ご主人様は愛玩奴隷をわかっていない ～皆から恐れられてるご主人様が私にだけ甘すぎます！～

１０１～最終話

１０８d、愛がわかったそのあとに４ ※

………………


　激しい律動に、ギシギシとベッドが悲鳴をあげる。
　奥深くを貫いて揺すぶられ、迫り上がる快感に意識まで飲み込まれいく。

「あぁっ、はっ、ガルっ、ガル……すきっ、すき……、あいし———んんっ」

「っマヤ、マヤ、っは、俺も愛している」

　うわ言のようにお互いの名を呼んで、好きだと、愛していると、もう何十回言ったことだろう。

　何度言っても足りない。
　口にする度さらに愛が増してゆくような気がして、とめどなく心は溢あふれ出る。

　体内に受け入れて一つに繋がり、心と心が触れあって、ぴたりと寄り添えば隙間なんて少しもなくて、幸せだけが確かにここにあるのだと。

「ガルっ、もっ、だめ……っ！」

「っは、ああ、っ、何度でも」

　強くガルにしがみつき、その瞬間に備える。
　ガルが狙いすましたようにガツガツと奥の一点を穿てば、瞼の裏が白く瞬き、下腹から脳天までを強い電流が貫いた。

「んぁあぁぁ——————っ！！」

「…………くっ……！」

　つま先でシーツを蹴り、ガルを抱きしめたまま背筋をしならせる。
　私を抱きしめるガルの腕に一瞬ぐっと力が籠もり、強い脈動と共にドクドクと熱が注ぎ込まれる。

　ガルの熱が、身体の奥で私の体温と溶け合っていく。
　愛しい。嬉しい。大好き。

　温かな心地よさと激しい運動をした直後のような疲労感に、とろりと瞼が重くなる。
　その重みに抗わず瞼を閉じかければ、目尻にちゅっと優しい口付けが落ちた。

「マヤ、寝るにはまだ早いぞ」