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四章『トマト編』
第454話 紅蓮
しおりを挟む海龍(シードラゴン)は首をもたげる。
俺への追撃よりも頭上から降りてくるものに対して危機感を覚えたのだろう。
俺も海龍(シードラゴン)から目を離して空を見上げる。
落ちてきたものを見る。あれは人だ。
金髪で分厚い白マントをたなびかせている。
こめかみには太い青筋ができており。目が光を放っている。
・・・・・・人か?
新手の襲来に俺と海龍(シードラゴン)は見ることしかできない。するとあるていどの位置で空中に留まった金髪の人が怒鳴った。
「これからてめぇら全員ボッコボコにしてやるッ!!」
その声は大気を震わせる。海龍(シードラゴン)の咆哮よりも凄まじい音圧だ。
初めに動いたのは金髪だ。
海龍(シードラゴン)へと急速落下。一体何をするつもりだ?
たしかに声はすごかったが、体格差がありすぎる。
金髪が魔法を唱える。
「紅蓮大爆発(グレンエクスプロージョン)!!」
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