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第十八話 おやすみなさい
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ディヌプの森に夏の日差しが降り注ぎ、地面に複雑な影をつくりだしている。
俺はゆっくりと息を吸った。木の匂い、土の匂い。それが胸いっぱいに広がった。
――もう立ち入らないと思ってたけど……。
ディヌプの森。俺が生贄に捧げられ、オルム様に救われた場所。
嫌な感じはしなかった。森はいつも通りだった。俺の心もいつも通りだった。
俺は土を踏みしめて森の奥に進んだ。
エラーブルに言われた通り、オルム様はそこにいた。彼は目をつむって木にもたれかかっている。
「オルム様」
俺が呼びかけると、彼は片目を開けて俺をちらと見た。
「……よくここがわかったな」
彼はどこか気だるげだ。いつもはきちんと一番上まで絞められているシャツのボタンが二つもあいていて、そこから形のいい鎖骨が見えた。
俺は赤面する。
――かあっこいいなぁ……。
しかし、伊達に長年むっつりをやっていない。俺は興味ないですよ、よという顔をとりつくろって答える。
「まあ。偶然通りかかりまして……」
嘘だ。ほんとうはエラーブルに教えてもらったのだ。
――「領主なら、いつもディヌプの森のオークの木の根の洞にいるぞ」
俺は尋ねる。
「……なにをなさっているんですか」
「なにもしないをしているんだ」
「……」
じっと見つめると、オルム様は観念したように言った。
「……寝付けなくてな。ここで昼寝をしようと試していた。まったく寝られなかったがな」
「……領主様として土地を治めるのって重圧がありますよね」
いたわりの俺の言葉に、オルム様は首を横に振った。
「そうじゃない」
「え?」
「お前が知らないことで悩んでいるんだ」
オルム様はどこか遠くを見た。その横顔は、俺が知らないものだった。
「……はい。すみません、出過ぎたことを……」
知らないことばかりだ。世界のことも、彼のことも。
俺は息を吐いた。何もかもを知るには未熟な俺だが、オルム様の役に立ちたい気持ちは本物だ。
俺はオルム様の隣に座った。彼と同じ景色を見たかった。そして言う。
「俺、嘘をつきました」
「?」
「さっき、偶然ここに来たって言ったんですけど、ほんとうはオルム様がここにいるって知っていたんです」
「……それは」
「ここにいるって知っている人から聞きました」
オルム様を見る。彼は相変わらず美しいが、顔には疲労の影が落ちている。
俺は意を決して言った。
「薬を持って来ました」
「薬?」
「寝られる薬です。前に寝られないっておっしゃっていましたよね? それで、調べていたんです」
ポケットから紙の包みを取り出す。
「サンシシの花を乾燥させて、炒ったものです」
サンシシは背の低い木だ。若木ではあるが、本人(本木)に尋ねたらもうこれ以上は伸びないと言っていた。サンシシは初夏のこの時期に白い可憐な花をつけた。
サンシシはこう言った。
「人間はよく私の実を食べていましたよ。よく眠れる効果があるそうです。でも小鳥たちは私の花のほうがよく効くと話していましたね」
それで、俺はこの花を薬として用意したのだ。
おずおずとオルム様を見る。
「ど、どうですか」
オルム様は数回瞬いた。
「サンシシはどこの国の木だったか……」
「エンです。東方の……」
「ああ……シルクの国」
「……」
不審に思われてしまっただろうか。俺は手の上の薬をひとかけらとると、口の中に放り込んだ。
「毒じゃありませんよ」
オルム様はあっけにとられた顔でこちらを見る。
「……疑っていない」
彼はふ、と笑った。
「飲もう。水はあるのか」
「あ、はい。どうぞ」
俺が差し出した水筒を傾け、彼はいっきに薬を飲み干す。
オルム様は目を閉じる。そして数拍後。
「効いてこないな」
「気が早すぎます。そんなにすぐ効きませんよ……」
「なら、効くまでなにか話をしてくれないか」
「話、ですか? どんな?」
「なんでもいい。お前の話を聞かせてくれ」
俺はためらったあと、自分のこれまでの人生を語った。
それはそれほど面白い話ではない。ふつうの夫婦の、ふつうの子として生まれ、ふつうに畑を耕し、豚を放牧した日々の話だ。
そんな俺の面白味のない話を、オルム様は黙って聞いていた。
俺は幸せだった時代の話をした。そしてその話は終わる。
オルム様が口を開く。
「そんなふつうの子が、生贄に選ばれたのか」
俺は苦笑した。
「両親が死んでしまったので」
「立場の弱いものを狙うのは最低だ」
「しかたないこともありますよ」
「そうだろうか」
「そうです。くよくよしても仕方ありません。それに、生贄に選ばれたおかげで新しい友達が二人もできましたし、ノワイエ司書のおかげで勉強もできています。なにより、オルム様のお側にいられます」
「ふっ」
「なんで笑うんですか」
オルム様はこちらを見た。その目があまりにも澄んでいて、俺は目を伏せる。
「……お前は強いな」
「俺が強くなれたのは……オルム様のおかげですよ」
「私は強くないぞ」
「え?」
「こうして、いつも森に逃げ込んでいるんだ」
俺は弾かれたように顔をあげた。オルム様は真剣な顔をしていて、冗談を言っているようには見えない。
「逃げ込んでって……」
「逃げ込んでいる」
「……」
オルム様は喉の奥で笑った。自分をあざけるかのように。
「私は幼いころから嫌なことがあったらこの森に逃げ込むんだ」
「……」
「最近ではしょっちゅうだ。この森は、いい森だからな」
オルム様は目を細める。なるほど、彼も俺と同じらしい。
「俺も、この森は大好きですよ。死にかけましたけど」
そう、この森が好きなのだ。
俺は胸いっぱいに森の空気を吸い込んだ。初夏。風はぬるく、光はやわらかい。
ふと、俺の肩にオルム様がもたれかかった。彼のあたたかい体温が伝わってくる。
「おおおお、……オルム様!?」
動揺する俺に、オルム様は目をこすりながら言った。
「……眠くなってきた」
「あ……」
風が吹いた。ここには俺とオルム様以外に誰もいない。
森はやさしく俺たちを隠し、包んでくれている。
やがて隣から寝息が聞こえ、彼の胸がゆっくりと規則正しく上下に動くのが見えた。
――死ぬ! 幸せすぎて死ぬ!
穏やかな空間で、俺の心だけが大恐慌だった。
しばし心の嵐が吹き荒れたあと、少しの平穏が訪れる。
俺は夢の中に旅立った人に向かって小さく言った。
「――おやすみなさい」
俺はゆっくりと息を吸った。木の匂い、土の匂い。それが胸いっぱいに広がった。
――もう立ち入らないと思ってたけど……。
ディヌプの森。俺が生贄に捧げられ、オルム様に救われた場所。
嫌な感じはしなかった。森はいつも通りだった。俺の心もいつも通りだった。
俺は土を踏みしめて森の奥に進んだ。
エラーブルに言われた通り、オルム様はそこにいた。彼は目をつむって木にもたれかかっている。
「オルム様」
俺が呼びかけると、彼は片目を開けて俺をちらと見た。
「……よくここがわかったな」
彼はどこか気だるげだ。いつもはきちんと一番上まで絞められているシャツのボタンが二つもあいていて、そこから形のいい鎖骨が見えた。
俺は赤面する。
――かあっこいいなぁ……。
しかし、伊達に長年むっつりをやっていない。俺は興味ないですよ、よという顔をとりつくろって答える。
「まあ。偶然通りかかりまして……」
嘘だ。ほんとうはエラーブルに教えてもらったのだ。
――「領主なら、いつもディヌプの森のオークの木の根の洞にいるぞ」
俺は尋ねる。
「……なにをなさっているんですか」
「なにもしないをしているんだ」
「……」
じっと見つめると、オルム様は観念したように言った。
「……寝付けなくてな。ここで昼寝をしようと試していた。まったく寝られなかったがな」
「……領主様として土地を治めるのって重圧がありますよね」
いたわりの俺の言葉に、オルム様は首を横に振った。
「そうじゃない」
「え?」
「お前が知らないことで悩んでいるんだ」
オルム様はどこか遠くを見た。その横顔は、俺が知らないものだった。
「……はい。すみません、出過ぎたことを……」
知らないことばかりだ。世界のことも、彼のことも。
俺は息を吐いた。何もかもを知るには未熟な俺だが、オルム様の役に立ちたい気持ちは本物だ。
俺はオルム様の隣に座った。彼と同じ景色を見たかった。そして言う。
「俺、嘘をつきました」
「?」
「さっき、偶然ここに来たって言ったんですけど、ほんとうはオルム様がここにいるって知っていたんです」
「……それは」
「ここにいるって知っている人から聞きました」
オルム様を見る。彼は相変わらず美しいが、顔には疲労の影が落ちている。
俺は意を決して言った。
「薬を持って来ました」
「薬?」
「寝られる薬です。前に寝られないっておっしゃっていましたよね? それで、調べていたんです」
ポケットから紙の包みを取り出す。
「サンシシの花を乾燥させて、炒ったものです」
サンシシは背の低い木だ。若木ではあるが、本人(本木)に尋ねたらもうこれ以上は伸びないと言っていた。サンシシは初夏のこの時期に白い可憐な花をつけた。
サンシシはこう言った。
「人間はよく私の実を食べていましたよ。よく眠れる効果があるそうです。でも小鳥たちは私の花のほうがよく効くと話していましたね」
それで、俺はこの花を薬として用意したのだ。
おずおずとオルム様を見る。
「ど、どうですか」
オルム様は数回瞬いた。
「サンシシはどこの国の木だったか……」
「エンです。東方の……」
「ああ……シルクの国」
「……」
不審に思われてしまっただろうか。俺は手の上の薬をひとかけらとると、口の中に放り込んだ。
「毒じゃありませんよ」
オルム様はあっけにとられた顔でこちらを見る。
「……疑っていない」
彼はふ、と笑った。
「飲もう。水はあるのか」
「あ、はい。どうぞ」
俺が差し出した水筒を傾け、彼はいっきに薬を飲み干す。
オルム様は目を閉じる。そして数拍後。
「効いてこないな」
「気が早すぎます。そんなにすぐ効きませんよ……」
「なら、効くまでなにか話をしてくれないか」
「話、ですか? どんな?」
「なんでもいい。お前の話を聞かせてくれ」
俺はためらったあと、自分のこれまでの人生を語った。
それはそれほど面白い話ではない。ふつうの夫婦の、ふつうの子として生まれ、ふつうに畑を耕し、豚を放牧した日々の話だ。
そんな俺の面白味のない話を、オルム様は黙って聞いていた。
俺は幸せだった時代の話をした。そしてその話は終わる。
オルム様が口を開く。
「そんなふつうの子が、生贄に選ばれたのか」
俺は苦笑した。
「両親が死んでしまったので」
「立場の弱いものを狙うのは最低だ」
「しかたないこともありますよ」
「そうだろうか」
「そうです。くよくよしても仕方ありません。それに、生贄に選ばれたおかげで新しい友達が二人もできましたし、ノワイエ司書のおかげで勉強もできています。なにより、オルム様のお側にいられます」
「ふっ」
「なんで笑うんですか」
オルム様はこちらを見た。その目があまりにも澄んでいて、俺は目を伏せる。
「……お前は強いな」
「俺が強くなれたのは……オルム様のおかげですよ」
「私は強くないぞ」
「え?」
「こうして、いつも森に逃げ込んでいるんだ」
俺は弾かれたように顔をあげた。オルム様は真剣な顔をしていて、冗談を言っているようには見えない。
「逃げ込んでって……」
「逃げ込んでいる」
「……」
オルム様は喉の奥で笑った。自分をあざけるかのように。
「私は幼いころから嫌なことがあったらこの森に逃げ込むんだ」
「……」
「最近ではしょっちゅうだ。この森は、いい森だからな」
オルム様は目を細める。なるほど、彼も俺と同じらしい。
「俺も、この森は大好きですよ。死にかけましたけど」
そう、この森が好きなのだ。
俺は胸いっぱいに森の空気を吸い込んだ。初夏。風はぬるく、光はやわらかい。
ふと、俺の肩にオルム様がもたれかかった。彼のあたたかい体温が伝わってくる。
「おおおお、……オルム様!?」
動揺する俺に、オルム様は目をこすりながら言った。
「……眠くなってきた」
「あ……」
風が吹いた。ここには俺とオルム様以外に誰もいない。
森はやさしく俺たちを隠し、包んでくれている。
やがて隣から寝息が聞こえ、彼の胸がゆっくりと規則正しく上下に動くのが見えた。
――死ぬ! 幸せすぎて死ぬ!
穏やかな空間で、俺の心だけが大恐慌だった。
しばし心の嵐が吹き荒れたあと、少しの平穏が訪れる。
俺は夢の中に旅立った人に向かって小さく言った。
「――おやすみなさい」
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***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
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