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四章『トマト編』
第474話 最後の修行14
しおりを挟むボゴンという地面を砕くような音を響かせて、隔離島の中心付近の木々が宙を舞う。
大量の砂煙がその付近を包む。
正直あれには近づきたくないな。
「何か出てきます!」
「あれは・・・・・・カブトムシ!?」
そう数十メートルはあるカブトムシの角が島から突き出ている。
それも一匹だけじゃない。計4本の角が確認できる。
それはすぐに地上へと這い出す。
「あれはまさか大王虫(グレートビートル)か!?」
大王虫(グレートビートル)はSクラス中位の魔物だったはずだ。それが4匹だと!?
まだ地中から蝉の鳴き声がする。
・・・・・・やっぱりあいつらの鳴き声じゃないよな。もう一匹別の魔物がいるのか。
一匹の大王虫(グレートビートル)がこちらを見る。
「バーガー様! 気づかれました!」
「仕方がない、戦うぞ!」
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