ご主人様は愛玩奴隷をわかっていない ～皆から恐れられてるご主人様が私にだけ甘すぎます！～

７１～８０話

７５b、私はお風呂タイムをわかっていない２ ※

「んあぁっ！」

私を抱えたままガルがベッドの縁へと腰を下ろせば、着地の衝撃で最奥を突き上げられ、堪こらえきれない嬌声が溢あふれた。

尻の支えを解いた手が、優しく背中を撫でる。

「……っはぁ……、んっ……はぁ……」

サイドボードの上、ガルの手によって水差しからグラスへなみなみと注がれる水を眺める。
水の入ったグラスを受け取ろうと手を伸ばしかけると、ガルはそのままグラスを自身の口へと運んだ。

ガルも喉が渇いていたのだろう。
厚い胸にぺたりと凭れて順番を待つ。

不意に顎に指をかけられ上を向けば、ふわりと優しい口付けが降ってきた。

「ん……んぅ！？」

唇の触れ合った部分から、ひんやりとした水が口内に流れ込んでくる。

「んぐっ、んくっ……んくっ……」

溢さないよう、必死で水を飲み下す。
数回嚥下して口内が空になると、口付けを解いたガルがペロリと私の唇を舐め上げた。

「おかわりは？」

「ん……ください」

少し水を飲んでみれば、想像以上に喉が渇いていたことに気付く。
もっと水が欲しい。

「ん」

再び水を含んだガルが顔を寄せるのを、薄く唇を開いて受け止める。
溢れた水がつうと首筋を流れ落ちるのを感じながら、流れ込む水をこくりこくりと飲み下した。

「……ぷはっ」

「もっと飲むか？」

ガルがグラスを掲げてみせる。

「んん……も、大丈夫です」

「そうか」

ガルは頷き、グラスに残った水を一息に飲み干してグラスを置いた。

そのまま空いた両手で私を支えると、そっと広いベッドの中央に仰向けに寝かせて覆い被さる。

「では、続きをしよう」

ずっと硬度を失わないモノが入りっぱなしでひしひしとそんな予感はしていたけれど、やっぱりそうなるか。

「お……お手柔らかに……」

「ふっ、マヤが煽らなければな」

そう言ってニヤリと口端を上げたガルの瞳が、燃え滾る炎のように揺らめいた。