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第三章「誰心空蝉聲(たがこころうつせみのなきごえ)」
【魂魄・弐】『胡蝶は南柯の夢を見る』22話「交渉術」
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――夜の宴席
〽派手な遊興は 美蝉過ぎたる脂屋へ 東方南方北方西方 来るはお客の酒に浮き立ち
〽弾くや弾く三味 浮かれ色めく 遊び女芸者に 如何な粋めも 現脱かして
〽有頂天つく鼓に太鼓 よいよいよいやさの よいよいよやさの
〽わいわいの わいのさ
「ゲヘヘヘ、あの鳩州に伝わる名刀……青江下坂がここにあるとはナ」
「……はい。こちらは青江家の使い。刀とご令嬢を交換したい……と。なぁ滄溟」
「そうです。族に襲われ、脂屋に捕らわれたお嬢様をお連れしなければ、鳩州に戻れません」
宴席には、肉婆、長庵、権八、それに青江家の使いとして滄溟が列席した。滄溟が君主である事は悟られてはいけない。
足元を見られてさらに高額を要求される可能性があるからだ。襖を隔てた隣の間には、婀國、ヨイチ、サロクが、貢と共にコッソリと聞き耳を立てていた。
「しかしねぇ、あの娘は育ちの良さが滲みでている。これからたんまり稼ぐ金の卵だと思って期待してるんだヨ。すんなり渡すのもねぇ……あの魔法の粉を三袋付けてくれたら……」
肉婆は滄溟と長庵を交互に見てニタァと笑った。名刀と遊女一人、この交換は肉婆にとって著しく有利だが、肉婆は強欲だ。滄溟は顔色を変えることなく老婆に言い放った。
「ご冗談を。鳩州の娘がもう一人捕らわれています。彼女……クミもお引き渡し下さい」
「なんだってッ」
「悪い条件ではないでしょう。鳩州きっての名刀青江下坂は、この期を逃せば二度と手に入りますまい」
「ふ、ふん……確かにねぇ。あんな小便臭いガキは高く売れやしない……が、遊女二人と交換か。それにはせめて粉をもう一袋」
「……」
「ん?」
「フッ」
「……なに笑ってんだい」
「アハハハ。いや、面白い。鳩州も甘く見られたものです」
「なんだってッ?」
「いいですか。田舎の遣手婆に理解できるかわかりませんが、いまや鳩州は生まれ変わった。日ノ本唯一、諸外国と通商を許され、多くの物品が流れ込み、その豊かさは日ノ本一といっても過言ではない。鳩州の黒船とは別に三豪族がそれぞれ、軍艦を持ち控えているのですよ。この美蝉など一瞬の内に灰にできます」
半分本音で半分は……ハッタリだった。黒船を持つのは君主だけで三豪族の船はただの小型商船。しかし、肉婆は額に汗を浮かべて滄溟を睨む。
「そんな……アタシを脅す気かい」
「いえいえ、交渉ですよ。その豪族の内一つ、青江家が宝刀を失ったとしても姫を取り返したいと申しているのです。ここは恩を売っておくのが得策だと思いませんか」
「グヌヌッ、確かにね……よし、わかった。使いの者を脂屋へ寄こそう」
「いや」
「……うん?」
「どうも、田舎者には言葉が通じないようだ」
「あん?」
「……遊女四人だ。野分とクミ、それに……そうだな。権八には色々世話になった。小紫とその禿をしている紺を寄こして頂きましょうか」
「よ、四人だってッッ、アンタいったい、なにさまのつもりだいッ」
肉婆は書いて字の如く怒髪天を突き怒り狂った。
当たり前だ。いくら鳩州豪族所縁の者とは言え、肉婆も美蝉にこの女傑ありと言われる人買いだ。
一代で狂輪を築き、実質的にこの地を支配している。海賊や山賊まで彼女には頭が上がらないのだ。
それをまだ漸く元服過ぎの少年にいいように言いくるめられている。彼女が激昂するのも当然だった。
「やるなぁ、滄溟」
「あぁ……悔しいがアイツは俺たちとは違う。一枚も二枚も上手だ」
「静かにッ、あの子やるつもりだよ。交渉の最終段階さ」
隣の部屋で聞き耳を立てていたサロクとヨイチが、興奮して思わず声を荒げるが、少しだけ開いた襖の隙間から覗いていた婀國が、愈々大詰めとなった気配を感じ、口に人差し指を当て二人を制止した。
「こちらには折紙がある。死國の刀匠光阿弥が研ぎ直した、正真正銘の名刀だという証明書だ。四人が無事に手に入れば、その隠し場所を教えよう」
「ぐぬぬっ……光阿弥だとっ、だとしたら遊女十人でも価値があるじゃないかッ」
「これが鳩州の誠意です。条件を飲めば青江公は貴殿に感謝し貿易品を流して便宜を図ってくれるでしょう。今後とも良い付き合いをしたいものですね」
「……」
「どうしますか」
「わかった。女将に伝えよ……脂屋に急ぎ四人を連れてくるんだ」
「快諾して頂いて光栄です」
汗が吹き出し興奮のあまりゼイゼイと肩で息をする肉婆に対し、そよ風が吹いたような涼しい顔の滄溟。
ホッと胸を撫で下ろした権八は「よし、祝い酒だ」と肉婆と滄溟の盃になみなみと酒を注いだ。
「頼みがある……」
「ええ。なんなりと」
「ようやく念願の名刀が手に入ったのだ。この宴席に私の仲間も呼び共に祝いたい」
「結構ですよ」
「……そうかい」
「?」
肉婆は滄溟の返答を見るとグフフッと不気味に微笑みながら手を打った。
「あの者をここへ」
「……肉婆、刀は手に入ったか?」
「アイツはっ」
茶屋の宴席、そこに入ってきた男に驚いて思わず婀國達は叫んだ。その男は海賊の親分のような衣服に金の宝飾を身につけ、浅黒い皮膚の腕や脚には無数の入れ墨が彫ってあり、筋肉は隆々と盛り上がっていた。
「岩次ッ……」
「まずい……アイツは私の顔を知っている。傾姫踊りは踊れない」
「それじゃあ、青江下坂が交換できないっ……」
「くそッ」
三人は偽物の刀を握りしめながら悔しそうに襖の隙間から岩次を見つめたが、驚きはそれだけではなかった。
中にいた医者は徐に立ち上がると、それまで座っていた滄溟側の位置から歩き出し、反対側の肉婆の隣にどっかりと座ったのだ。
今までは角度の加減で見えなかったが、顔がハッキリわかった途端、婀國は思わず声を上げ飛び出した。
「骨爺ッ」
「……気付かなかったのか。骨は肉を纏い、女の稼いだ脂をたっぷり蓄え肥え太る」
〽派手な遊興は 美蝉過ぎたる脂屋へ 東方南方北方西方 来るはお客の酒に浮き立ち
〽弾くや弾く三味 浮かれ色めく 遊び女芸者に 如何な粋めも 現脱かして
〽有頂天つく鼓に太鼓 よいよいよいやさの よいよいよやさの
〽わいわいの わいのさ
「ゲヘヘヘ、あの鳩州に伝わる名刀……青江下坂がここにあるとはナ」
「……はい。こちらは青江家の使い。刀とご令嬢を交換したい……と。なぁ滄溟」
「そうです。族に襲われ、脂屋に捕らわれたお嬢様をお連れしなければ、鳩州に戻れません」
宴席には、肉婆、長庵、権八、それに青江家の使いとして滄溟が列席した。滄溟が君主である事は悟られてはいけない。
足元を見られてさらに高額を要求される可能性があるからだ。襖を隔てた隣の間には、婀國、ヨイチ、サロクが、貢と共にコッソリと聞き耳を立てていた。
「しかしねぇ、あの娘は育ちの良さが滲みでている。これからたんまり稼ぐ金の卵だと思って期待してるんだヨ。すんなり渡すのもねぇ……あの魔法の粉を三袋付けてくれたら……」
肉婆は滄溟と長庵を交互に見てニタァと笑った。名刀と遊女一人、この交換は肉婆にとって著しく有利だが、肉婆は強欲だ。滄溟は顔色を変えることなく老婆に言い放った。
「ご冗談を。鳩州の娘がもう一人捕らわれています。彼女……クミもお引き渡し下さい」
「なんだってッ」
「悪い条件ではないでしょう。鳩州きっての名刀青江下坂は、この期を逃せば二度と手に入りますまい」
「ふ、ふん……確かにねぇ。あんな小便臭いガキは高く売れやしない……が、遊女二人と交換か。それにはせめて粉をもう一袋」
「……」
「ん?」
「フッ」
「……なに笑ってんだい」
「アハハハ。いや、面白い。鳩州も甘く見られたものです」
「なんだってッ?」
「いいですか。田舎の遣手婆に理解できるかわかりませんが、いまや鳩州は生まれ変わった。日ノ本唯一、諸外国と通商を許され、多くの物品が流れ込み、その豊かさは日ノ本一といっても過言ではない。鳩州の黒船とは別に三豪族がそれぞれ、軍艦を持ち控えているのですよ。この美蝉など一瞬の内に灰にできます」
半分本音で半分は……ハッタリだった。黒船を持つのは君主だけで三豪族の船はただの小型商船。しかし、肉婆は額に汗を浮かべて滄溟を睨む。
「そんな……アタシを脅す気かい」
「いえいえ、交渉ですよ。その豪族の内一つ、青江家が宝刀を失ったとしても姫を取り返したいと申しているのです。ここは恩を売っておくのが得策だと思いませんか」
「グヌヌッ、確かにね……よし、わかった。使いの者を脂屋へ寄こそう」
「いや」
「……うん?」
「どうも、田舎者には言葉が通じないようだ」
「あん?」
「……遊女四人だ。野分とクミ、それに……そうだな。権八には色々世話になった。小紫とその禿をしている紺を寄こして頂きましょうか」
「よ、四人だってッッ、アンタいったい、なにさまのつもりだいッ」
肉婆は書いて字の如く怒髪天を突き怒り狂った。
当たり前だ。いくら鳩州豪族所縁の者とは言え、肉婆も美蝉にこの女傑ありと言われる人買いだ。
一代で狂輪を築き、実質的にこの地を支配している。海賊や山賊まで彼女には頭が上がらないのだ。
それをまだ漸く元服過ぎの少年にいいように言いくるめられている。彼女が激昂するのも当然だった。
「やるなぁ、滄溟」
「あぁ……悔しいがアイツは俺たちとは違う。一枚も二枚も上手だ」
「静かにッ、あの子やるつもりだよ。交渉の最終段階さ」
隣の部屋で聞き耳を立てていたサロクとヨイチが、興奮して思わず声を荒げるが、少しだけ開いた襖の隙間から覗いていた婀國が、愈々大詰めとなった気配を感じ、口に人差し指を当て二人を制止した。
「こちらには折紙がある。死國の刀匠光阿弥が研ぎ直した、正真正銘の名刀だという証明書だ。四人が無事に手に入れば、その隠し場所を教えよう」
「ぐぬぬっ……光阿弥だとっ、だとしたら遊女十人でも価値があるじゃないかッ」
「これが鳩州の誠意です。条件を飲めば青江公は貴殿に感謝し貿易品を流して便宜を図ってくれるでしょう。今後とも良い付き合いをしたいものですね」
「……」
「どうしますか」
「わかった。女将に伝えよ……脂屋に急ぎ四人を連れてくるんだ」
「快諾して頂いて光栄です」
汗が吹き出し興奮のあまりゼイゼイと肩で息をする肉婆に対し、そよ風が吹いたような涼しい顔の滄溟。
ホッと胸を撫で下ろした権八は「よし、祝い酒だ」と肉婆と滄溟の盃になみなみと酒を注いだ。
「頼みがある……」
「ええ。なんなりと」
「ようやく念願の名刀が手に入ったのだ。この宴席に私の仲間も呼び共に祝いたい」
「結構ですよ」
「……そうかい」
「?」
肉婆は滄溟の返答を見るとグフフッと不気味に微笑みながら手を打った。
「あの者をここへ」
「……肉婆、刀は手に入ったか?」
「アイツはっ」
茶屋の宴席、そこに入ってきた男に驚いて思わず婀國達は叫んだ。その男は海賊の親分のような衣服に金の宝飾を身につけ、浅黒い皮膚の腕や脚には無数の入れ墨が彫ってあり、筋肉は隆々と盛り上がっていた。
「岩次ッ……」
「まずい……アイツは私の顔を知っている。傾姫踊りは踊れない」
「それじゃあ、青江下坂が交換できないっ……」
「くそッ」
三人は偽物の刀を握りしめながら悔しそうに襖の隙間から岩次を見つめたが、驚きはそれだけではなかった。
中にいた医者は徐に立ち上がると、それまで座っていた滄溟側の位置から歩き出し、反対側の肉婆の隣にどっかりと座ったのだ。
今までは角度の加減で見えなかったが、顔がハッキリわかった途端、婀國は思わず声を上げ飛び出した。
「骨爺ッ」
「……気付かなかったのか。骨は肉を纏い、女の稼いだ脂をたっぷり蓄え肥え太る」
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