ご主人様は愛玩奴隷をわかっていない ~皆から恐れられてるご主人様が私にだけ甘すぎます!~

南田 此仁

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41~50話

47c、ご主人様は足りない何かをわかっていなかった ※

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すやすやと眠るマヤを残し、一人ベッドを抜け出る。

今日はマヤを風呂に入れている途中、下半身に僅かばかり熱を感じた。
思えば、ここ最近はマヤの世話に夢中で自己処理を怠っていたから、知らず知らずのうちに変調をきたす程溜め込んでしまったのだろう。

眠るマヤの隣で処理するわけにもいかず、服を脱いで風呂場へと向かった。



風呂椅子に腰かけ、右手で己を刺激してやれば徐々に芯を持ち始める。

さっさと終わらせてマヤの元に戻ろう。
気持ちよさそうに眠るマヤの寝顔を思い浮かべる。
その瞬間、むくりと質量が増した。

「……?」

随分と溜め込みすぎたらしい。
多少の刺激でこの有り様だ。

目を瞑り、さらに手の与える刺激に集中しようとすれば、鼻腔を石鹸の残り香が掠めた。

香りを辿って先ほどの風呂での様子が思い出されそうになり、慌ててふるふるとかぶりを振って考えを追い出す。

違う。俺は今、溜まった熱を発散させようとしているのだ。マヤのことは関係ない。

手の刺激だけに集中する。

「っは……」

ゴツゴツとした手の平で、己を上下に扱く。
先走りを塗り付けるようにしてぐちぐちと手を滑らせれば、固い剣だこが擦れる。

いいや、こんなにゴツゴツとなどしていない。
あの小さな手の平はすべすべとしてやわらかく、あの手で触れられたならきっと……。

違う。違う、そうではない。
浮かびかけた幻影を振り払うようにかぶりを振る。
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