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謎の空き缶
しおりを挟む 俺は玲と上永先生のところに戻ると、そこには白のビキニ姿のセルニアがいた。
布面積が少ない水着は、セルニアの白い肌を惜しげも無くさらしている。
おおおぉぉ……
素晴らしい。
セルニアは少し恥ずかしそうに、俺に聞いてくる。
「あ、あの。どうでしょうか? わたくしの水着は、似合いますか?」
「ものすごく似合う。似合いまくっている」
俺が即答すると、セルニアは頬を染めた。
「そ、そうですか。喜んでいただけて なによりですわ」
そこに上永先生が、俺に日焼け止めを渡してきた。
「さあぁ、これで吉祥院さんを 塗り塗りするのよぉん」
「いやいや、何言ってんですか?」
「若い男女が海に来たら定番でしょぉん。さあ さあぁん、私たちに遠慮しないで塗り塗り塗りたくっちゃいなさぁい」
「……」
俺は少しセルニアに塗るところを想像してしまった。
お、落ち着け俺。
セルニアが承諾するはず無いんだから。
しかしセルニアは、モジモジとしながら、
「そ、その、背中だけですわよ」
ズガガーン!
俺の脳みそに落雷が直撃した。
おさわりしても良いと、セルニアの許可が下りた。
これでやらずしてなにをするというのか!?
で、浜辺のシートにセルニアはうつ伏せになり、俺は日焼け止めを塗り始める。
「い、行くぞ」
「は、はい」
ヌリン。
「ん……」
ヌリヌリ。
「……あ……」
ヌリヌリヌリヌリ。
「……ふぁ……あぁ……」
俺は感涙する。
生きてて良かった!
で、背中は一通り塗り終わったんだが、
「こ、これ以上はダメですわ」
「そ、そうだね」
今日の所は、これで満足しよう。
セルニアは頬を染めたまま、自分で前のほうに日焼け止めを塗る。
「それにしても、奇遇ですわね。玲さんも商店街の福引きに当たっていたなんて」
そうか、俺たちがここに来ている理由に、福引きに当たったって話を流用したのか。
俺は話を合わせる。
「そうなんだ。これで夏に海に来ることができたね。夏休み中には行けなかったから」
「そうですわね。本当に海に来ることができて良かったですわ。貴方に水着姿を見せることができたのですから」
セルニアの瞳は、少し情欲が混じっていた。
さっきのスキンシップで、雰囲気が盛り上がると同時に、セルニアの気分も盛り上がっている。
もしかして、今日は最後までいけるんじゃないのか?
今は玲と上永先生が、なにやら海でイルカと一緒に泳いでいるからできないが、二人きりになることさえできれば、最後まで行けるんじゃないか?
最後の最後まで行き着くことが出来てしまうのではないかー!?
セルニアは砂浜に置いている俺の手に、手を重ねてきた。
「二人きりでないのが残念ですわね。でも、二人きりになれば……」
……その気になっている。
セルニアもヤル気になっておられる!
よし、落ち着け、俺。
焦るんじゃない。
なんとか二人きりになる方法を考えるんだ。
「二人きりになりさえすれば……」
「それでしたら、あちらのビーチハウスがいいと思いやす」
猪鹿蝶 晶さんが、ハンディカメラを片手に、アドバイスしてきた。
「……あの、猪鹿蝶さん、いつからそこに?」
「日焼け止めを塗っているときから、カメラに納めておりやした。お二人とも夢中になって全く気付いておられませんでしたが」
「……そうですか」
「さあ、これをどうぞ」
猪鹿蝶さんは避妊具を差し出した。
「これを装着すれば安心。この猪鹿蝶 晶、お二人が大人になる瞬間を、しかとカメラに収めやす」
「……やりません」
「なにを言っておりやす? 二人とも良い雰囲気でヤル気満々でした。アタシのことは気にしないでくださいやせ。遠慮せず大人の階段を上がってください」
「……いや、やりませんから。っていうか、ずっとチャンスが来るのをスタンバイして待っていたんですか?」
「いえ、ホテルで行われるパーティーの時間を知らせに来やした」
「わかりました。準備をします」
「急ぐことはありやせん。時間はありやすので、お二人でやる事を済ませてくださいやせ」
「だから やりませんって!」
俺と猪鹿蝶さんのやりとりの横で、セルニアがビックリして固まっていた。
布面積が少ない水着は、セルニアの白い肌を惜しげも無くさらしている。
おおおぉぉ……
素晴らしい。
セルニアは少し恥ずかしそうに、俺に聞いてくる。
「あ、あの。どうでしょうか? わたくしの水着は、似合いますか?」
「ものすごく似合う。似合いまくっている」
俺が即答すると、セルニアは頬を染めた。
「そ、そうですか。喜んでいただけて なによりですわ」
そこに上永先生が、俺に日焼け止めを渡してきた。
「さあぁ、これで吉祥院さんを 塗り塗りするのよぉん」
「いやいや、何言ってんですか?」
「若い男女が海に来たら定番でしょぉん。さあ さあぁん、私たちに遠慮しないで塗り塗り塗りたくっちゃいなさぁい」
「……」
俺は少しセルニアに塗るところを想像してしまった。
お、落ち着け俺。
セルニアが承諾するはず無いんだから。
しかしセルニアは、モジモジとしながら、
「そ、その、背中だけですわよ」
ズガガーン!
俺の脳みそに落雷が直撃した。
おさわりしても良いと、セルニアの許可が下りた。
これでやらずしてなにをするというのか!?
で、浜辺のシートにセルニアはうつ伏せになり、俺は日焼け止めを塗り始める。
「い、行くぞ」
「は、はい」
ヌリン。
「ん……」
ヌリヌリ。
「……あ……」
ヌリヌリヌリヌリ。
「……ふぁ……あぁ……」
俺は感涙する。
生きてて良かった!
で、背中は一通り塗り終わったんだが、
「こ、これ以上はダメですわ」
「そ、そうだね」
今日の所は、これで満足しよう。
セルニアは頬を染めたまま、自分で前のほうに日焼け止めを塗る。
「それにしても、奇遇ですわね。玲さんも商店街の福引きに当たっていたなんて」
そうか、俺たちがここに来ている理由に、福引きに当たったって話を流用したのか。
俺は話を合わせる。
「そうなんだ。これで夏に海に来ることができたね。夏休み中には行けなかったから」
「そうですわね。本当に海に来ることができて良かったですわ。貴方に水着姿を見せることができたのですから」
セルニアの瞳は、少し情欲が混じっていた。
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もしかして、今日は最後までいけるんじゃないのか?
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