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第二章 後輩ちゃんと同期さんの出会いの話
10. 出会い side. 直樹
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いつものように、俺が悠斗の病室に向かおうとしたある日。
会社を出ると、入口のすぐ傍に立っている女の子がいた。
とんでもなく綺麗な子だったけど、それよりも、どこか思い詰めたような表情が気になった。
目を離せないでいると、その子が呟いた。
「どうしよう。悠斗さんに会えないと、葵先輩が……」
「君、悠斗と葵ちゃんの知り合い?」
気付いた時には、俺は声をかけていた。
その後、少し話してすぐわかった。
この子も、悠斗と葵ちゃんが『特別』だと思ってる。
悠斗に会わせるべきか少し悩んだけど、必死に頭を下げる様子に、『会わせてあげたい』と思った。
悔やまれるのが、最初に『悠斗の同期』と名乗ってしまい、『葵先輩の後輩』と名乗られてしまったため、名前を聞くタイミングを逃してしまったことだ。
苦し紛れに『後輩ちゃん』と呼んだら、『同期さん』と呼ばれ、名前を聞く流れが完全に消え去った。
……先に名前を聞いておくんだったと、ものすごく後悔した。
◇
病室で、悠斗が葵ちゃんと別れた理由を聞き、後輩ちゃんは息を呑んだ。
ピンと真っ直ぐに伸びた背中は、涙を堪えるように震えていた。
後輩ちゃんの気持ちが、痛いほどわかった。
病室を出る前、後輩ちゃんは悠斗にペットボトルを差し出した。
それは、とある飲料メーカーの無糖のストレートティーだった。
「悠斗さん、これ、もしよかったらどうぞ」
「……! この紅茶……」
「……はい。……あの、葵先輩が、最近よく、この紅茶を飲んでるんです」
「……え? 葵が……?」
「はい」
そして、悠斗は少し逡巡した後、口を開いた。
「実は僕、この紅茶、病院で探したんだ。だけど、売店にも自販機にも売ってなくて。……だから、嬉しい。ありがとう」
紅茶を受け取り、泣きそうな笑顔で悠斗は微笑む。
後輩ちゃんの背中がまた震えるのがわかった。
後輩ちゃんの帰り際、俺は悠斗に声をかけた。
「……じゃあ、悠斗、この子を送ったらまた来る」
「うん、わかった」
後輩ちゃんには「一人で帰るので大丈夫ですよ」と言われたけど、この状態で一人にしたくないと思った。
かなり強引だったと思うけど、「車で駅まで送るよ」と言って、車に乗ってもらった。
後輩ちゃんを励ますつもりだったのに。
……励まされたのは、俺の方だった。
後輩ちゃんが、二人に何も出来なくて辛くて悔しいって言った時。
葵ちゃんと悠斗の関係性に憧れていたと言った時。
2人が別れないで欲しかったって言った時。
俺の張り裂けそうだった心が、どんどん繋ぎ止められていくのを感じた。
砂漠の中でオアシスを見つけたような。
大海原で浮き輪を投げ込まれたような。
崖から落ちかけた時に腕を掴まれたような。
大袈裟かもしれないけど、そんな気持ちになった。
同じ想いを共有できる『同志』のような存在が、今の俺には必要だったのかもしれない。
駅に着き、後輩ちゃんが深々と頭を下げる。
「同期さん、今日は本当に、ありがとうございました」
「ううん、俺も、ありがとう」
「え? 私、同期さんに何かしましたっけ?」
「……うん。すごく励まされた気持ちになった」
後輩ちゃんは目を瞬いた後、破顔した。
「ふふっ、そうでしたか」
その笑顔を見て、俺は迷っていたことを聞くことにした。
「後輩ちゃん、今後さ、……もし、悠斗に何かがあった時、連絡してもいいかな?」
すると、後輩ちゃんは勢いよく頭を下げた。
「ぜひ教えてほしいです! お願いします!」
「ありがとう。……後輩ちゃんには知っておいて欲しいと思って」
「……はい。ありがとうございます!」
そんな日は来ないでほしい、と願いながら連絡先を交換する。
そして、後輩ちゃんは車を降り、頭を下げて駅の方に向かって行った。
そのまま駅の雑踏で見えなくなるまで、俺はその後ろ姿を見つめていた。
◇
駅から戻り、俺は再び悠斗の病室を訪れた。
「悠斗。さっきは、あの子を勝手に連れて来てごめん」
「ううん、直樹。むしろ、連れて来てくれたことに感謝してる。ありがとう」
「……そっか。よかった」
すると、悠斗が目を伏せ、少し躊躇いながらも話し始めた。
「……直樹、僕さ、ずっと、別れを告げた時の傷付いた葵の表情が忘れられなくて」
「……うん」
「だから、葵を傷付けた僕が、葵のことを想うのはダメだって、そんなの都合が良すぎるって自分に言い聞かせてて」
ーーーやっぱり悠斗は、葵ちゃんへの想いに蓋をしようとしていたんだ。
「でもさ、今日、あの子のおかげで、葵の話が出来て、嬉しいって思っちゃったんだ。……僕に、葵を想う資格なんて無いのに」
「……悠斗は葵ちゃんのためを想って、辛い決断をしたんだろう? 俺は、それで十分だと思う。これ以上、悠斗が自分自身を苦しめる必要なんてないと思う。俺は、悠斗に、葵ちゃんのこと、好きなだけ考えて欲しい。悠斗には、葵ちゃんのこと、好きなだけ想っててほしいよ」
ああ、また、こんな子供みたいなワガママ。
悠斗を困らせるだけなのに。
でも、止まらなかった。
「俺、前みたいにさ、……悠斗から葵ちゃんの話、たくさん聞きたい」
悠斗は目を見開いた。
その後、目を伏せ、意を決したように口を開いた。
「……うん、そうだね。……そうする。じゃあさ、聞いてくれる?」
「うん、聞かせて」
悠斗は、先ほど後輩ちゃんから受け取った紅茶のペットボトルを愛おしそうに見つめる。
「これさ、葵と初めて話した日、葵に奢ってもらった紅茶なんだよね」
そう言って、悠斗は葵ちゃんと初めて話した日のことを臨場感たっぷりに語り始めた。
入院してからずっと青白かった悠斗の顔色が、少しずつ血色を取り戻していくのを感じた。
「葵はさ、無糖の紅茶は苦手なんだよ。なのに最近、葵がこれを飲んでるって知って嬉しくなっちゃって。……葵に僕のことなんか忘れてほしくて別れを切り出したはずなのに。僕は、……ほんとバカだよね」
「……正直、葵ちゃんのことが大好きなのに葵ちゃんと別れたって聞いた時はバカだって思ったけど」
「ええっ!……まぁ、自分でもそう思うけどさ。やっぱり直樹に言われると凹む……」
「……ごめんごめん。……でもさ、葵ちゃんのことを想って別れる決断をした悠斗の気持ちも、それでも葵ちゃんのことが大好きで葵ちゃんの行動に嬉しくなる悠斗の気持ちも、俺は尊いと思うよ」
悠斗は言葉に詰まった後、心底嬉しそうに笑った。
「……直樹、ありがとう」
会社を出ると、入口のすぐ傍に立っている女の子がいた。
とんでもなく綺麗な子だったけど、それよりも、どこか思い詰めたような表情が気になった。
目を離せないでいると、その子が呟いた。
「どうしよう。悠斗さんに会えないと、葵先輩が……」
「君、悠斗と葵ちゃんの知り合い?」
気付いた時には、俺は声をかけていた。
その後、少し話してすぐわかった。
この子も、悠斗と葵ちゃんが『特別』だと思ってる。
悠斗に会わせるべきか少し悩んだけど、必死に頭を下げる様子に、『会わせてあげたい』と思った。
悔やまれるのが、最初に『悠斗の同期』と名乗ってしまい、『葵先輩の後輩』と名乗られてしまったため、名前を聞くタイミングを逃してしまったことだ。
苦し紛れに『後輩ちゃん』と呼んだら、『同期さん』と呼ばれ、名前を聞く流れが完全に消え去った。
……先に名前を聞いておくんだったと、ものすごく後悔した。
◇
病室で、悠斗が葵ちゃんと別れた理由を聞き、後輩ちゃんは息を呑んだ。
ピンと真っ直ぐに伸びた背中は、涙を堪えるように震えていた。
後輩ちゃんの気持ちが、痛いほどわかった。
病室を出る前、後輩ちゃんは悠斗にペットボトルを差し出した。
それは、とある飲料メーカーの無糖のストレートティーだった。
「悠斗さん、これ、もしよかったらどうぞ」
「……! この紅茶……」
「……はい。……あの、葵先輩が、最近よく、この紅茶を飲んでるんです」
「……え? 葵が……?」
「はい」
そして、悠斗は少し逡巡した後、口を開いた。
「実は僕、この紅茶、病院で探したんだ。だけど、売店にも自販機にも売ってなくて。……だから、嬉しい。ありがとう」
紅茶を受け取り、泣きそうな笑顔で悠斗は微笑む。
後輩ちゃんの背中がまた震えるのがわかった。
後輩ちゃんの帰り際、俺は悠斗に声をかけた。
「……じゃあ、悠斗、この子を送ったらまた来る」
「うん、わかった」
後輩ちゃんには「一人で帰るので大丈夫ですよ」と言われたけど、この状態で一人にしたくないと思った。
かなり強引だったと思うけど、「車で駅まで送るよ」と言って、車に乗ってもらった。
後輩ちゃんを励ますつもりだったのに。
……励まされたのは、俺の方だった。
後輩ちゃんが、二人に何も出来なくて辛くて悔しいって言った時。
葵ちゃんと悠斗の関係性に憧れていたと言った時。
2人が別れないで欲しかったって言った時。
俺の張り裂けそうだった心が、どんどん繋ぎ止められていくのを感じた。
砂漠の中でオアシスを見つけたような。
大海原で浮き輪を投げ込まれたような。
崖から落ちかけた時に腕を掴まれたような。
大袈裟かもしれないけど、そんな気持ちになった。
同じ想いを共有できる『同志』のような存在が、今の俺には必要だったのかもしれない。
駅に着き、後輩ちゃんが深々と頭を下げる。
「同期さん、今日は本当に、ありがとうございました」
「ううん、俺も、ありがとう」
「え? 私、同期さんに何かしましたっけ?」
「……うん。すごく励まされた気持ちになった」
後輩ちゃんは目を瞬いた後、破顔した。
「ふふっ、そうでしたか」
その笑顔を見て、俺は迷っていたことを聞くことにした。
「後輩ちゃん、今後さ、……もし、悠斗に何かがあった時、連絡してもいいかな?」
すると、後輩ちゃんは勢いよく頭を下げた。
「ぜひ教えてほしいです! お願いします!」
「ありがとう。……後輩ちゃんには知っておいて欲しいと思って」
「……はい。ありがとうございます!」
そんな日は来ないでほしい、と願いながら連絡先を交換する。
そして、後輩ちゃんは車を降り、頭を下げて駅の方に向かって行った。
そのまま駅の雑踏で見えなくなるまで、俺はその後ろ姿を見つめていた。
◇
駅から戻り、俺は再び悠斗の病室を訪れた。
「悠斗。さっきは、あの子を勝手に連れて来てごめん」
「ううん、直樹。むしろ、連れて来てくれたことに感謝してる。ありがとう」
「……そっか。よかった」
すると、悠斗が目を伏せ、少し躊躇いながらも話し始めた。
「……直樹、僕さ、ずっと、別れを告げた時の傷付いた葵の表情が忘れられなくて」
「……うん」
「だから、葵を傷付けた僕が、葵のことを想うのはダメだって、そんなの都合が良すぎるって自分に言い聞かせてて」
ーーーやっぱり悠斗は、葵ちゃんへの想いに蓋をしようとしていたんだ。
「でもさ、今日、あの子のおかげで、葵の話が出来て、嬉しいって思っちゃったんだ。……僕に、葵を想う資格なんて無いのに」
「……悠斗は葵ちゃんのためを想って、辛い決断をしたんだろう? 俺は、それで十分だと思う。これ以上、悠斗が自分自身を苦しめる必要なんてないと思う。俺は、悠斗に、葵ちゃんのこと、好きなだけ考えて欲しい。悠斗には、葵ちゃんのこと、好きなだけ想っててほしいよ」
ああ、また、こんな子供みたいなワガママ。
悠斗を困らせるだけなのに。
でも、止まらなかった。
「俺、前みたいにさ、……悠斗から葵ちゃんの話、たくさん聞きたい」
悠斗は目を見開いた。
その後、目を伏せ、意を決したように口を開いた。
「……うん、そうだね。……そうする。じゃあさ、聞いてくれる?」
「うん、聞かせて」
悠斗は、先ほど後輩ちゃんから受け取った紅茶のペットボトルを愛おしそうに見つめる。
「これさ、葵と初めて話した日、葵に奢ってもらった紅茶なんだよね」
そう言って、悠斗は葵ちゃんと初めて話した日のことを臨場感たっぷりに語り始めた。
入院してからずっと青白かった悠斗の顔色が、少しずつ血色を取り戻していくのを感じた。
「葵はさ、無糖の紅茶は苦手なんだよ。なのに最近、葵がこれを飲んでるって知って嬉しくなっちゃって。……葵に僕のことなんか忘れてほしくて別れを切り出したはずなのに。僕は、……ほんとバカだよね」
「……正直、葵ちゃんのことが大好きなのに葵ちゃんと別れたって聞いた時はバカだって思ったけど」
「ええっ!……まぁ、自分でもそう思うけどさ。やっぱり直樹に言われると凹む……」
「……ごめんごめん。……でもさ、葵ちゃんのことを想って別れる決断をした悠斗の気持ちも、それでも葵ちゃんのことが大好きで葵ちゃんの行動に嬉しくなる悠斗の気持ちも、俺は尊いと思うよ」
悠斗は言葉に詰まった後、心底嬉しそうに笑った。
「……直樹、ありがとう」
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