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四章『トマト編』

第589話 タイマン9

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「ごれば過剰再生じた細胞」

 肉塊は攻撃してくるでもなく結界内部を埋め尽くす勢いで増殖している。

「圧殺が目的。ラッブに負げでも殺ぜる仕組み」
「ジゼル! 悠長に解析してる場合か! いまMソードを持ってくるからーー」
「ぞの必要ば無い」

 ジゼルは懐から小袋を取り出す。中にあるものを手のひらに乗せる。これまた小さな2つの星型のオブジェだ。

「それは?」
「見でで」

 ジゼルはそれを両手にそれぞれ握る。ルフレオが低い声で唸るように言った。

「まさかそれは両親と同じ」

 ジゼルの体が輝く。拳に星型の籠手が魔力生成させる。

「命を魔力に変換しているのか! やめるんじゃ! 寿命を縮めることになるぞ!」
「ごいづだげば生がじでおげねぇ」

 ジゼルは両拳を前に突き出す。

「英雄(スター)の星(オーラ)!」

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