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第十二話 本の虫
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誰かが言った。「シャテニエ領は海も山もあるこの世の天国だ」と。
事実、この領地はすばらしいと思う。俺もその言葉には深く同意だ。
しかし、こういう話の最後はこう続く。「でも、後継者はどうなるのかね――」
俺が城にやってきてから二か月が過ぎた。
ずっと姿を消していたエラーブルであるが、ある夜突然戻って来た。
「セルジュ」
夜半のことである。俺はベッドに横になっていた。うつらうつらとしていたのだが、一気に覚醒して、布団を跳ねのけて叫んだ。
「エラーブル……! 今までどこに行っていたんだよ!」
彼からはずっと音沙汰がなかった。俺はこのまま彼が戻って来なかったらどうしようかと何度も考えさせられた。俺の心配をよそに、エラーブルは相変わらずである。
「私がいない間に領主とはどこまで進んだのだ? もう口吸いはしたのか? まさかもう咥えこんで……」
「わー!」
エラーブルの言葉を遮る。なんでこの森の精はいつもこうなのだ。いったいどうなっているんだ。
エラーブルはふん、と鼻を鳴らした。
「なんだ。まだなにも進んでいないのか。こじらせていると碌なことがないぞ。たまにはひとりくらいひっかけてみたらどうだ」
「は? なに言って……」
「よし、そうと決まれば男をひっかけに行こうではないか」
「男? は? ちょっと何の話……」
彼はただ「貴様に男のあしらいといを教えてやる」とにんまりと笑う。
相変わらず勝手なやつだ。
俺はしぶしぶ起き上がると、手早く着替えた。こういう場合、逆らっても無駄だともう学んでいる。
「どこに行くのさ?」
俺が尋ねると、エラーブルは簡潔に答えた。
「城の書庫だ」
本といえば高級品である。俺は文字の読み書きはできるが、本というものは人生で触れたことがない。学校で使う教科書も、年上の子どもから借りたものを紙に書き写して束ねたものを使っていた。年上の子どもから借りたものも、そうして書き写されたものだ。
それくらい、本というものは庶民と縁がない。
しかし、貴族は違う。貴族は書庫を持ち、そこに何冊の本があるかによって社会的地位の高さを示す。当然、オルム様の城にも書庫がある。そこにはきっと本がいっぱいあるのだろうが――。
「勝手に入ったら怒られるよ」
俺は冷静に言う。本は高価だ。本を守るために、書庫には司書が配されている。司書は本を管理し、書庫に鍵をかけているはずだ。
エラーブルは首を振り、目元を拭う仕草をする。
「……人間の決まりごとの多さは実に哀れだ。涙を禁じえぬ」
いつだったか聞いたことのある台詞だ。たしか、どのようにしてオルム様の城に入るかという話をしたときの台詞だった気がする。
ようするに、彼があきらめないときの台詞である。
「作戦名は、罪悪感を利用する女狐大作戦、だ」
エラーブルはそう言ってふんぞり返った。
夜の城は静まり返っている。
俺たちは夜の闇に紛れるように廊下を進んだ。
「エラーブル、どこに行くのさ? 書庫はこっち……」
何度か角を曲がったあと、エラーブルは書庫とは違う方向に向かって歩き出した。
「黙ってついてこい、女狐」
「……なんだよ、女狐って」
エラーブルは迷いなく進む。その足は上級使用人たちの私室がならぶ廊下で止まった。
「……あのさ」
俺の戸惑いをよそに、エラーブルは並んだドアのひとつを示した。
「司書の部屋だ。――ノックをして呼び出せ」
「なっ、何時だと思っているんだよ」
月は高いところに上っている。来訪するには迷惑な時間だ。しかしエラーブルはそんな人間の都合などお構いなした。
「はやくしろ。何度も言わせるな」
「司書っていうのは上級使用人なんだよ!?」
「はやくしろ」
俺は唾を飲み込む。短い付き合いではあるが、こうなったときにエラーブルが引かないことを俺は嫌というほど思い知っている。
――計画があるんだよな?
たぶん、おそらく、ちゃんと計画があると言っていた。いい計画であってくれ。
いや、しかし計画名は【罪悪感を利用する女狐計画】だったよな? それってどんな計画だ? 「罪悪感」ってまさか……。
祈るような気持ちで俺はドアをノックした。
ノックから一拍後に、部屋の中からぎし、と床がきしむ音が聞こえた。
「あ……」
――中に人がいる。しかも、まだ起きている。
俺は硬直する。
ゆっくりとドアが開き、中から人が現れた。
色素の薄い茶色に、水色の瞳。三十歳くらいの男である。眼鏡をかけ、柔和な顔つきをしている。
彼は俺を上から下まで見たあと、戸惑いながら言った。
「えと、セルジュ、だね? 新しい庭師の……」
「は、はいい」
「いったい……」
彼は水色の瞳いっぱいに困惑の色を浮かべている。
その彼の目の前で、エラーブルが人差し指を立てて振った。
「生贄の時間だ」
エラーブルが言葉を言い切るより前に、司書は顔を伏せて胸を押さえた。
「かっ……か……」
彼は身もだえる。
以前、エラーブルが村人たちに生贄をささげるようにささやいたときと同じだ。
俺はどうしていいかわからず、立ち尽くしことしかできない。
そうしているうちに彼の呼吸は整い、それからゆっくりと操り人形のように俺に一歩ずつ近づいてきた。
「セルジュ」
「は、はい」
声が裏返る。彼が両手を伸ばし、俺の両肩をつかむ。彼の爪が食い込んで、顔をしかめた。
「おおおお俺! 俺はもうオルム様に身も心も捧げようと思っていて! 生贄はちょっともうごめんなさい!」
俺が叫ぶのと同時に彼もばっと彼は顔を上げて叫んだ。
「本を書かないかい!?」
「すみませんっ! ……え?」
彼はとろけた顔で歌うように続ける。
「エラーブル様に本を捧げよう!」
「ええ!?」
「生贄が人間なんて古いと思わないかい!? 最近では動物でもいいし、なんなら人形でもいい地域もあるんだよ!? エラーブル様がよろこんでくれるものを捧げるのが正解だと思わないかい!? 本はみんなうれしいよね!」
生贄についての新しい解釈だ。
俺はぽかんと口をあけた。
彼はなおも言い募る。
「どうなってるんだい!? どうして君は図鑑に載っていないようなよその国の木々の世話ができるんだい? いまにも枯れそうな樹木もあったはずなのに……不思議だ、不思議だ、不思議すぎる!!」
彼の頬は高揚して赤く染まっている。
「あ、あの……」
「どの書物にも書いていなかったことをどうして知っているんだい? どこで知ったんだい? なぜ知っているんだい? エラーブル様も知りたがるよね! いいなぁ、すごいなぁ。私も知りたいなあ! 君が持っている知識が欲しいなぁ! 本を書いてくれないかなあ!?」
彼は目を充血させながらわめく。
「こ、これ、エラーブル、これは……」
俺が尋ねると、エラーブルはため息をついた。
「この男、本の虫すぎるな……」
なるほどこの司書の行動はエラーブルの想定外らしい。
事実、この領地はすばらしいと思う。俺もその言葉には深く同意だ。
しかし、こういう話の最後はこう続く。「でも、後継者はどうなるのかね――」
俺が城にやってきてから二か月が過ぎた。
ずっと姿を消していたエラーブルであるが、ある夜突然戻って来た。
「セルジュ」
夜半のことである。俺はベッドに横になっていた。うつらうつらとしていたのだが、一気に覚醒して、布団を跳ねのけて叫んだ。
「エラーブル……! 今までどこに行っていたんだよ!」
彼からはずっと音沙汰がなかった。俺はこのまま彼が戻って来なかったらどうしようかと何度も考えさせられた。俺の心配をよそに、エラーブルは相変わらずである。
「私がいない間に領主とはどこまで進んだのだ? もう口吸いはしたのか? まさかもう咥えこんで……」
「わー!」
エラーブルの言葉を遮る。なんでこの森の精はいつもこうなのだ。いったいどうなっているんだ。
エラーブルはふん、と鼻を鳴らした。
「なんだ。まだなにも進んでいないのか。こじらせていると碌なことがないぞ。たまにはひとりくらいひっかけてみたらどうだ」
「は? なに言って……」
「よし、そうと決まれば男をひっかけに行こうではないか」
「男? は? ちょっと何の話……」
彼はただ「貴様に男のあしらいといを教えてやる」とにんまりと笑う。
相変わらず勝手なやつだ。
俺はしぶしぶ起き上がると、手早く着替えた。こういう場合、逆らっても無駄だともう学んでいる。
「どこに行くのさ?」
俺が尋ねると、エラーブルは簡潔に答えた。
「城の書庫だ」
本といえば高級品である。俺は文字の読み書きはできるが、本というものは人生で触れたことがない。学校で使う教科書も、年上の子どもから借りたものを紙に書き写して束ねたものを使っていた。年上の子どもから借りたものも、そうして書き写されたものだ。
それくらい、本というものは庶民と縁がない。
しかし、貴族は違う。貴族は書庫を持ち、そこに何冊の本があるかによって社会的地位の高さを示す。当然、オルム様の城にも書庫がある。そこにはきっと本がいっぱいあるのだろうが――。
「勝手に入ったら怒られるよ」
俺は冷静に言う。本は高価だ。本を守るために、書庫には司書が配されている。司書は本を管理し、書庫に鍵をかけているはずだ。
エラーブルは首を振り、目元を拭う仕草をする。
「……人間の決まりごとの多さは実に哀れだ。涙を禁じえぬ」
いつだったか聞いたことのある台詞だ。たしか、どのようにしてオルム様の城に入るかという話をしたときの台詞だった気がする。
ようするに、彼があきらめないときの台詞である。
「作戦名は、罪悪感を利用する女狐大作戦、だ」
エラーブルはそう言ってふんぞり返った。
夜の城は静まり返っている。
俺たちは夜の闇に紛れるように廊下を進んだ。
「エラーブル、どこに行くのさ? 書庫はこっち……」
何度か角を曲がったあと、エラーブルは書庫とは違う方向に向かって歩き出した。
「黙ってついてこい、女狐」
「……なんだよ、女狐って」
エラーブルは迷いなく進む。その足は上級使用人たちの私室がならぶ廊下で止まった。
「……あのさ」
俺の戸惑いをよそに、エラーブルは並んだドアのひとつを示した。
「司書の部屋だ。――ノックをして呼び出せ」
「なっ、何時だと思っているんだよ」
月は高いところに上っている。来訪するには迷惑な時間だ。しかしエラーブルはそんな人間の都合などお構いなした。
「はやくしろ。何度も言わせるな」
「司書っていうのは上級使用人なんだよ!?」
「はやくしろ」
俺は唾を飲み込む。短い付き合いではあるが、こうなったときにエラーブルが引かないことを俺は嫌というほど思い知っている。
――計画があるんだよな?
たぶん、おそらく、ちゃんと計画があると言っていた。いい計画であってくれ。
いや、しかし計画名は【罪悪感を利用する女狐計画】だったよな? それってどんな計画だ? 「罪悪感」ってまさか……。
祈るような気持ちで俺はドアをノックした。
ノックから一拍後に、部屋の中からぎし、と床がきしむ音が聞こえた。
「あ……」
――中に人がいる。しかも、まだ起きている。
俺は硬直する。
ゆっくりとドアが開き、中から人が現れた。
色素の薄い茶色に、水色の瞳。三十歳くらいの男である。眼鏡をかけ、柔和な顔つきをしている。
彼は俺を上から下まで見たあと、戸惑いながら言った。
「えと、セルジュ、だね? 新しい庭師の……」
「は、はいい」
「いったい……」
彼は水色の瞳いっぱいに困惑の色を浮かべている。
その彼の目の前で、エラーブルが人差し指を立てて振った。
「生贄の時間だ」
エラーブルが言葉を言い切るより前に、司書は顔を伏せて胸を押さえた。
「かっ……か……」
彼は身もだえる。
以前、エラーブルが村人たちに生贄をささげるようにささやいたときと同じだ。
俺はどうしていいかわからず、立ち尽くしことしかできない。
そうしているうちに彼の呼吸は整い、それからゆっくりと操り人形のように俺に一歩ずつ近づいてきた。
「セルジュ」
「は、はい」
声が裏返る。彼が両手を伸ばし、俺の両肩をつかむ。彼の爪が食い込んで、顔をしかめた。
「おおおお俺! 俺はもうオルム様に身も心も捧げようと思っていて! 生贄はちょっともうごめんなさい!」
俺が叫ぶのと同時に彼もばっと彼は顔を上げて叫んだ。
「本を書かないかい!?」
「すみませんっ! ……え?」
彼はとろけた顔で歌うように続ける。
「エラーブル様に本を捧げよう!」
「ええ!?」
「生贄が人間なんて古いと思わないかい!? 最近では動物でもいいし、なんなら人形でもいい地域もあるんだよ!? エラーブル様がよろこんでくれるものを捧げるのが正解だと思わないかい!? 本はみんなうれしいよね!」
生贄についての新しい解釈だ。
俺はぽかんと口をあけた。
彼はなおも言い募る。
「どうなってるんだい!? どうして君は図鑑に載っていないようなよその国の木々の世話ができるんだい? いまにも枯れそうな樹木もあったはずなのに……不思議だ、不思議だ、不思議すぎる!!」
彼の頬は高揚して赤く染まっている。
「あ、あの……」
「どの書物にも書いていなかったことをどうして知っているんだい? どこで知ったんだい? なぜ知っているんだい? エラーブル様も知りたがるよね! いいなぁ、すごいなぁ。私も知りたいなあ! 君が持っている知識が欲しいなぁ! 本を書いてくれないかなあ!?」
彼は目を充血させながらわめく。
「こ、これ、エラーブル、これは……」
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