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31~40話
40b、私は痕の数をわかっていない2 ※
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「ぅ……ん、あっ……」
ゆっくりと抜き差しされる指も、肝心な場所には触れない舌も、身の内を燻らせるばかりで決定的な刺激を与えてはくれない。
「や、ガル様ぁ……」
もどかしい刺激に耐え切れずつい強請るような眼差しを向ければ、楽しそうな様子のガルが白々しく首を傾げてみせた。
「ん? どうした」
その仕草に確信する。
これは、わざとやってる……!
「ガル様……っ!」
恨みがましくじとりとガルを睨んでみても、ガルは変わらず楽しそうに期待を滲ませた声で問う。
「マヤ、どうしてほしい?」
「うぅ……」
そんなこと、言えるはずがない。
もっと直接、敏感な部分に刺激を与えてほしいだなんて。
「言わないとこのままだぞ? ほら」
ぬぷぬぷと指を抜き差ししながら、秘核の周囲に舌を這わせる。
今にも触れそうで触れないもどかしさに頭の中までじわじわと侵され、もう理性が焼き切れてしまいそうだ。
「ん、やぁ……」
「マヤの口から聞かせて……?」
話す合間にも、敏感な突起すれすれを舌が掠める。
ダメ押しとばかり強請るように眉尻を下げて見つめられ、理性の焼けついた私はあえなく白旗を揚げた。
ゆっくりと抜き差しされる指も、肝心な場所には触れない舌も、身の内を燻らせるばかりで決定的な刺激を与えてはくれない。
「や、ガル様ぁ……」
もどかしい刺激に耐え切れずつい強請るような眼差しを向ければ、楽しそうな様子のガルが白々しく首を傾げてみせた。
「ん? どうした」
その仕草に確信する。
これは、わざとやってる……!
「ガル様……っ!」
恨みがましくじとりとガルを睨んでみても、ガルは変わらず楽しそうに期待を滲ませた声で問う。
「マヤ、どうしてほしい?」
「うぅ……」
そんなこと、言えるはずがない。
もっと直接、敏感な部分に刺激を与えてほしいだなんて。
「言わないとこのままだぞ? ほら」
ぬぷぬぷと指を抜き差ししながら、秘核の周囲に舌を這わせる。
今にも触れそうで触れないもどかしさに頭の中までじわじわと侵され、もう理性が焼き切れてしまいそうだ。
「ん、やぁ……」
「マヤの口から聞かせて……?」
話す合間にも、敏感な突起すれすれを舌が掠める。
ダメ押しとばかり強請るように眉尻を下げて見つめられ、理性の焼けついた私はあえなく白旗を揚げた。
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