」
「……元々好きだったんですが、最近凄く好きになって、……毎日食べるようにしてるんです」
「毎日?! そんなに好きなんだ」
「……はい」
何故か楓は俺から目を逸らして、どこか違和感を感じる返事だった。
だけど、その後も楓が美味しそうに食べる様子を見て、『唐揚げが本当に好きなんだなぁ』と思った。
◇
食後にコーヒーを淹れるため、コーヒーサーバーとドリッパーを棚から取り出す。
「すごい……! 本格的なんですね」
「前にハマった時に、揃えたんだよね」
フィルターをセットし、楓からもらったコーヒーを2杯分入れた後、細口の電気ケトルで、時間を測りながらお湯を回し入れる。
淹れ終えて、ドリッパーを外し、楓の方を見ると……。
何故か楓が蹲っていた。
慌ててドリッパーを置いて、俺もしゃがみ込む。
「どうしたの、楓?! 大丈夫?!」
「い、いえ……ちょっと心臓がおかしくて……」
「心臓?!」
楓が何か病気だったらどうしようと、病気で亡くなった悠斗や葵ちゃんのことも頭をよぎり、物凄く焦ってしまった。
すると、楓が腕に顔を埋めたまま、か細い声で言った。
「こ、コーヒーを淹れる直樹さんがカッコ良すぎて……」
「……!
その瞬間、物凄く安堵したと同時に、もうずっと限界だった俺の箍が外れてしまった。
「……そんなことを言う楓が可愛すぎて、俺の心臓の方がおかしくなりそうなんだけど」
「……え」
俺が顔を覗き込むと、耳まで真っ赤にする楓と目が合った。
思わず顎を掬い上げ、楓にキスをした。
数秒経ったあと、口を離し、また口付ける。
唇を合わせるキスを繰り返しながら、俺は完全に腰を下ろし、楓は俺の脚の間で横座りするような状態になった。
抱き締めると、楓は何故か慌ててお互いの体を隔てるように、俺の胸に手を置いた。だけど、そんな違和感が気にならないぐらい、俺は楓とのキスに夢中だった。
そのまま何度も何度もキスを繰り返すうちに、楓がはぁっと熱い息を吐いた。
その唇の隙間から、俺は舌を侵入させる。
楓は嫌がる様子はなかったけど、物凄く戸惑っているようだった。
一旦、唇を離して確認をする。
「……嫌?」
頬を上気させた楓が首を横に振ったので、そのまま再開する。
その後も、楓は少し戸惑っていたようだったけど、おずおずと、楓も自分の舌を俺の舌に絡めてくれた。
堪らなくて、楓の髪や頬を撫でる。
そのまま楓の首筋を辿り、ブラウスに手をかけようとして、やっと、ここがキッチンの床だったことを思い出した。
思わず、顔を離して言う。
「ごめん、楓! ここじゃ痛かったよね?」
「……いえ、大丈夫ですよ」
楓がうっとりとした表情で微笑む。
嫌がっている様子じゃなくて、心底ホッとした。
だけど、俺が「移動しようか」と言う前に、楓はハッと我に返ったようで、急に焦り始めた。
「あ! な、直樹さん! こ、コーヒー! せっかく淹れてくれたのに、さ、冷めちゃいますっ」
コーヒーなんかいいよ、と思わず言いかけてしまったけど、楓からのプレゼントだったことを思い出し、慌てて口を噤む。
「そ、そうだね! 楓、こんなタイミングで本当ごめん……!」
「い、いえ、ぜ、全然! だ、大丈夫です!」
この時、俺は後でまた……なんて思っていたのだけど。
何故か楓は、終始慌てた様子でコーヒーを飲み終えた。
「な、直樹さん! こ、コーヒー、美味しかったです! ご馳走様でした!」
「よかった。じゃあ……」
「じゃあ、私、帰りますね」
「え」
帰る……?
まだ、お昼を食べて、コーヒーを飲んだだけなのに?
泊まりは無理だったとしても、夕食は一緒に食べたいと思っていた。
俺が呆然としている間に、楓は帰る支度を整え、玄関に向かってしまう。
慌てて俺も玄関に向かった。
「待って、楓! 送るよ」
「いえ、大丈夫です! ではまた!」
楓はそう言って、玄関から飛び出すように出て行ってしまった。
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