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六章『ピクルス編』

第942話 悪愛の魔女23

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「よくわかんねぇが、させるかよ」

 ギアが巨大を思わせない俊敏な動きで詰め寄る。
 スカリーチェは三又槍(トライデント)で瞬間移動(テレポート)する。少し離れた場所に出現した。

 ギアが構える。

「反魔法結界(アンチマジックフィールド)を全開だ」

 結界は瞬く間に広がった。どこまで続くんだ。

「これで魔法は使えねぇ」
「そうっスね。魔法は使えないっス」
「スキルが厄介だが。このキラードラゴンには通じねぇぞ」
「へぇ。じゃあやってみるといいっスよ」
「行くぞ、ポラニア」
「ポメ!」

 ポラニアがカタカタとボード型の魔法陣をいくつも弾いていく。まるでキーボード操作だ。

「特技殺しのキラーズフィスト!だポメ!」

 キラードラゴンが右手を強く握る、すると光り出す。
 それと同じ光がスカリーチェからも発せられる。

「これは、特技(スキル)の無効化っスか」
「これで因果転生の魔眼は使えねぇ」
「これは参ったっスね」

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