31 / 36
第一章
皇帝
しおりを挟む
ブランの前髪から見える漆黒の瞳は何も写していないようで、表情も感情が抜け落ちた様に無表情だ。
これまで、ブランのこんな姿を見たことが無かったルミエールは、ブランから目をそらす事が出来なかった……。
「……ブラン」
戦場に居るときみたいなブランに、緊張とブランの殺気で周りに居た人達も動けなくなっていた時だった。ポツリと聞こえるかどうか分からないほどの小さな声で、ルミエールがブランの事を呼ぶ。ブランはルミエールの方をゆっくりと向く。
ルミエールは、ブランから視線をそらしてはいけない様な気がした。
じっと見つめられているブランの漆黒の瞳に、ルミエールは吸い込まれそうな感覚になった。
「ルミ……エール……」
「ブラン」
「ルミエール……」
「なぁに? ブラン」
「ルミエール!!」
そこに居る事を確認するかの様に、ブランは何回も何回もルミエールの名前を呼ぶ。いつものブランの表情になったと思った瞬間、ブランはルミエールの方に歩み寄るとルミエールの事を強く抱き締めた。
「心配した……。また、君に会えなくなるのかと思ったら気が狂いそうだった……。無事で良かった」
「ブラン、助けに来てくれてありがとう」
「……ルミエール、もっと顔を見せて?」
ブランはそう言うと、ルミエールの頬に手を当てると顔が見えるように上を向かす。
眉は八の字になっていて何処か泣きそうな表情だが、先ほどの感情が抜け落ちた様な表情でもなく、いつものブランに戻っている事にルミエールは安堵した。
そんなブランを見つめていたルミエールは、ブランの顔がどんどんと近づいている事に気づく。
「ブ、ブラン!?」
「何?」
(何じゃないわ!! 周りに沢山の人が居るのに、ブランったら何をしようとしているの!?)
ルミエールが、ブランの胸に手を当てて押し返そうとするが、ブランの体はピクリとも動かない。
「あらぁ~」
「こんな所で、自分の息子の口付けする所を見ないといけないとは……。」
遠くからリーリエとルダンの声が聞こえる。
何処か、リーリエは楽しそうだ。
「ブラン! 沢山の人達が居るのよ!? 恥ずかしいわ!!」
「……人が居なければ良いのかい?」
「なっ!! そ、そう言う事じゃなくて!!」
ルミエールは、顔を真っ赤にしながらもブランから離れようとしているが、ブランはそんなルミエールを逃がさないようにルミエールを強く抱き締めている。
だが、ブランの表情は何処か楽しそうだった。
「ごめんよ? 離れるから怒らないでおくれ。だが、これは許してくれるかい?」
そう言いながら、ブランはルミエールの前髪に手を伸ばし髪を掻き分ける。
どんどんと、ブランの整った顔が近づいてくる。ルミエールは、反射的に強く目を瞑った。
チュッ……。
リップ音が聞こえたかと思うと、おでこに口付けを落とされていた。
「そんな顔していたら、襲われてもしょうがないよ?」
「なっ! な、何を言ってるの!?」
ルミエールはブランから逃げる様に離れ、真っ赤な顔をしながらブランを睨み付ける。
「フフッ。じゃぁ、二人の時にしようね?」
「し、しません!!」
(リゼリアの時は婚約して、すぐ死んでしまったから知らなかったけれど、ブランがこんなに意地悪だったなんて!! )
「ねぇ、ルダン? ブランちゃんって、やっぱり貴方によく似ているわね?」
「そうか? まぁ、親子だからな。それよりもリーリエ、帰ろう」
「もう! ……じゃぁ、ルミエールちゃんにブランちゃん。そろそろ失礼するわ?」
ルダンは、リーリエを優しく抱き締めながら肩に顔を埋めていた。
「リーリエ様、ありがとうございました。」
「フフッ。良いのよ? だって、貴女は大切な娘なんですもの。前みたいに、また一緒にお茶してくれる?」
「はい……ぜひ!!」
大切な娘だと言われ、ルミエールは嬉しさで涙が出そうになった。
そして、前みたいにリーリエとお茶が出来る喜びで花が咲いたような満面の笑みで返事をする。
「あら、嬉しい! ブランちゃん、早く結婚してしまいなさい。こんな可愛いルミエールちゃんを、ほっとくのは危険だわ! 」
「……分かってます。では、父上も母上もお気をつけて」
「リーリエ、帰ろう」
「はいはい。……じゃぁね?」
ルダンが転移魔法を使う。最後までリーリエは、優しく微笑みながら二人に手を振りながら帰って行ってしまった。
「さぁ、ルミエール。帰ろうか」
「……。」
「……ルミエール?」
ルミエールはじっと、ブランを見つめる。そんなルミエールに、ブランは困惑していた。
「フフッ。やっぱり、いつものブランだわ」
「……すまなかった。怖がらせたかい?」
「初めて噂の皇帝の姿を見れたんですもの。いつものブランも先程のブランもかっこよくて好きよ?」
「……っ」
ブランは、嬉しさで言葉が出なかった。ルミエールの前で見せていた姿と、戦場などで見せていた姿は全然違う。
怖がられるかもしれない。離れて行ってしまうかもしれない。と言う不安で、ブランは押し潰されそうだったのだ。
「……ルミエール」
ブランがルミエールを抱き締めようと手を伸ばす。
もう少しで手が届きそうな時だった。
「ルミエール様ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ブランが大きく穴を開けた天井から、ルミエールの名前を呼びながら一人の女性が飛び降りてきた。
「……リーオ?」
いきなり現れたリーオにルミエールがびっくりしていると、リーオが側に寄ってきて体を隅々まで見始めた。
そんなリーオを止めるかのように、ネスも現れた。
「リーオ、止めなさい」
「でも、ルミエール様にお怪我があったら大変だわ! ルミエール様、どこも痛くありませんか!?」
「えぇ、大丈夫よ? ありがとう。」
「あぁ、怖かったでしょう。……犯人め許さない」
リーオは腕捲りをして、何処かに歩いていこうとしていた。それを、慌てたような表情をしながらネスが止めている。
「リーオ、落ち着くのです」
「落ち着いていられますか!! 子供達も拐い、ルミエール様も拐ったのですよ!?」
「はぁ、本当にリーオはいつも良いタイミングで現れるな……。」
ブランは、リーオとネスのやり取りを見ながらポツリと言葉を落とした。
「……??」
ルミエールはなんの事か分からず、首を傾げている。そんなルミエールを見ながら、ブランは苦笑いを浮かべている。
「……陛下。婚姻するまでは、陛下からルミエール様をお守り致しますので」
「いや、邪魔をしないというのは……。」
「嫌でございます。それを守れないならば、婚姻をしても守り通しますが?」
「くっ……」
何かに気づいたリーオは、ブランの側に寄ると小声で話し始めた。そして、ブランは頭を抱えだしてしまった。
「ブラン? どうしたの?」
「ルミエール様、心配せずとも大丈夫ですよ。」
「そ、そうかしら? 何か悩んでいるみたいだけれど……。」
「あれは、陛下への試練なのでほっといて大丈夫です」
「試練?」
リーオが何を言っているのか分からずに、ルミエールが首を傾げたがリーオはいつもの優しい笑みでルミエールに微笑むだけだった。
暫くすると、何かを決意したような表情をしたブランが居た。
「分かった。良いだろう」
「フフッ。」
リーオとブランが何かを喋っていたが、ルミエールはなんの事か分からなかった。只、ネスは隣で呆れた様な表情をしていたのだった。
「さぁ、ルミエール。帰ろうか」
ブランに声を掛けられ、やっと帰られるのだと実感した。
(リゼさんにも心配かけたから、きちんと謝らないと……。)
ルミエールは、やっと帰れるという喜び。これからまた、危険なことがあるかもしれないと言う不安でいっぱいだった。
だが、ブランと一緒に歩んでいくと決めたルミエールは、覚悟を決めることにした。今度こそ、幸せになると。後悔をしない生き方をすると決めたのだから……。
これまで、ブランのこんな姿を見たことが無かったルミエールは、ブランから目をそらす事が出来なかった……。
「……ブラン」
戦場に居るときみたいなブランに、緊張とブランの殺気で周りに居た人達も動けなくなっていた時だった。ポツリと聞こえるかどうか分からないほどの小さな声で、ルミエールがブランの事を呼ぶ。ブランはルミエールの方をゆっくりと向く。
ルミエールは、ブランから視線をそらしてはいけない様な気がした。
じっと見つめられているブランの漆黒の瞳に、ルミエールは吸い込まれそうな感覚になった。
「ルミ……エール……」
「ブラン」
「ルミエール……」
「なぁに? ブラン」
「ルミエール!!」
そこに居る事を確認するかの様に、ブランは何回も何回もルミエールの名前を呼ぶ。いつものブランの表情になったと思った瞬間、ブランはルミエールの方に歩み寄るとルミエールの事を強く抱き締めた。
「心配した……。また、君に会えなくなるのかと思ったら気が狂いそうだった……。無事で良かった」
「ブラン、助けに来てくれてありがとう」
「……ルミエール、もっと顔を見せて?」
ブランはそう言うと、ルミエールの頬に手を当てると顔が見えるように上を向かす。
眉は八の字になっていて何処か泣きそうな表情だが、先ほどの感情が抜け落ちた様な表情でもなく、いつものブランに戻っている事にルミエールは安堵した。
そんなブランを見つめていたルミエールは、ブランの顔がどんどんと近づいている事に気づく。
「ブ、ブラン!?」
「何?」
(何じゃないわ!! 周りに沢山の人が居るのに、ブランったら何をしようとしているの!?)
ルミエールが、ブランの胸に手を当てて押し返そうとするが、ブランの体はピクリとも動かない。
「あらぁ~」
「こんな所で、自分の息子の口付けする所を見ないといけないとは……。」
遠くからリーリエとルダンの声が聞こえる。
何処か、リーリエは楽しそうだ。
「ブラン! 沢山の人達が居るのよ!? 恥ずかしいわ!!」
「……人が居なければ良いのかい?」
「なっ!! そ、そう言う事じゃなくて!!」
ルミエールは、顔を真っ赤にしながらもブランから離れようとしているが、ブランはそんなルミエールを逃がさないようにルミエールを強く抱き締めている。
だが、ブランの表情は何処か楽しそうだった。
「ごめんよ? 離れるから怒らないでおくれ。だが、これは許してくれるかい?」
そう言いながら、ブランはルミエールの前髪に手を伸ばし髪を掻き分ける。
どんどんと、ブランの整った顔が近づいてくる。ルミエールは、反射的に強く目を瞑った。
チュッ……。
リップ音が聞こえたかと思うと、おでこに口付けを落とされていた。
「そんな顔していたら、襲われてもしょうがないよ?」
「なっ! な、何を言ってるの!?」
ルミエールはブランから逃げる様に離れ、真っ赤な顔をしながらブランを睨み付ける。
「フフッ。じゃぁ、二人の時にしようね?」
「し、しません!!」
(リゼリアの時は婚約して、すぐ死んでしまったから知らなかったけれど、ブランがこんなに意地悪だったなんて!! )
「ねぇ、ルダン? ブランちゃんって、やっぱり貴方によく似ているわね?」
「そうか? まぁ、親子だからな。それよりもリーリエ、帰ろう」
「もう! ……じゃぁ、ルミエールちゃんにブランちゃん。そろそろ失礼するわ?」
ルダンは、リーリエを優しく抱き締めながら肩に顔を埋めていた。
「リーリエ様、ありがとうございました。」
「フフッ。良いのよ? だって、貴女は大切な娘なんですもの。前みたいに、また一緒にお茶してくれる?」
「はい……ぜひ!!」
大切な娘だと言われ、ルミエールは嬉しさで涙が出そうになった。
そして、前みたいにリーリエとお茶が出来る喜びで花が咲いたような満面の笑みで返事をする。
「あら、嬉しい! ブランちゃん、早く結婚してしまいなさい。こんな可愛いルミエールちゃんを、ほっとくのは危険だわ! 」
「……分かってます。では、父上も母上もお気をつけて」
「リーリエ、帰ろう」
「はいはい。……じゃぁね?」
ルダンが転移魔法を使う。最後までリーリエは、優しく微笑みながら二人に手を振りながら帰って行ってしまった。
「さぁ、ルミエール。帰ろうか」
「……。」
「……ルミエール?」
ルミエールはじっと、ブランを見つめる。そんなルミエールに、ブランは困惑していた。
「フフッ。やっぱり、いつものブランだわ」
「……すまなかった。怖がらせたかい?」
「初めて噂の皇帝の姿を見れたんですもの。いつものブランも先程のブランもかっこよくて好きよ?」
「……っ」
ブランは、嬉しさで言葉が出なかった。ルミエールの前で見せていた姿と、戦場などで見せていた姿は全然違う。
怖がられるかもしれない。離れて行ってしまうかもしれない。と言う不安で、ブランは押し潰されそうだったのだ。
「……ルミエール」
ブランがルミエールを抱き締めようと手を伸ばす。
もう少しで手が届きそうな時だった。
「ルミエール様ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ブランが大きく穴を開けた天井から、ルミエールの名前を呼びながら一人の女性が飛び降りてきた。
「……リーオ?」
いきなり現れたリーオにルミエールがびっくりしていると、リーオが側に寄ってきて体を隅々まで見始めた。
そんなリーオを止めるかのように、ネスも現れた。
「リーオ、止めなさい」
「でも、ルミエール様にお怪我があったら大変だわ! ルミエール様、どこも痛くありませんか!?」
「えぇ、大丈夫よ? ありがとう。」
「あぁ、怖かったでしょう。……犯人め許さない」
リーオは腕捲りをして、何処かに歩いていこうとしていた。それを、慌てたような表情をしながらネスが止めている。
「リーオ、落ち着くのです」
「落ち着いていられますか!! 子供達も拐い、ルミエール様も拐ったのですよ!?」
「はぁ、本当にリーオはいつも良いタイミングで現れるな……。」
ブランは、リーオとネスのやり取りを見ながらポツリと言葉を落とした。
「……??」
ルミエールはなんの事か分からず、首を傾げている。そんなルミエールを見ながら、ブランは苦笑いを浮かべている。
「……陛下。婚姻するまでは、陛下からルミエール様をお守り致しますので」
「いや、邪魔をしないというのは……。」
「嫌でございます。それを守れないならば、婚姻をしても守り通しますが?」
「くっ……」
何かに気づいたリーオは、ブランの側に寄ると小声で話し始めた。そして、ブランは頭を抱えだしてしまった。
「ブラン? どうしたの?」
「ルミエール様、心配せずとも大丈夫ですよ。」
「そ、そうかしら? 何か悩んでいるみたいだけれど……。」
「あれは、陛下への試練なのでほっといて大丈夫です」
「試練?」
リーオが何を言っているのか分からずに、ルミエールが首を傾げたがリーオはいつもの優しい笑みでルミエールに微笑むだけだった。
暫くすると、何かを決意したような表情をしたブランが居た。
「分かった。良いだろう」
「フフッ。」
リーオとブランが何かを喋っていたが、ルミエールはなんの事か分からなかった。只、ネスは隣で呆れた様な表情をしていたのだった。
「さぁ、ルミエール。帰ろうか」
ブランに声を掛けられ、やっと帰られるのだと実感した。
(リゼさんにも心配かけたから、きちんと謝らないと……。)
ルミエールは、やっと帰れるという喜び。これからまた、危険なことがあるかもしれないと言う不安でいっぱいだった。
だが、ブランと一緒に歩んでいくと決めたルミエールは、覚悟を決めることにした。今度こそ、幸せになると。後悔をしない生き方をすると決めたのだから……。
48
あなたにおすすめの小説
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】タジタジ騎士公爵様は妖精を溺愛する
雨香
恋愛
【完結済】美醜の感覚のズレた異世界に落ちたリリがスパダリイケメン達に溺愛されていく。
ヒーロー大好きな主人公と、どう受け止めていいかわからないヒーローのもだもだ話です。
「シェイド様、大好き!!」
「〜〜〜〜っっっ!!???」
逆ハーレム風の過保護な溺愛を楽しんで頂ければ。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない
百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。
幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
混血の私が純血主義の竜人王子の番なわけない
三国つかさ
恋愛
竜人たちが通う学園で、竜人の王子であるレクスをひと目見た瞬間から恋に落ちてしまった混血の少女エステル。好き過ぎて狂ってしまいそうだけど、分不相応なので必死に隠すことにした。一方のレクスは涼しい顔をしているが、純血なので実は番に対する感情は混血のエステルより何倍も深いのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる