ご主人様は愛玩奴隷をわかっていない ～皆から恐れられてるご主人様が私にだけ甘すぎます！～

４１～５０話

４１d、私は痕の数をわかっていない３ ※

「っ……、はっ……」

ガルはじっと私を見つめながら、熱い吐息を洩らして握る手を上下する。

私は下を見てしまわないよう、しっかりとガルの顔に視線を固定しておく。
しかしガルの息遣いが、表情が、壮絶な色気を放ち、ずっと直視していてはあてられてしまいそうだ。

こんな状況で、ここにいるだけでいいと言われても！

「あっ！　ちょ……っ！」

滲み出る先走りを塗り込むように、ガルの切っ先が秘唇をぬるぬると辿り始めた。
敏感な突起まで一緒に擦り上げられて、ビクンと腰が弾む。

「ガル様っ！」

「ああ、すぐに終わらせる……。はっ……マヤ……」

目にしなくても、くちくちと響く水音でガルが手の動きを早めたのがわかる。

溢あふれる先走りと、それ以外の何かも混ざって、切っ先が割れ目を上下になぞるたび、にゅちにゅちと音を立てる。
ガルの身体からムワッと熱が発せられ、息遣いが荒く乱れ、限界が近いのだとわかった。


ほんの出来心だった。
今にも果てそうなガルの剛直は、どんな状態になっているのだろうと。

抑えきれない好奇心についと下を向いた瞬間、私の顔を目がけて、勢いよく白濁が飛び散った。

びゅるっ

「くっ……！」

腰を震わせ、数度強く扱き上げすべてを出し切ったガルが、無言で俯いたままの私を訝る。

「っは、っは…………マヤ？」

「ガル様ぁ……ちょっと口に入ったぁ……」

口の中に漂う、えも言われぬ独特の風味に、半べそでガルに訴える。

腹部と顎から頬にかけて白濁を浴びた私を見たガルは、血相を変えてすぐさま全身を洗い直してくれた。

……今度は口の中まで念入りに。