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👩満月の夜に
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仕事を終えて職場を出ると、ちょうど目の前に満月が輝いていた。
職場の階段を降りていくと、名刺位の大きさの白い何かが転々と落ちている。
一枚をかがんで見てみると、白いカードに【花と青い鳥】のイラストが描かれていた。
「うわー素敵」と思わず声を出して感激しているとバタバタと駆け寄る音が聞こえてきた。
顔を上げると、そこには息を切らしたエプロン姿の男性が『すみません、風で飛ばされてしまって』と困った顔をしていた。
「それは大変でしたね。私も手伝いますよ」と言って二手(ふたて)に別れてカードを集める事にした。
満月の光のおかげで、カード回収はそれほど苦では無かった。
男性に集めたカードを手渡すと『とっても助かりました。ありがとうございました。ちょっとここで待っててもらっても良いですか?』と言われ、しばらく待っていると…ふわーんと甘い花の香りがして、私の横に移動販売車が停まった。
車には、カードに描かれていたものと同じ【花と青い鳥】のイラストが描かれていた。
運転席から先ほどの男性が降りてきて『カードを拾ってくれたお礼です』と言って、かすみ草の花束とメッセージカードを手渡してくれた。
メッセージカードには【助かりました。ありがとう。満月の夜に素敵な出会いになりました】と書かれていた。
職場の階段を降りていくと、名刺位の大きさの白い何かが転々と落ちている。
一枚をかがんで見てみると、白いカードに【花と青い鳥】のイラストが描かれていた。
「うわー素敵」と思わず声を出して感激しているとバタバタと駆け寄る音が聞こえてきた。
顔を上げると、そこには息を切らしたエプロン姿の男性が『すみません、風で飛ばされてしまって』と困った顔をしていた。
「それは大変でしたね。私も手伝いますよ」と言って二手(ふたて)に別れてカードを集める事にした。
満月の光のおかげで、カード回収はそれほど苦では無かった。
男性に集めたカードを手渡すと『とっても助かりました。ありがとうございました。ちょっとここで待っててもらっても良いですか?』と言われ、しばらく待っていると…ふわーんと甘い花の香りがして、私の横に移動販売車が停まった。
車には、カードに描かれていたものと同じ【花と青い鳥】のイラストが描かれていた。
運転席から先ほどの男性が降りてきて『カードを拾ってくれたお礼です』と言って、かすみ草の花束とメッセージカードを手渡してくれた。
メッセージカードには【助かりました。ありがとう。満月の夜に素敵な出会いになりました】と書かれていた。
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