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いつも通りの終わり

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俺と健一郎はかろうじて突進を交わし、部屋の外に逃げる。

「健一郎、急げ!!」

階段を必死に駆け下りる。

もう少しで外だ、あと少し、あと少し。

ドスン!!

奴は2階から飛び降りて俺たちの前に立ちはだかった。

一般人なら何かしら怪我をしてもおかしくない立場だ。

「グルフフフフ、グルフフフ。」

奇妙な声でまるで俺たちをあざ笑うかのように聞こえる。

「健一郎、裏口だ。」

ゆっくり後ずさりをする。

「グオオオオオオオオオオオオ!!!」

一瞬で間合いを詰められ、そして

ドゴォ!!

腹にパンチが入る。

「グハッ。」

俺は後ろにあった壁に叩きつけられた。

「薫!!」

「だ、大丈夫だ、、、、」

全然大丈夫じゃない、痛みで立つのもしんどい。

俺はリュックから懐中電灯を取り出した。

「健一郎、、この懐中電灯の光で目をくらます、逃げ切るぞ!!」

「う、うん。」

パチッ、懐中電灯が点灯。

「グ、グガァ。」

「今だ!!!!」

俺が振り返ったその時、

バリンッ

俺は窓から外に投げ出された。

何が起きた?俺は死ぬのか?

緩やかに体は落ちていく。

ドシン

鈍い音と共に体が地面と接触する。

「い、生きてる。」

俺は立ち上がり、その光景に絶望する。

「健一郎ーーーーー!!!!」

奴の手が健一郎を貫いていた。

「薫、、、前、、にもこんな事、、、あったよね。」

それは昨日寝ながら話していた、蜂の話。

「健一郎、、お前、、どうして、、っく、んっく。」

涙が止まらない。

「やっぱり、、、薫は、、昔と、、変わらないね、、俺が、、守ってやらなきゃ。」

健一郎の声がどんどんか細くなっていく。

「おい、健一郎!?、、おい、、待てよ。」

「俺たちに、、は、、、薫、お前が、、、必要だ、、、今のうちに、、逃げて、、みんなを、、頼んだよ。」

「もういい、、、もういいよ健一郎。」

「後、最後に、、、1つだけ。」

「最後じゃねえ!!これからもっとたくさん俺はお前と一緒にいてぇ!!!」

「あ、り、がとう。」

健一郎の体から力が抜け、崩れていく。

「おい、、嘘だろ?健一郎ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

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