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その教室に秩序はない
2章(4)
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放課後になった。小夜子は急いだ様子でやってきて、ひそひそと耳打ちしてきた。
「今日はあいつを尾行してくれ」
その言葉を聞いて、伊織は眉をひそめる。あいつというのは和泉のことだろう。けれど、そんなこと、以前あんなこともあったのにできるはずがない。
「は? 嫌ですよ」
断るが、小夜子は一歩も引く様子はない。
「今日は生徒会もないでしょ。いいじゃん」
そう、なんでもないことのように言う。
「いや、でも……。小夜子先輩も来るんですよね?」
小夜子と一緒なら、そこまで怪しまれなくて済むかもしれない。いや、逆に余計怪しまれるかもしれないが。気持ち的に楽になることは確かだ。
「いや、私、今日は弟と妹の面倒があって」
もごもごと言葉を濁す。大家族らしいので、それも仕方ないだろう。
「ま、頑張って。じゃあね」
肩をポンと叩いて、急いだ様子で姿を消した。
「え……。困ります!」
そう答えたが、もう小夜子の姿はない。
とりあえず下駄箱まで行き、待ち伏せをする。小夜子の言う通りにしているのは不本意ではあるが、なにか考えがあってのことだと思うので、仕方なく実行する。
和泉の姿が見えたので、気づかれないように追いかける。グラウンドではもう運動部の部活が始まっていた。
和泉は旧校舎へ入る。運動部や、吹奏楽部の音を聞きながら追うと、床がぎしぎしといって困る。和泉は例の踊り場へ行って、しばらくそこに佇んでいた。
しかし、なにもせずにそこを立ち去り、学校を出ると駅のほうへと向かう。
家の方向とは違うはずなのではないだろうか。どこかへ行くんだろうか。
「あ、」
引き返してくる。隠れているはずなのに、気づかれただろうか。
「どうした?」
気づかれた。どうしよう、ごまかすしかない。
「えっとあの、偶然ですね」
笑ってごまかしてみる。
「さっきから何してるんだ?」
「えっ、……と」
さっき、というのがいつからかわからないが、結構前から気づかれていたらしい。
「今日は空蝉はいないんだな。俺のことつけ回しても面白くないぞ」
「あの……」
なんとか言い訳を考えようとしたが、言葉が出てこない。
和泉はため息をつきながら、やれやれというふうに肩をすくめて見せた。
「どうせ空蝉の差し金だろ、昨日と同じで」
「あの、はい」
バレている。ここは素直に認めたほうがいいらしい。
「なにが知りたい?」
「えっと……」
竹本先輩が行方不明になったこと、と言ったらシラを切られるだろうか。
「前にも言ったがが竹本のことは知らないぞ」
迷っている伊織の気持ちを読むように、答えられる。
どうしよう。
「えっと、じゃあ。去年のことを……」
咄嗟にその言葉が口をついて出た。和泉にこうして気づかれることは、小夜子は織り込み済みだったのだろうか。こうなることも。
「そのことか、まぁいい。どこまで聞いてる?」
「えっと、夏実さんって人が、階段から落ちたって」
見舞いに行ったことは伏せておく。
「あれは、去年の冬くらいか。定期テストのときに、カンニングが疑われて……」
そう言って、言葉を続ける。言いづらそうではないが、思いだすように何度か宙を見た。
「夏実が疑われたんだ。竹本が現場を見たっていって、他にも何人か、でも勘違いだったんだけどな。それで俺がなんとか、証拠を集めて……誤解を解いた」
「それで?」
どうして階段から落ちたのだろう。気になって仕方がない。
「それで終わりだ」
「え?」
突然に話が打ち切られて、拍子抜けする。
伊織がぽかんと立ち尽くしていると、和泉が声をかけた。
「俺から言えるのはここまでだ」
そう言って、家の方向へ帰ろうとする。
「あの!」
呼び止めると、和泉は立ち止まり、振り返った。
「そうだな。最後に俺から質問」
言葉を一度切って、訊ねる。
「見上だけど、あいつと何かあったか?」
「え、なんでですか?」
猫のことがばれているのだろうか。どこまでバレているのかわからなくて、どきどきする。
「昨日ちょっと様子が変だったから」
思った以上に、観察されている。侮れない。
「いや、ただ、放送部を辞めてすぐにくるなんてなにかあるんじゃないかと思いまして」
猫のことは今思えば見間違えだったかもしれないし、それにあの日の猫を見上がやったとは断定できない。
「そう、ならいい」
和泉はそう言って、家の方向へ帰っていった。駅に用事はなかったのだろうか。
自分も帰ろう、と伊織が踵を返すと、同じ制服の男子生徒が見えた。よく見ると、こちらに近づいてくる。
見上だ。噂をすればなんとやら、というやつだろうか。
「なに?」
威圧するように、こちらを見てくる。
「えっと、あの……」
どうしよう、今までの話を聞かれていたのだろうか。
「会長と僕の話してた」
断定的な言い方にどきまぎする。
「えっ……」
バレている。自分には、隠し事は向いていないのかもしれない。
「見たよね。君と、あの美人の先輩」
そう言って、伊織の様子を伺っている。なにも言わずにいると、見上は言葉を続けた。
「昨日会長から連絡がきてね、書記にしてくれるって」
「そうですか」
ただ相槌を打つことしかできない。自分はもう、なにも言わないほうがいいのかもしれない。
「いいの? 言わなくて?」
「証拠不足ですし……」
「ふうん」
見上は自分のことなのに、どうでもよさそうに返事をした。
「ねぇ、あの日、誰かと会った? あの先輩以外で」
あの日、というのはきっと竹本がいなくなった、あの日だ。
「えっ……。あー、どうだったかな」
思い返してみるが、よくわからない。
「覚えてない?」
「えっと、すいません。よく覚えてなくて」
よくわからない。なによりあのときは暗かったし、怖くてあまりいい思い出ではない。
「いや、別にいいんだけど」
「あの、でも誰かはいたと思います」
そうだ、だってあのとき和泉が言っていた。
「そりゃそうでしょ。じゃなきゃ超常現象になるし」
「いやあの、和泉先輩が、音を聞いたって」
「音?」
まずいことを言ってしまったか。見上はグレーなのに、こんな情報を話してしまって、あとで小夜子に怒られるかもしれない。
しかしここまで話してしまっては、止めるわけにはいかない。なにせ相手は見上だ、なにをされるかわかったものではない。
「引きずってる音って」
「へぇ……」
どうしてこんなことを言ってしまったのだろう。見上は現状怪しい人物のはずなのに。
「あんまり首をつっこまないほうがいいかもね」
「えっと、あの、見上先輩はどうして――」
そこまで言いかけて言葉を切る。失礼なことを聞いたと思ったからだ。
「どうしてって、あんなことあったのに、放送部にいられないでしょ。疑われまくりだよ、僕」
やれやれ、と首を横に振る。
「それに、生徒会入れば、内申もよくなりそうだし。こんな機会でもないと入れないしね。ラッキーだったよ」
「そうじゃなくて……」
伊織の言葉に、見上は少し訝しむように顔をしかめるが、すぐに合点がいったように話を続けた。
「あぁ、猫? ちょっと、噛まれてむかついたから。それだけ」
本当に失礼なことを訊いてしまったのかもしれない。話題を変えよう。
「あのとき残ってた部活ってどれくらいあるんでしょう」
「そうだね、運動部はだいたい帰ってたよ。マスコミ部のところは電気ついてたかな。あとは、生徒会くらいじゃない?」
「マスコミ部……」
よく知らないし、関わったことがない。唯一関わったといえば、あの日話を訊かれたくらいだろうか。
「あいつら、本当にムカつくよ。人のこと犯人扱いして色々書きたてるし。取材とかいって、めっちゃ話しかけてくるし。一番怪しいのは自分らじゃんって言いたい」
「はぁ」
「本当にあいつら怪しい」
とても腹が立っている様子だ。手を握りしめているのが見える。
「そうなんですか」
たしかに次の日の騒ぎ立てようはすごかった。その後もいろいろと記事を書いていたようだし。
「てか、あの美人の先輩、なんだっけ。そう、空蝉先輩ってマスコミ部じゃないの?」
「え?」
驚いて、思わずまじまじ見上の顔を見る。嘘をついているかどうかは、わからなかった。
「所属だけしてて、たまにしか顔ださないみたいだけど」
「そうなんですか!?」
初耳だ。とうか、小夜子はなにかの部活に入っていた、ということ自体驚きだ。いや、これが本当の情報かどうかも怪しいのだが。
「まぁ知らないけど」
見上はしれっとはぐらかす。
あとで小夜子に聞かなければならない。
「じゃあそういうことで、またね」
手をひらひらと振って、立ち去ってしまった。
「今日はあいつを尾行してくれ」
その言葉を聞いて、伊織は眉をひそめる。あいつというのは和泉のことだろう。けれど、そんなこと、以前あんなこともあったのにできるはずがない。
「は? 嫌ですよ」
断るが、小夜子は一歩も引く様子はない。
「今日は生徒会もないでしょ。いいじゃん」
そう、なんでもないことのように言う。
「いや、でも……。小夜子先輩も来るんですよね?」
小夜子と一緒なら、そこまで怪しまれなくて済むかもしれない。いや、逆に余計怪しまれるかもしれないが。気持ち的に楽になることは確かだ。
「いや、私、今日は弟と妹の面倒があって」
もごもごと言葉を濁す。大家族らしいので、それも仕方ないだろう。
「ま、頑張って。じゃあね」
肩をポンと叩いて、急いだ様子で姿を消した。
「え……。困ります!」
そう答えたが、もう小夜子の姿はない。
とりあえず下駄箱まで行き、待ち伏せをする。小夜子の言う通りにしているのは不本意ではあるが、なにか考えがあってのことだと思うので、仕方なく実行する。
和泉の姿が見えたので、気づかれないように追いかける。グラウンドではもう運動部の部活が始まっていた。
和泉は旧校舎へ入る。運動部や、吹奏楽部の音を聞きながら追うと、床がぎしぎしといって困る。和泉は例の踊り場へ行って、しばらくそこに佇んでいた。
しかし、なにもせずにそこを立ち去り、学校を出ると駅のほうへと向かう。
家の方向とは違うはずなのではないだろうか。どこかへ行くんだろうか。
「あ、」
引き返してくる。隠れているはずなのに、気づかれただろうか。
「どうした?」
気づかれた。どうしよう、ごまかすしかない。
「えっとあの、偶然ですね」
笑ってごまかしてみる。
「さっきから何してるんだ?」
「えっ、……と」
さっき、というのがいつからかわからないが、結構前から気づかれていたらしい。
「今日は空蝉はいないんだな。俺のことつけ回しても面白くないぞ」
「あの……」
なんとか言い訳を考えようとしたが、言葉が出てこない。
和泉はため息をつきながら、やれやれというふうに肩をすくめて見せた。
「どうせ空蝉の差し金だろ、昨日と同じで」
「あの、はい」
バレている。ここは素直に認めたほうがいいらしい。
「なにが知りたい?」
「えっと……」
竹本先輩が行方不明になったこと、と言ったらシラを切られるだろうか。
「前にも言ったがが竹本のことは知らないぞ」
迷っている伊織の気持ちを読むように、答えられる。
どうしよう。
「えっと、じゃあ。去年のことを……」
咄嗟にその言葉が口をついて出た。和泉にこうして気づかれることは、小夜子は織り込み済みだったのだろうか。こうなることも。
「そのことか、まぁいい。どこまで聞いてる?」
「えっと、夏実さんって人が、階段から落ちたって」
見舞いに行ったことは伏せておく。
「あれは、去年の冬くらいか。定期テストのときに、カンニングが疑われて……」
そう言って、言葉を続ける。言いづらそうではないが、思いだすように何度か宙を見た。
「夏実が疑われたんだ。竹本が現場を見たっていって、他にも何人か、でも勘違いだったんだけどな。それで俺がなんとか、証拠を集めて……誤解を解いた」
「それで?」
どうして階段から落ちたのだろう。気になって仕方がない。
「それで終わりだ」
「え?」
突然に話が打ち切られて、拍子抜けする。
伊織がぽかんと立ち尽くしていると、和泉が声をかけた。
「俺から言えるのはここまでだ」
そう言って、家の方向へ帰ろうとする。
「あの!」
呼び止めると、和泉は立ち止まり、振り返った。
「そうだな。最後に俺から質問」
言葉を一度切って、訊ねる。
「見上だけど、あいつと何かあったか?」
「え、なんでですか?」
猫のことがばれているのだろうか。どこまでバレているのかわからなくて、どきどきする。
「昨日ちょっと様子が変だったから」
思った以上に、観察されている。侮れない。
「いや、ただ、放送部を辞めてすぐにくるなんてなにかあるんじゃないかと思いまして」
猫のことは今思えば見間違えだったかもしれないし、それにあの日の猫を見上がやったとは断定できない。
「そう、ならいい」
和泉はそう言って、家の方向へ帰っていった。駅に用事はなかったのだろうか。
自分も帰ろう、と伊織が踵を返すと、同じ制服の男子生徒が見えた。よく見ると、こちらに近づいてくる。
見上だ。噂をすればなんとやら、というやつだろうか。
「なに?」
威圧するように、こちらを見てくる。
「えっと、あの……」
どうしよう、今までの話を聞かれていたのだろうか。
「会長と僕の話してた」
断定的な言い方にどきまぎする。
「えっ……」
バレている。自分には、隠し事は向いていないのかもしれない。
「見たよね。君と、あの美人の先輩」
そう言って、伊織の様子を伺っている。なにも言わずにいると、見上は言葉を続けた。
「昨日会長から連絡がきてね、書記にしてくれるって」
「そうですか」
ただ相槌を打つことしかできない。自分はもう、なにも言わないほうがいいのかもしれない。
「いいの? 言わなくて?」
「証拠不足ですし……」
「ふうん」
見上は自分のことなのに、どうでもよさそうに返事をした。
「ねぇ、あの日、誰かと会った? あの先輩以外で」
あの日、というのはきっと竹本がいなくなった、あの日だ。
「えっ……。あー、どうだったかな」
思い返してみるが、よくわからない。
「覚えてない?」
「えっと、すいません。よく覚えてなくて」
よくわからない。なによりあのときは暗かったし、怖くてあまりいい思い出ではない。
「いや、別にいいんだけど」
「あの、でも誰かはいたと思います」
そうだ、だってあのとき和泉が言っていた。
「そりゃそうでしょ。じゃなきゃ超常現象になるし」
「いやあの、和泉先輩が、音を聞いたって」
「音?」
まずいことを言ってしまったか。見上はグレーなのに、こんな情報を話してしまって、あとで小夜子に怒られるかもしれない。
しかしここまで話してしまっては、止めるわけにはいかない。なにせ相手は見上だ、なにをされるかわかったものではない。
「引きずってる音って」
「へぇ……」
どうしてこんなことを言ってしまったのだろう。見上は現状怪しい人物のはずなのに。
「あんまり首をつっこまないほうがいいかもね」
「えっと、あの、見上先輩はどうして――」
そこまで言いかけて言葉を切る。失礼なことを聞いたと思ったからだ。
「どうしてって、あんなことあったのに、放送部にいられないでしょ。疑われまくりだよ、僕」
やれやれ、と首を横に振る。
「それに、生徒会入れば、内申もよくなりそうだし。こんな機会でもないと入れないしね。ラッキーだったよ」
「そうじゃなくて……」
伊織の言葉に、見上は少し訝しむように顔をしかめるが、すぐに合点がいったように話を続けた。
「あぁ、猫? ちょっと、噛まれてむかついたから。それだけ」
本当に失礼なことを訊いてしまったのかもしれない。話題を変えよう。
「あのとき残ってた部活ってどれくらいあるんでしょう」
「そうだね、運動部はだいたい帰ってたよ。マスコミ部のところは電気ついてたかな。あとは、生徒会くらいじゃない?」
「マスコミ部……」
よく知らないし、関わったことがない。唯一関わったといえば、あの日話を訊かれたくらいだろうか。
「あいつら、本当にムカつくよ。人のこと犯人扱いして色々書きたてるし。取材とかいって、めっちゃ話しかけてくるし。一番怪しいのは自分らじゃんって言いたい」
「はぁ」
「本当にあいつら怪しい」
とても腹が立っている様子だ。手を握りしめているのが見える。
「そうなんですか」
たしかに次の日の騒ぎ立てようはすごかった。その後もいろいろと記事を書いていたようだし。
「てか、あの美人の先輩、なんだっけ。そう、空蝉先輩ってマスコミ部じゃないの?」
「え?」
驚いて、思わずまじまじ見上の顔を見る。嘘をついているかどうかは、わからなかった。
「所属だけしてて、たまにしか顔ださないみたいだけど」
「そうなんですか!?」
初耳だ。とうか、小夜子はなにかの部活に入っていた、ということ自体驚きだ。いや、これが本当の情報かどうかも怪しいのだが。
「まぁ知らないけど」
見上はしれっとはぐらかす。
あとで小夜子に聞かなければならない。
「じゃあそういうことで、またね」
手をひらひらと振って、立ち去ってしまった。
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