ご主人様は愛玩奴隷をわかっていない ～皆から恐れられてるご主人様が私にだけ甘すぎます！～

３１～４０話

３３c、私は口付けの先をわかっていない２ ※

「マヤ、口を塞がないで。声を聞かせてくれ」

ブンブンと首を振る。
妖しい手つきのガルに触られると、変な声が洩れてしまいそうで困るのだ。

「でもほら、これでは口付けられない」

そう言ってガルは口を塞ぐ手の、甲にちゅっと口付けた。

「……うぅ……」

私はガルに弱すぎる……。

ゆるゆると口から手を離せば、嬉しそうに目を細めたガルの唇に迎えられた。



「んっ……ふっ、んんーっ、んぁっ」

胸の先端を、円を描くようにくりくりと指の腹で撫でられては、時折りくりゅんと押しつぶされる。
私の身体を支えてくれているはずの左手さえ、反応を探るように腰骨から太ももにかけてをゆるゆるとさ迷っている。

口内ではもう境目がわからないほどに舌が絡みあい、あちこちから押し寄せる有り余る感覚に翻弄されて私はそわそわと膝を擦り合わせた。

「ぷはっ……はぁ……はぁ、んっ、あのっ！　んゃっ、あっ、ガルっ……んっ、ガル、様っ！」

「ん？　どうした、マヤ」

ガルがようやく私を弄ぶ手を止める。

「さ、さっきから、お尻に何か……あ、当たっててですね……」

「ああ、生理現象だ。気にするな」

気にするなと言われても……！
そこを退けと言わんばかりにお尻をぐりぐりと押し上げられながら、気にしないで座っているのは無理だ。