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五章『チーズ編』
第709話 大戦争84
しおりを挟む俺は跳ねた。究極化(アルティメット)により俺の身体能力は超向上している。弾丸よりも速く魔王に突進した。
そんな俺を魔王は素手で止める。
「愚直」
「まだだ! 筋肉の精霊!」
「うおおーーッ!!」
Mソードを魔王に叩きつける。魔王はそれを指の隙間に挟んで止める。微動打にしない。魔王はMソードをマジマジと見る。
「これが伝説の剣か」
「くっ! 『勇者斬(ブレイブスルー)』」
Mソードが超密度エネルギーを放射する。直撃だ。
これならーー
「ふむ。なるほど、中々の威力だ」
「なに!?」
「驚くことではない。我の方が魔力密度が高かった。それだけのことだ」
「なら! 『時間終了(タイムアウト)』」
時が止まる。この数秒で魔王に一撃をーー
「時間操作系魔法なぞ効くとでも思っているのか?」
当たり前のように動いてる!?
「終わりか? 手の内全てを出し切ったか?」
「う、うおおおお!!!!」
筋肉の精霊が我武者羅にMソードを振るう。
今度は魔王は受けない。
「わかったか?」
「・・・・・・くそ」
魔王は動いていない。Mソードで何度も斬りつけた。
なのに無傷だ。
「無駄だ。滅びよ」
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