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1章

3話.働くしかない (短いです)

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追放された僕達は、3人並んで一緒に街を歩いている。

  最初は他愛の無い話をしていたが僕は気になっていたあることを聞いてみる。 


「本当に僕なんかに着いてきてくれるの?2人に不自由な生活を送らせたくないし……」

 「私はユリア様と一緒に入れることが何よりも幸せなことです! 」 

「弟子君を馬鹿にするような奴の近くには居たくないし……弟子君を最強にするってのが約束だからね」


  そういうことじゃ無いんだけどな……。

 15歳の僕が金を稼ぐ方法は2つある。

  1つは、学院に通う方法だ。 この世界では学院と呼ばれる剣や魔法を学ぶ場所があり、15歳になると入学することが出来る。

  学院は無数に存在するが殆どの人間はゼウリアス王国にある【ゼウリアス魔法学院】を目指す。ここは貴族8平民2と貴族が殆どを占めている。 泊を付けるために通う貴族も多いことだろう。

  2つは、冒険者になる。 ギルドに所属しクエストをこなす言わば「何でも屋」。 魔物退治から薬草採取、ダンジョン攻略など様々だ。

  僕は消去法にはなるが、なれて冒険者だろう。 《外れスキル》の扱いなんてポーター(荷物持ち)として貢献することくらいしか無い。

  当然給料も少ないだろうし不当な扱いも受けるだろう。 それは2人とも承知してるはずだ。それでも僕に……? 。

  2人には幸せになってもらいたいしここで別れた方が……。僕のせいで2人の人生をぐちゃぐちゃにしたくない。 と思ったのだが……。


 「私はこれまでもこれからもずっとずっとユリア様のメイドで居たいです! 」 

「今の弟子君を放っていたら自殺しかねないから……(ずっと一緒に居たい……離れたくないよ……」


  だんだんと声が小さくなっていきボソボソとしか聞き取れなかった。

 二人にそこまで言われると、うん。身を粉にして働くしかない! 

 そう気持ちを新たにゼウリアス王国の隣国、リーアウドへと向かうのであった。
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