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👨最初で最後の願い

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「行かないで。私を置いていかないで…」 
君は泣きじゃくりながらそう言うと、俺の目に手をかざし、まぶたにキスをした。

俺は死んでしまったのか…
もう君を抱きしめる事も、頭をなでてやることもできないのか…ごめんな、君を一人にしてしまって。

一生守ると言ったのに… 本当にごめん。 君にはずっと笑っていてほしかった。
それなのに俺が….俺のせいで、君の笑顔を奪ってしまった...

俺の事は早く忘れて、笑顔を取り戻してくれ。 
俺はあのオレンジに輝く星になりたい。そして空から君を一生見守っていたい。 
それが俺の、最初で最後の願いだ。
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