324 / 486
71~80話
77a、私は大事な日をわかっていない
しおりを挟む
料理は私が半人前、ガルが二人前と私の残り半分を平らげる。
魔族は皆大きいだけあって出される食事の量も多く、私では一人前も食べきれないのだ。
それでもコース最後のデザートだけは、甘いものの苦手なガルの分まで私が貰った。
いくら小さなデザートとはいえさすがに三つは多かったけれど、三種類のデザートはどれも甲乙つけがたいほどに美味しかった。途中、口付けで口内のフルーツを拐われたりもしたけれど。
そして今、お腹が苦しい。
「お腹が……はち切れそうです、うっぷ」
「少し横になるか?」
ガルが目線でソファを示す。
ソファは私が余裕で寝そべれそうなほどに大きい。
「……いえ」
ガルの提案に、ふるふると首を振る。
二人きりの室内でソファに寝転んだら、絶対休むだけでは済まなくなる予感がする。さすがに最後まではしないだろうけど、そういう問題でもない。
私も段々とガルの行動がわかってきたものだ。
あ! もしかしたら元からそういう意図で、完全個室に大きなソファ完備なのだろうか?
……ウィルドはなぜこんな店を知っていたのやら。
魔族は皆大きいだけあって出される食事の量も多く、私では一人前も食べきれないのだ。
それでもコース最後のデザートだけは、甘いものの苦手なガルの分まで私が貰った。
いくら小さなデザートとはいえさすがに三つは多かったけれど、三種類のデザートはどれも甲乙つけがたいほどに美味しかった。途中、口付けで口内のフルーツを拐われたりもしたけれど。
そして今、お腹が苦しい。
「お腹が……はち切れそうです、うっぷ」
「少し横になるか?」
ガルが目線でソファを示す。
ソファは私が余裕で寝そべれそうなほどに大きい。
「……いえ」
ガルの提案に、ふるふると首を振る。
二人きりの室内でソファに寝転んだら、絶対休むだけでは済まなくなる予感がする。さすがに最後まではしないだろうけど、そういう問題でもない。
私も段々とガルの行動がわかってきたものだ。
あ! もしかしたら元からそういう意図で、完全個室に大きなソファ完備なのだろうか?
……ウィルドはなぜこんな店を知っていたのやら。
20
お気に入りに追加
3,300
あなたにおすすめの小説
義兄の執愛
真木
恋愛
陽花は姉の結婚と引き換えに、義兄に囲われることになる。
教え込むように執拗に抱き、甘く愛をささやく義兄に、陽花の心は砕けていき……。
悪の華のような義兄×中性的な義妹の歪んだ愛。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
S級騎士の俺が精鋭部隊の隊長に任命されたが、部下がみんな年上のS級女騎士だった
ミズノみすぎ
ファンタジー
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞いたからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
★のマークがついた話数にはイラストや4コマなどが後書きに記載されています。
※2023年11月25日に書籍が発売しています!
イラストレーターはiltusa先生です!
※コミカライズも進行中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる