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五章『チーズ編』
第657話 大戦争32
しおりを挟むクゥがセミリオンのいるクレーターに降り立つ。
セミリオンは微動打にしない。
「上級者ならば時間魔法対策は必要だ。精霊炎王(エレメントフレアキング)」
赤い光球から熱線が放たれる。触れた岩が溶けるでもなく消滅するほどの火力だ。セミリオンも火に包まれた。しかしセミリオンはなんともない。クゥはすぐに放射をやめた。
「火耐性持ちか。ならば、精霊水王(エレメントアクアキング)」
今度は水色の光球が決壊したダムから溢れた水のような勢いで魔力生成された水を放水する。
「この水はただの水ではない。聖水だ。それも原液を使用している。魔を滅する効果がある、これは滲みるだろう?」
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