現代最強は楽しいハンバーガーに転生しました

六章『ピクルス編』

第９６０話 悪愛の魔女41

「けっ、タネが分かればこっちのもんだ。俺の剣以外みんな白なんだ。黒に気をつけさえすれば俺たちがダメージを受けることはねぇ」

　その通りだな。これで戦いに慣れた3人が連携すればもしかしたら勝てるかもしれない。

「行くぞ」
「「「おおおお！！」」」

　ギアの声を皮切りに再び3人で攻める。
　猛攻だ。左右、正面から縦横無尽に攻め立てる。

　サガオがスキルは使えないが4本の武器で乱舞した。

「いつまで受け続けられるかな！」
「クスクス」

　スカリーチェが素早くしかし重くサガオの足を踏んだ。

「ぬう！」
「足を切断して逃げようにも白じゃあ斬れないっスよ」

　スカリーチェの黒剣が伸びた！

「バーガー！！」
「おう！！」

　サガオの口が大きく開きコックピットから俺が出る。全力の回転を加えたMAXソード(白色)でスカリーチェの残酷な一撃を受ける。

　ぶつかり合えば白黒でも壊れずに相殺されるのはさっきわかったからな！

「隙ありじゃ！」

　ルフレオの正拳突きがスカリーチェの中心を捉える。

「クスクス」

　かのように見えたが、超高速で縦回転。ギロチンのように右足を振り下ろす。ルフレオはギロチンカカト落としのスネの部分に触れて受け流す。白い地面が大きく割れた。

「ギア！　今じゃ！」

　ギアが背後からKILLソードで突く。スカリーチェは後ろも見ずに黒剣を背中にかざして防御した。黒と黒は破壊できない。

「こんなんじゃ私は殺せないっスよ」
「バカが」

　ギアの口がバガンと開く（口あったのか）。
　舌の代わりに大口径の銃が出てきた。

「死ね」

　即座に発砲！球の色は白か！　黒か！