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四章『トマト編』
第569話 魔女っスから
しおりを挟む「四天王?」
「新参者は四天王も知らないんスね。魔王軍最高幹部の四人の事っスよ」
「そんなことは知っている! 魔界で知らないやつはモグリ、それがどうしてここに、どうやってワッパーの結界に入った?」
「答えはそうっスね。『最初からワッパーの結界は張られてなかった』」
「グワ? 馬鹿なことを言うな、こうして結界は・・・・・・な!?」
「操作、できないっスよね? だって貴方の結界じゃあないんでスもん。クスクス」
「なんだと、じゃあ誰の」
「私の結界でス」
「ふざけるなッパー! 真似できるはずがない!」
「ふざけてないっスよー、この前たまたま見かけたときにやり方を見たんスよ。人数制限とかちょっと弄ったんスけどね」
「そんなことが・・・・・・できるわけ」
「できまスよー、魔女っスから」
ワッパーは息を呑む。
「そんな魔女が何をしに来た、手柄の横取りか?」
「いま勇者に死なれたら困るんスよ」
「どうしてだ! 魔王様の敵だろう!」
「ワッパーの言う魔王様とはダークネスドラゴンのことっスよね、私には関係の無い他所の神っス。私が愛し崇拝しているのは本物の魔王様だけっス! そっちの、都合なんて知ったこっちゃないっスよー」
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