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六章『ピクルス編』
第1146話 ヒーロー真拳11
しおりを挟むふぅ、やってみるか。
「必殺マジシリーズ」
拳を構える、ギュッと握る、美しいフォームで一直線に殴る。
「大魔王砲発射!!」
「マジ殴り」
ぶつかり合う力と力、しかしエネルギーの鍔迫り合いは起きず、力の方向性は一方的にイズクンゾに向けられた。ロボットイズクンゾのボディに風穴が空いた、切り札の大魔王砲も消え去った。
「がふっ……」
跪く、ロボットイズクンゾの口から漆黒線状魔力が黒煙となって溢れる。
俺は拳を握りしめギリギリと音を立てる、そして地面(空間)を叩き跳躍、回転して飛び蹴りの構え。喰らえ。
「ライダーキック!!」
「ぐああああ!!」
爆発、連撃によりロボットイズクンゾの力が小さくなっていくのを感じる。が、止まる、そして再び増大する。
「負けてたまるかよォ!!!」
瞬く間に再構築、巨大化していく。
また破壊できないほどでかくなろうとしているな、底なしの顋に俺のぶっとい拳が収まりきるかな?
「大技いくぞ!」
俺は拳を構える、クルクルと手首を回転させる。イズクンゾは大口を開けて俺を飲み込もうとする。
「ギガァ……」
「ドリルゥ……」
「ブレイクウウウウウウウウウ!!!!(ただのコークスクリューパンチ)」
「ギャアアアアアアアアアアア!!!!」
イズクンゾを粉砕した。
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