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五章『チーズ編』

第769話 大戦争132

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 ノヴァはキョトンとしている。

「違うのか?」
「厳密にはな、スーは今俺の中にいる」
「じゃあお前誰だ!」
「俺は勇者だ!」
「勇者!?」
「そうだ!」

 ふ、勇者はすごいんだ。

「勇者ってなんだ?」
「とんだ無知さんだなあんた!」
「また言われた!」

 とんだ無知さんな神様か……

「強いのか?」
「あれ、私何しに来たんだっけ?!」
「おい、スー、この神様大丈夫!?」

『だいじょばないの』

「お主ら、いい加減にしろ」

 魔王が言うとノヴァがハッとする。

「あ、えっと確かネ、ね、ねー、ね?」
「ネスだ、スーの兄の」
「あー! お久しぶり! 何してんの?」
「話の分からんやつは下がっておれ、と言いたいが、お主が知らずとも、神々の誓約は発動している」
「思い出した! そうそう! 粛清しなきゃだっけ? ちょっと待って粛清ってなに?」

『ノヴァの頭の中には知識の焼却炉があると思うの!』

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