ご主人様は愛玩奴隷をわかっていない ~皆から恐れられてるご主人様が私にだけ甘すぎます!~

南田 此仁

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31~40話

33a、私は口付けの先をわかっていない2 ※

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ポスンッ

やわらかなシーツに身体が沈む。

「ガル様……?」

ガルは私の腿を跨ぐようにベッドへ膝立ちになると、ギラリと熱を宿した瞳で私を見下ろした。

「す、するんです、か……?」

「マヤからも求めてくれただろう? ……ずっと、こうして触れたかった」

指先が意味深につうっと頬を辿る。

「んっ……でも、その、私……こういうのは初めてで……上手くできなかったら、ごめんなさい……」

身を屈め反対の頬に顔を寄せたガルは、獣のようにベロリと耳を舐め上げた。

「どんなマヤでもいい。俺だけにすべて見せてくれ」

ガルの低音が耳元で熱っぽく囁く。
耳朶をまれ穴に舌を差し込まれると、くちゅくちゅと音が直接脳に響いた。

「ん、ぁ……ま、待って! あっ、んんっ、待っ……! ひゃっ、ガル様っ!」

ガルが渋々と顔を上げる。

「もっとマヤに触れたい。ダメか……?」

またガルはそうやって!
眉尻を下げて弱々しく強請ねだってみれば、私が何でも言うことを聞くと思って!

「ちがっ……あの、い、嫌とかじゃなくってですねっ! その、さっ先に、お風呂に……」

今日一日を過ごして、私が汗臭くなっていたりしたら大変だ。

「……そうか。俺も訓練で多少汗をかいたことだし、先に風呂にするか」

ガルは意外にもあっさり風呂を承知すると、私の上から身を起こした。


ほっと息を吐いたのも束の間———
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