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五章『チーズ編』

第631話 大戦争5

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「精鋭部隊は10名でーす」

 さすがに少な過ぎないか?

「この10名は仲間が近くにいると戦えないタイプの者たちでーす。簡単に言えば敵も味方も全てを攻撃してしまうタイプでーす」
「狂戦士(バーサーカー)ってことか」
「概ね正解でーす。さらに魔法が付加された防具に武器、そして王国魔道士たちが丹精込めて魔法陣の刺青をいれてありまーす」
「どのくらい強いんだ?」
「攻めだけなら三騎士に並ぶくらいでーす」
「それはない」
「クゥ!」

 現れたのは三騎士である、月白騎士クゥだ。隣には執事のスタン・フロードもいる。

「はっはっは、王さまジョークでーす。でもめちゃくちゃ強いでーす。先陣には持ってこいの勇ましさでーす」
「私はいかなくていいのか?」
「クゥは王国の守りの要でーす。三騎士を全て投入しては九大天王が攻めてきときに抑えきれませーん」
「しょうがない。座して待つ」

 クゥは「クロスケに任せないで私が行けばよかった」「その通りでございます」などとスタンと話しながら部屋からでていった。

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