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六章『ピクルス編』

第842話 帰省バーガー

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「は、ハンバーガー!?」

 横を見ればプルプルと震えている子供がいた。戦闘狼(コンバットウルフ)はこの子供を襲っていたのかな。

「大丈夫か?」
「シャ、シャベッタアアアアアアアアアアアア!!」

 この反応は、まさか!

「落ち着けハンバーガーくらい喋るだろ」
「う、うん。助けてくれてありがとうございました!」

 礼の言えるいい子だな。

「その反応、もしかしてここはタスレ村の近くか?」
「うん、そうだよ!」

 女神め、いい場所に出してくれたな。

「村にくる?」
「ああ。行くさ、行くとも」

 そうだ、よく見ればここは村外れの原っぱだ。アイナと来たことがあるじゃないか。

 俺は少年の頭に飛び乗った。

「うわ!」
「狼狽えるな、ハンバーガーが頭に乗ってきたくらいで、タスレ村の男だろ」
「う、うん!」

 ほんとにいい子だな。

 そんなに距離は離れていないから村には直ぐに着いた。到着早々、見慣れた顔が飛び込んできた。

「ば、バーガーか!?」
「父さん!」
「生きとったんか!! 戦争で戦死したと聞かされてたで!」
「はい、生きてました」

 実際死んだけどな。

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