7 / 8
第一章 後輩ちゃんと同期さんの喪失の始まり
06. 崩壊の足音 side. 楓
しおりを挟む
葵先輩からプロポーズ(?)の話を聞いた翌日の火曜日、私はそわそわしながら出社した。
昨日の帰り、悠斗さんは葵先輩にプロポーズしたんだろうか?
また肝心な話をすっ飛ばしてないか心配だ。
悠斗さんに対してそんな失礼なことを考えながら、会社の席に着く。
葵先輩は既に出社しているようだったけど、今は課長と打ち合わせ中のようだった。
昨日の話を聞きたかったのに、残念。
でも、始業時間前の打ち合わせなんて珍しいな。
……もしかしたら課長への結婚報告かも!
なんてことを考えていたら、葵先輩と課長が会議室から出てきた。
二人とも、どこか真剣な表情を浮かべていた。
結婚報告をしていた雰囲気ではない。
もしかして、昨日の悠斗さんの話はプロポーズじゃなかったのかな。
葵先輩に何て聞こうか考えていると、課長から声をかけられた。
「清宮さん。後で、ボクと湖月さんの3人で打ち合わせしたいんですが、良いですか?」
私と課長と葵先輩の3人で打ち合わせ。
課長は少し焦ったような様子だった。
何の打ち合わせだろう?
疑問に思いながらも、私は課長に答えた。
「はい。いつでも構いませんよ」
「助かります。では、また後で声をかけますね」
課長はそう言って、葵先輩を連れて部長席に向かってしまった。
◇
3人の打ち合わせが始まると、課長が神妙な顔で口を開いた。
「実は、例のプロジェクトから緊急の協力要請がありまして、急遽、湖月さんに参加してもらうことになりました」
そのプロジェクトは以前、プロジェクトリーダーの離田主任から葵先輩に対して『ぜひ湖月さんに参加してほしい』と、しつこく打診があったものだ。
「以前打診があった時は、うちの課と業務内容がまったく違うから、葵先輩の負担が大きいって、課長が断ってくれましたよね? なのに、何で……?
「あのプロジェクト、納期がギリギリになってしまったにも関わらず、メンバーの一人がメンタル不調で休職してしまい、深刻な人手不足に陥っているらしいんです。それで、部長から泣きつかれて、ボクも断りきれず……」
「それって離田主任がスケジュール管理と部下のメンタルケアを出来ていないせいですよね?! 何で葵先輩が巻き込まれなきゃならないんですか?!」
「清宮さん……。まぁ、本当にその通りなので、返す言葉もないんですが……」
課長が困った様子を見せると、葵先輩が眉を下げたまま微笑んだ。
「楓ちゃん、ありがとう。でもね、私が決めたことだから。心配しなくて大丈夫だよ」
「葵先輩……」
すると、課長は申し訳なさそうに続けた。
「部長は異動なり採用なりで新しい人員を確保する予定だそうです。湖月さんがプロジェクトに参加するのは、新しいメンバーが決まるまでの間ということで、部長にお願いしています」
「……そうなんですね」
「なので、湖月さんは一時的にうちの課から抜けることになります。その間、清宮さんが湖月さんと二人で担当していた仕事を、清宮さん一人で進めてもらいたいんですが、……お願いできますか?」
「はい。それはもちろん構いません」
私が頷くと、課長がホッとしたように言う。
「清宮さん、助かります」
そして、課長は葵先輩に向き直って言った。
「湖月さん、他の仕事の割り振りは追って連絡しますので、先に清宮さんへの引き継ぎをお願いします」
「はい」
葵先輩がそう返事をすると、課長は会議室を後にした。
「楓ちゃん、じゃあ、早速だけど、引き継ぎしてもいいかな?」
「はい、もちろんです」
「ありがとう。じゃあ、まずは……」
葵先輩から引き継ぎを受けたものの、元々一緒にやっていた仕事なので、そこまで引き継ぐ内容は多くなかった。
「……これで大丈夫かな。楓ちゃん、迷惑かけちゃって本当に申し訳ないんだけど、よろしくね」
「全然です! ……でも、葵先輩、何でプロジェクトの参加を決めたんですか? あのプロジェクト、残業や飲み会がやたらと多いですよね? ……悠斗さんは、大丈夫なんですか?」
そう聞いた私に、葵先輩は悲痛な表情を浮かべて言った。
「うん。……実は私ね、昨日、……悠くんに、振られちゃったんだ」
「え……?」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
フリーズする私に、葵先輩が続ける。
「……それでね、これを機に、仕事頑張ろうってちょうど思ったところだったの。それで今朝、課長からプロジェクトに参加してほしいってお願いされて、参加することに決めたの」
……葵先輩が、悠斗さんに、振られた?
毎日お迎えに来るぐらい葵先輩に執着してたのに?
葵先輩の親に挨拶したいって言ったのに?
「……悠斗さんは、何で……?」
「……私も具体的な理由は聞いてないんだけどね。悠くんが別れて自由になりたいのに、私に止める権利なんてないなって思って……」
「そんな……」
その時、会議室の扉がコンコンとノックされ、私は現実に引き戻された。
「湖月さん、清宮さんへの引き継ぎは終わりましたか?」
会議室に入ってきた課長にそう問われて、葵先輩が返事をする。
「はい、終わりました」
「では、湖月さん。続きで他のメンバーへの引き継ぎひついて、打ち合わせしても構いませんか?」
「はい、大丈夫です」
葵先輩はそう言って、私の方に向き直った。
「じゃあ、楓ちゃん。話、聞いてくれてありがとう」
「いえ! ……あの、辛い時はいつでも聞きますので!」
「……ありがとう」
葵先輩はそう言って、微笑んでくれた。
でも、その笑顔は今にも泣き出しそうな表情で。
私は胸が締め付けられるような気持ちになりながら、会議室を後にした。
昨日の帰り、悠斗さんは葵先輩にプロポーズしたんだろうか?
また肝心な話をすっ飛ばしてないか心配だ。
悠斗さんに対してそんな失礼なことを考えながら、会社の席に着く。
葵先輩は既に出社しているようだったけど、今は課長と打ち合わせ中のようだった。
昨日の話を聞きたかったのに、残念。
でも、始業時間前の打ち合わせなんて珍しいな。
……もしかしたら課長への結婚報告かも!
なんてことを考えていたら、葵先輩と課長が会議室から出てきた。
二人とも、どこか真剣な表情を浮かべていた。
結婚報告をしていた雰囲気ではない。
もしかして、昨日の悠斗さんの話はプロポーズじゃなかったのかな。
葵先輩に何て聞こうか考えていると、課長から声をかけられた。
「清宮さん。後で、ボクと湖月さんの3人で打ち合わせしたいんですが、良いですか?」
私と課長と葵先輩の3人で打ち合わせ。
課長は少し焦ったような様子だった。
何の打ち合わせだろう?
疑問に思いながらも、私は課長に答えた。
「はい。いつでも構いませんよ」
「助かります。では、また後で声をかけますね」
課長はそう言って、葵先輩を連れて部長席に向かってしまった。
◇
3人の打ち合わせが始まると、課長が神妙な顔で口を開いた。
「実は、例のプロジェクトから緊急の協力要請がありまして、急遽、湖月さんに参加してもらうことになりました」
そのプロジェクトは以前、プロジェクトリーダーの離田主任から葵先輩に対して『ぜひ湖月さんに参加してほしい』と、しつこく打診があったものだ。
「以前打診があった時は、うちの課と業務内容がまったく違うから、葵先輩の負担が大きいって、課長が断ってくれましたよね? なのに、何で……?
「あのプロジェクト、納期がギリギリになってしまったにも関わらず、メンバーの一人がメンタル不調で休職してしまい、深刻な人手不足に陥っているらしいんです。それで、部長から泣きつかれて、ボクも断りきれず……」
「それって離田主任がスケジュール管理と部下のメンタルケアを出来ていないせいですよね?! 何で葵先輩が巻き込まれなきゃならないんですか?!」
「清宮さん……。まぁ、本当にその通りなので、返す言葉もないんですが……」
課長が困った様子を見せると、葵先輩が眉を下げたまま微笑んだ。
「楓ちゃん、ありがとう。でもね、私が決めたことだから。心配しなくて大丈夫だよ」
「葵先輩……」
すると、課長は申し訳なさそうに続けた。
「部長は異動なり採用なりで新しい人員を確保する予定だそうです。湖月さんがプロジェクトに参加するのは、新しいメンバーが決まるまでの間ということで、部長にお願いしています」
「……そうなんですね」
「なので、湖月さんは一時的にうちの課から抜けることになります。その間、清宮さんが湖月さんと二人で担当していた仕事を、清宮さん一人で進めてもらいたいんですが、……お願いできますか?」
「はい。それはもちろん構いません」
私が頷くと、課長がホッとしたように言う。
「清宮さん、助かります」
そして、課長は葵先輩に向き直って言った。
「湖月さん、他の仕事の割り振りは追って連絡しますので、先に清宮さんへの引き継ぎをお願いします」
「はい」
葵先輩がそう返事をすると、課長は会議室を後にした。
「楓ちゃん、じゃあ、早速だけど、引き継ぎしてもいいかな?」
「はい、もちろんです」
「ありがとう。じゃあ、まずは……」
葵先輩から引き継ぎを受けたものの、元々一緒にやっていた仕事なので、そこまで引き継ぐ内容は多くなかった。
「……これで大丈夫かな。楓ちゃん、迷惑かけちゃって本当に申し訳ないんだけど、よろしくね」
「全然です! ……でも、葵先輩、何でプロジェクトの参加を決めたんですか? あのプロジェクト、残業や飲み会がやたらと多いですよね? ……悠斗さんは、大丈夫なんですか?」
そう聞いた私に、葵先輩は悲痛な表情を浮かべて言った。
「うん。……実は私ね、昨日、……悠くんに、振られちゃったんだ」
「え……?」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
フリーズする私に、葵先輩が続ける。
「……それでね、これを機に、仕事頑張ろうってちょうど思ったところだったの。それで今朝、課長からプロジェクトに参加してほしいってお願いされて、参加することに決めたの」
……葵先輩が、悠斗さんに、振られた?
毎日お迎えに来るぐらい葵先輩に執着してたのに?
葵先輩の親に挨拶したいって言ったのに?
「……悠斗さんは、何で……?」
「……私も具体的な理由は聞いてないんだけどね。悠くんが別れて自由になりたいのに、私に止める権利なんてないなって思って……」
「そんな……」
その時、会議室の扉がコンコンとノックされ、私は現実に引き戻された。
「湖月さん、清宮さんへの引き継ぎは終わりましたか?」
会議室に入ってきた課長にそう問われて、葵先輩が返事をする。
「はい、終わりました」
「では、湖月さん。続きで他のメンバーへの引き継ぎひついて、打ち合わせしても構いませんか?」
「はい、大丈夫です」
葵先輩はそう言って、私の方に向き直った。
「じゃあ、楓ちゃん。話、聞いてくれてありがとう」
「いえ! ……あの、辛い時はいつでも聞きますので!」
「……ありがとう」
葵先輩はそう言って、微笑んでくれた。
でも、その笑顔は今にも泣き出しそうな表情で。
私は胸が締め付けられるような気持ちになりながら、会議室を後にした。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉。節約令嬢、書籍化進行中
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
【完結】浮気者と婚約破棄をして幼馴染と白い結婚をしたはずなのに溺愛してくる
ユユ
恋愛
私の婚約者と幼馴染の婚約者が浮気をしていた。
私も幼馴染も婚約破棄をして、醜聞付きの売れ残り状態に。
浮気された者同士の婚姻が決まり直ぐに夫婦に。
白い結婚という条件だったのに幼馴染が変わっていく。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
傍若無人な姉の代わりに働かされていた妹、辺境領地に左遷されたと思ったら待っていたのは王子様でした!? ~無自覚天才錬金術師の辺境街づくり~
日之影ソラ
恋愛
【新作連載スタート!!】
https://ncode.syosetu.com/n1741iq/
https://www.alphapolis.co.jp/novel/516811515/430858199
【小説家になろうで先行公開中】
https://ncode.syosetu.com/n0091ip/
働かずパーティーに参加したり、男と遊んでばかりいる姉の代わりに宮廷で錬金術師として働き続けていた妹のルミナ。両親も、姉も、婚約者すら頼れない。一人で孤独に耐えながら、日夜働いていた彼女に対して、婚約者から突然の婚約破棄と、辺境への転属を告げられる。
地位も婚約者も失ってさぞ悲しむと期待した彼らが見たのは、あっさりと受け入れて荷造りを始めるルミナの姿で……?
私が悪役令嬢? 喜んで!!
星野日菜
恋愛
つり目縦ロールのお嬢様、伊集院彩香に転生させられた私。
神様曰く、『悪女を高校三年間続ければ『私』が死んだことを無かったことにできる』らしい。
だったら悪女を演じてやろうではありませんか!
世界一の悪女はこの私よ! ……私ですわ!
悪役令息を引き継いだら、愛が重めの婚約者が付いてきました
ぽんちゃん
BL
双子が忌み嫌われる国で生まれたアデル・グランデは、辺鄙な田舎でひっそりと暮らしていた。
そして、双子の兄――アダムは、格上の公爵子息と婚約中。
この婚約が白紙になれば、公爵家と共同事業を始めたグランデ侯爵家はおしまいである。
だが、アダムは自身のメイドと愛を育んでいた。
そこでアダムから、人生を入れ替えないかと持ちかけられることに。
両親にも会いたいアデルは、アダム・グランデとして生きていくことを決めた。
しかし、約束の日に会ったアダムは、体はバキバキに鍛えており、肌はこんがりと日に焼けていた。
幼少期は瓜二つだったが、ベッドで生活していた色白で病弱なアデルとは、あまり似ていなかったのだ。
そのため、化粧でなんとか誤魔化したアデルは、アダムになりきり、両親のために王都へ向かった。
アダムとして平和に暮らしたいアデルだが、婚約者のヴィンセントは塩対応。
初めてのデート(アデルにとって)では、いきなり店前に置き去りにされてしまい――!?
同性婚が可能な世界です。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
※ 感想欄はネタバレを含みますので、お気をつけください‼︎(><)
ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む
紫楼
ファンタジー
酔っ払って寝て起きたらなんか手が小さい。びっくりしてベットから落ちて今の自分の情報と前の自分の記憶が一気に脳内を巡ってそのまま気絶した。
私は放置された16歳の少女リーシャに転生?してた。自分の状況を理解してすぐになぜか王様の命令で辺境にお嫁に行くことになったよ!
辺境はイケメンマッチョパラダイス!!だったので天国でした!
食べ物が美味しくない国だったので好き放題食べたい物作らせて貰える環境を与えられて幸せです。
もふもふ?に出会ったけどなんか違う!?
もふじゃない爺と契約!?とかなんだかなーな仲間もできるよ。
両親のこととかリーシャの真実が明るみに出たり、思わぬ方向に物事が進んだり?
いつかは立派な辺境伯夫人になりたいリーシャの日常のお話。
主人公が結婚するんでR指定は保険です。外見とかストーリー的に身長とか容姿について表現があるので不快になりそうでしたらそっと閉じてください。完全な性表現は書くの苦手なのでほぼ無いとは思いますが。
倫理観論理感の強い人には向かないと思われますので、そっ閉じしてください。
小さい見た目のお転婆さんとか書きたかっただけのお話。ふんわり設定なので軽ーく受け流してください。
描写とか適当シーンも多いので軽く読み流す物としてお楽しみください。
タイトルのついた分は少し台詞回しいじったり誤字脱字の訂正が済みました。
多少表現が変わった程度でストーリーに触る改稿はしてません。
カクヨム様にも載せてます。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる