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71~80話

77a、私は大事な日をわかっていない

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料理は私が半人前、ガルが二人前と私の残り半分を平らげる。
魔族は皆大きいだけあって出される食事の量も多く、私では一人前も食べきれないのだ。

それでもコース最後のデザートだけは、甘いものの苦手なガルの分まで私が貰った。
いくら小さなデザートとはいえさすがに三つは多かったけれど、三種類のデザートはどれも甲乙つけがたいほどに美味しかった。途中、口付けで口内のフルーツを拐われたりもしたけれど。


そして今、お腹が苦しい。

「お腹が……はち切れそうです、うっぷ」

「少し横になるか?」

ガルが目線でソファを示す。
ソファは私が余裕で寝そべれそうなほどに大きい。

「……いえ」

ガルの提案に、ふるふると首を振る。
二人きりの室内でソファに寝転んだら、絶対休むだけでは済まなくなる予感がする。さすがに最後まではしないだろうけど、そういう問題でもない。
私も段々とガルの行動がわかってきたものだ。

あ! もしかしたら元からそういう意図で、完全個室に大きなソファ完備なのだろうか?
……ウィルドはなぜこんな店を知っていたのやら。
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