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四章『トマト編』
第428話 月白
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クゥと呼ばれた少女は返事を返さずにクロスケを見つめ続けている。
そんな少女を見てクロスケはブルブルと震えた。
恐怖? 否、違うこれは武者震いだ!
「カカカカッ! やべェ、我慢できねェ」
今にも決闘が始まりそうな雰囲気に俺は声をかける。
「おい! そんな小さな子をいじめて楽しいのか!!」
クロスケが返事を返す前にクゥの体がピクっと反応する。
クゥはクロスケの剣を跳ね除け、俺の眼前にピタリと剣先を合わせる。
「小さい? 私がか?」
俺は動けなかった。これは紛れもない殺気・・・・・・。返答を間違えれば確実に殺される。
「カカ! こいつは小さいことを気にしてるからな。その事に触れると誰彼構わずにたたっ切っちまうぞ」
「わ、悪かった」
クゥは剣を鞘に収める。殺気もそれと共に消える。
というか喋れるんじゃないか。
「この方は何者なんですか?」
アイナの機転の利いた話のすり替えにクロスケが答える。
「あん? こいつは月白騎士のクゥだ。こう見えても俺と近い歳だ」
あんたの歳もその毛に覆われててよくわからないよ!
あの言い方から察するに、それなりには歳食ってるんだろうけどさ。
この人が三騎士の一人なのか、さっきの殺気は道理でな。
「こいつは幼児化の呪いを受けている。だからこんな姿になっている。本来なら新生児にする呪いだが、俺同様に耐えている」
化け物ぞろいだな。
「チッ、やる気なくしたぜ。それにクゥが来たってことは俺はお役御免ってわけだな」
クロスケは手を頭の後ろに組んで学校の出口へと歩いていく。
「待ってくれ! 修行は!?」
「あー、俺はクゥが来るまでの『繋ぎ』だったンだよ。そもそも俺は弟子取るなんてガラじゃねェ、それは体験したお前らがよく分かってるだろ? でもまぁなんだ、お前らが思っている以上にお前らは成長した。安心しろ、カカカ」
そういうとクロスケは跳躍して去っていった。
残されたのはボロボロの俺たちと、無言のクゥだけだ。
・・・・・・スーはベンチで眠っている。
そんな少女を見てクロスケはブルブルと震えた。
恐怖? 否、違うこれは武者震いだ!
「カカカカッ! やべェ、我慢できねェ」
今にも決闘が始まりそうな雰囲気に俺は声をかける。
「おい! そんな小さな子をいじめて楽しいのか!!」
クロスケが返事を返す前にクゥの体がピクっと反応する。
クゥはクロスケの剣を跳ね除け、俺の眼前にピタリと剣先を合わせる。
「小さい? 私がか?」
俺は動けなかった。これは紛れもない殺気・・・・・・。返答を間違えれば確実に殺される。
「カカ! こいつは小さいことを気にしてるからな。その事に触れると誰彼構わずにたたっ切っちまうぞ」
「わ、悪かった」
クゥは剣を鞘に収める。殺気もそれと共に消える。
というか喋れるんじゃないか。
「この方は何者なんですか?」
アイナの機転の利いた話のすり替えにクロスケが答える。
「あん? こいつは月白騎士のクゥだ。こう見えても俺と近い歳だ」
あんたの歳もその毛に覆われててよくわからないよ!
あの言い方から察するに、それなりには歳食ってるんだろうけどさ。
この人が三騎士の一人なのか、さっきの殺気は道理でな。
「こいつは幼児化の呪いを受けている。だからこんな姿になっている。本来なら新生児にする呪いだが、俺同様に耐えている」
化け物ぞろいだな。
「チッ、やる気なくしたぜ。それにクゥが来たってことは俺はお役御免ってわけだな」
クロスケは手を頭の後ろに組んで学校の出口へと歩いていく。
「待ってくれ! 修行は!?」
「あー、俺はクゥが来るまでの『繋ぎ』だったンだよ。そもそも俺は弟子取るなんてガラじゃねェ、それは体験したお前らがよく分かってるだろ? でもまぁなんだ、お前らが思っている以上にお前らは成長した。安心しろ、カカカ」
そういうとクロスケは跳躍して去っていった。
残されたのはボロボロの俺たちと、無言のクゥだけだ。
・・・・・・スーはベンチで眠っている。
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