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第六話 航路
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イレの港には中型の3本マストの客船がルーカスの到着を待っていた。船体は白く、船首と船尾にはアカンサスの文様が描かれている。マストがついているが、エンジンも搭載しているようである。ルーカスはしばしその船に見とれた。
港でルーカスを出迎えたのは使用人たち6人である。みな金髪に青い瞳をしたダン人で、揃いの膝まである紺色のコートに灰色のシャツとズボンを着ている。うちのひとりが進み出でルーカスの前で膝を折った。
「かわいいいい! 主についにお子が……! うう、な、涙が……」
彼は深い感動でもってルーカスを出迎えた。
「ロイ・ヒューイットでございます」
後ろで控えていたトニーが彼を紹介する。ロイは青い瞳がひときわ明るく、背の低い男だった。
彼はルーカスを抱きしめると、その細い肩を何度も撫でた。
彼の勢いに飲まれたルーカスはされるがままだった。
「18歳だとおうかがいしましたが、ずいぶん小柄ですね。折れそうだ。お食事は? 今夜は肉をメインにしましょうか。好き嫌いはありますか? できれば何でも食べていただきたいですが、慣れない船旅でしょうから……」
放っておいたら永遠と話していそうな彼を制して、ルーカスは尋ねた。
「あの、船って、カルヴァまでどれくらいかかるんですか」
「ああ、この船の速力は1.6ノットです。カルヴァまで1100キロメートルですから、2日間の旅になります。その間、なにも不自由はございませんよ。我々がお世話いたします……」
ルーカスは驚きすぎて声がでなかった。
――ダン帝国人が、僕のお世話?
狼狽するルーカスをよそに、彼らはルーカスを取り囲んで船内へ足を進めた。ルーカスは連行される囚人のようだった。
ルーカスに宛がわれたのは船の中であることが信じられないほど豪奢な部屋だった。家具に使われている濃褐色のマカボニーは磨かれ、つやつやと光っている。壁は腰の高さまで同じ濃褐色の木材が張られ、上には若草色の壁紙が貼られていた。椅子や寝台の布地は同じ若草色のものが使われている。丸い窓に、同じく丸い照明器具。大小さまざまな絵画。すべてが統一され、美しく配置されていた。
この部屋はおよそルーカスが人生で見てきた部屋の中で最も立派である。ルーカスはすっかり委縮してしまった。
ロイはルーカスに部屋を見せたあと「こちら部屋でご不満はありませんか」と尋ねた。
ルーカスは彼らの質問の意図するところがわからず、首をかしげた。
ロイが言葉を付け足す。
「別の部屋も用意させております。そちらはこちらより手狭ですが、壁紙が青で、窓が東向きでございます。どちらも坊ちゃんのためにご用意いたしましたよ」
これから船は北に向かって進む。いま見せられた部屋は窓が西にあるので、東に窓がある部屋の方が日当たりがいい。しかし、ルーカスには部屋の壁紙の色や窓がなんだというのか、理解できなかった。
ルーカスが答えずにいると、ロイは「ではこの部屋にいたしましょう」と言った。
それから使用人たちはルーカスを浴室に連れて行った。浴室はタイル張りで、真ん中に浴槽が置かれていた。ルーカスの住む家にも薪で焚く湯船があったが、ブリキで作られたそれとは違い、ここの浴槽は陶器でできていて、金色の台座がついていた。下に薪があるわけでもない。使用人たちが沸かした湯を盥に入れて運び、注ぎ入れるのである。服を脱がされたルーカスは使用人たちから代わる代わる湯をかけてもらった。ルーカスは使用人たちにされるがまま従った。そしていい香りのする石鹸とやわらかい布で頭からつま先まで磨き上げられた。
ルーカスは孤児たちの中では自分は小奇麗にしている方だと思っていた。初夏のこの頃は3日に一度は川へ行って体を洗っていた。事実、蛆や虱の湧いている者が多い中で、まだルーカスの体は清潔であった。しかし、使用人たちが満足するには湯船の湯を3度も取り替える必要があった。
ルーカスは清潔なシャツとズボンを着て、それからダン帝国人がよく着ている詰襟のジャケットを羽織らされた。釦の銀は磨かれ、裾には金糸で花の刺繍が施されていた。さらさらとした布が肌に心地いい。襟元には香水がかけられていて、動くたびに馥郁とした香りが鼻腔をくすぐった。仕上げに革靴を何足か履き比べ、ルーカスの足の大きさにあったものを選んで、身支度は整った。
ルーカスは鏡に映った自分を見て、まるでダン帝国の貴族の子弟になったようだと思った。彼は貴族の子弟なるものを見たことはないのだが、本やラジオの物語に出てくる悪いダン帝国人貴族はこういう服装をしていたはずだった。
「坊ちゃん、かわいいいいいい」
「怖いって!」
ロイは絶叫していた。ルーカスは彼の勢いについていけなくて苦笑いするしかなかった。
風呂が終われば次は食事である。食堂には大きなテーブルが置かれていたが、椅子は一脚である。ルーカスはその一脚に座った。出てきた料理は12皿もあった。年中腹を空かせている孤児には眩暈がするほどの量である。スープからは湯気が立ち上り、ソースからは食欲を刺激する香りがした。
ルーカスは一心不乱にそれらを頬張った。ダン帝国風の食べ慣れない味付けであったが、ルーカスがそれに気が付いたのは腹が満たされてからだった。
「あ……」
ルーカスが冷静になって周りを見渡すと、使用人たちの六対の目がこちらをじっと見ていた。ルーカスは食べていた皿とスプーンをゆっくりとテーブルに置いた。口の端からぽろりと肉片が落ちる。それがテーブルクロスを汚した。
ルーカスは急に恥ずかしくなった。
「ごめんなさい」
小さく言うと、ロイが進み出て、ルーカスの口元をぬぐってくれた。
彼は柔和な笑顔で尋ねた。
「いっぱい召し上がってくださいね!」
彼の優しい言葉を聞いて、ルーカスは息をほっと息を吐いた。礼儀作法を知らないことを叱られると思ったのである。
「……はい。おいしかった、です」
ルーカスが答えると、ロイは「お飲み物もどうぞ」とティーカップをルーカスの傍に引き寄せた。ルーカスはそれを今度はちびちびと口に入れた。どうふるまうのが正解かわからなかった。ティーカップに注がれたそれは透き通った飴色をしていて、知らない味がした。
体が温まり、腹が満たされたことでルーカスは急に眠気に襲われた。昨夜は慣れない車の振動と緊張で一睡もできなかった。ぼんやりとした顔のルーカスに、ロイが言った。
「お疲れでしょう。少し横になられますか」
「はい……」
ルーカスは使用人たちに連れられて若草色の壁紙が貼られた船室に戻った。そこでまた着替えをした。今度は絹で織られたガウンだった。ルーカスは絹というものに人生で初めて触れた。しかし、その感動も睡魔に押し流されていく。ルーカスはすぐにベッドに横になった。干したてのシーツの香りがした。ひどく疲れていた。使用人たちが睡眠前のミルクを届けるよりさきに、彼は意識を手放した。
眠ってしまっていたルーカスは、昼過ぎに目を覚ました。若草色の壁紙が目に入り、次に波の音が聞こえた。船はもう湾を出て、沖を進んでいるようである。窓の外には青い海がどこまでも広がっていた。ルーカスは凪いだ海をしばらくぼんやりと眺めた。
ベッドから降りようとすると、靴が見当たらなかった。それで仕方なく裸足のまま部屋を横切り、ドアを開けようとした。
しかしそのとき、外の会話が漏れ聞こえて、ルーカスはドアノブに手を伸ばしたまま固まった。
「いやはや、バートン様にはあまり似ていませんでしたね」
男の声だった。何か台車をひいているらしく、ごろごろという車輪の音とともに足音が近づいてきた。
「それは大事なことではないでしょう」
また別の声が言う。今度は神経質そうな男の声だった。間髪を入れずにまた別の声がする。
「跡取りがいないことを心配さなっていましたからね」
「そこにきて18歳の男児だ。いやめでたい」
「これでバートン様も爵位を継げます」
「よいことだ」
「しかし、混血だ。結婚相手は十分に選ばなくては」
「はは。なあに。バートン様と縁続きになりたい家など掃いて捨てるほどいるでしょう」
「ちがいない」
右手側から近づいてきた話し声はルーカスのいる部屋の前を通り過ぎ、やがて左手側へ去っていった。
――バートン。
それがルーカスに迎えをよこした者の名前。
ルーカスは何度もその名を口の中で転がした。
港でルーカスを出迎えたのは使用人たち6人である。みな金髪に青い瞳をしたダン人で、揃いの膝まである紺色のコートに灰色のシャツとズボンを着ている。うちのひとりが進み出でルーカスの前で膝を折った。
「かわいいいい! 主についにお子が……! うう、な、涙が……」
彼は深い感動でもってルーカスを出迎えた。
「ロイ・ヒューイットでございます」
後ろで控えていたトニーが彼を紹介する。ロイは青い瞳がひときわ明るく、背の低い男だった。
彼はルーカスを抱きしめると、その細い肩を何度も撫でた。
彼の勢いに飲まれたルーカスはされるがままだった。
「18歳だとおうかがいしましたが、ずいぶん小柄ですね。折れそうだ。お食事は? 今夜は肉をメインにしましょうか。好き嫌いはありますか? できれば何でも食べていただきたいですが、慣れない船旅でしょうから……」
放っておいたら永遠と話していそうな彼を制して、ルーカスは尋ねた。
「あの、船って、カルヴァまでどれくらいかかるんですか」
「ああ、この船の速力は1.6ノットです。カルヴァまで1100キロメートルですから、2日間の旅になります。その間、なにも不自由はございませんよ。我々がお世話いたします……」
ルーカスは驚きすぎて声がでなかった。
――ダン帝国人が、僕のお世話?
狼狽するルーカスをよそに、彼らはルーカスを取り囲んで船内へ足を進めた。ルーカスは連行される囚人のようだった。
ルーカスに宛がわれたのは船の中であることが信じられないほど豪奢な部屋だった。家具に使われている濃褐色のマカボニーは磨かれ、つやつやと光っている。壁は腰の高さまで同じ濃褐色の木材が張られ、上には若草色の壁紙が貼られていた。椅子や寝台の布地は同じ若草色のものが使われている。丸い窓に、同じく丸い照明器具。大小さまざまな絵画。すべてが統一され、美しく配置されていた。
この部屋はおよそルーカスが人生で見てきた部屋の中で最も立派である。ルーカスはすっかり委縮してしまった。
ロイはルーカスに部屋を見せたあと「こちら部屋でご不満はありませんか」と尋ねた。
ルーカスは彼らの質問の意図するところがわからず、首をかしげた。
ロイが言葉を付け足す。
「別の部屋も用意させております。そちらはこちらより手狭ですが、壁紙が青で、窓が東向きでございます。どちらも坊ちゃんのためにご用意いたしましたよ」
これから船は北に向かって進む。いま見せられた部屋は窓が西にあるので、東に窓がある部屋の方が日当たりがいい。しかし、ルーカスには部屋の壁紙の色や窓がなんだというのか、理解できなかった。
ルーカスが答えずにいると、ロイは「ではこの部屋にいたしましょう」と言った。
それから使用人たちはルーカスを浴室に連れて行った。浴室はタイル張りで、真ん中に浴槽が置かれていた。ルーカスの住む家にも薪で焚く湯船があったが、ブリキで作られたそれとは違い、ここの浴槽は陶器でできていて、金色の台座がついていた。下に薪があるわけでもない。使用人たちが沸かした湯を盥に入れて運び、注ぎ入れるのである。服を脱がされたルーカスは使用人たちから代わる代わる湯をかけてもらった。ルーカスは使用人たちにされるがまま従った。そしていい香りのする石鹸とやわらかい布で頭からつま先まで磨き上げられた。
ルーカスは孤児たちの中では自分は小奇麗にしている方だと思っていた。初夏のこの頃は3日に一度は川へ行って体を洗っていた。事実、蛆や虱の湧いている者が多い中で、まだルーカスの体は清潔であった。しかし、使用人たちが満足するには湯船の湯を3度も取り替える必要があった。
ルーカスは清潔なシャツとズボンを着て、それからダン帝国人がよく着ている詰襟のジャケットを羽織らされた。釦の銀は磨かれ、裾には金糸で花の刺繍が施されていた。さらさらとした布が肌に心地いい。襟元には香水がかけられていて、動くたびに馥郁とした香りが鼻腔をくすぐった。仕上げに革靴を何足か履き比べ、ルーカスの足の大きさにあったものを選んで、身支度は整った。
ルーカスは鏡に映った自分を見て、まるでダン帝国の貴族の子弟になったようだと思った。彼は貴族の子弟なるものを見たことはないのだが、本やラジオの物語に出てくる悪いダン帝国人貴族はこういう服装をしていたはずだった。
「坊ちゃん、かわいいいいいい」
「怖いって!」
ロイは絶叫していた。ルーカスは彼の勢いについていけなくて苦笑いするしかなかった。
風呂が終われば次は食事である。食堂には大きなテーブルが置かれていたが、椅子は一脚である。ルーカスはその一脚に座った。出てきた料理は12皿もあった。年中腹を空かせている孤児には眩暈がするほどの量である。スープからは湯気が立ち上り、ソースからは食欲を刺激する香りがした。
ルーカスは一心不乱にそれらを頬張った。ダン帝国風の食べ慣れない味付けであったが、ルーカスがそれに気が付いたのは腹が満たされてからだった。
「あ……」
ルーカスが冷静になって周りを見渡すと、使用人たちの六対の目がこちらをじっと見ていた。ルーカスは食べていた皿とスプーンをゆっくりとテーブルに置いた。口の端からぽろりと肉片が落ちる。それがテーブルクロスを汚した。
ルーカスは急に恥ずかしくなった。
「ごめんなさい」
小さく言うと、ロイが進み出て、ルーカスの口元をぬぐってくれた。
彼は柔和な笑顔で尋ねた。
「いっぱい召し上がってくださいね!」
彼の優しい言葉を聞いて、ルーカスは息をほっと息を吐いた。礼儀作法を知らないことを叱られると思ったのである。
「……はい。おいしかった、です」
ルーカスが答えると、ロイは「お飲み物もどうぞ」とティーカップをルーカスの傍に引き寄せた。ルーカスはそれを今度はちびちびと口に入れた。どうふるまうのが正解かわからなかった。ティーカップに注がれたそれは透き通った飴色をしていて、知らない味がした。
体が温まり、腹が満たされたことでルーカスは急に眠気に襲われた。昨夜は慣れない車の振動と緊張で一睡もできなかった。ぼんやりとした顔のルーカスに、ロイが言った。
「お疲れでしょう。少し横になられますか」
「はい……」
ルーカスは使用人たちに連れられて若草色の壁紙が貼られた船室に戻った。そこでまた着替えをした。今度は絹で織られたガウンだった。ルーカスは絹というものに人生で初めて触れた。しかし、その感動も睡魔に押し流されていく。ルーカスはすぐにベッドに横になった。干したてのシーツの香りがした。ひどく疲れていた。使用人たちが睡眠前のミルクを届けるよりさきに、彼は意識を手放した。
眠ってしまっていたルーカスは、昼過ぎに目を覚ました。若草色の壁紙が目に入り、次に波の音が聞こえた。船はもう湾を出て、沖を進んでいるようである。窓の外には青い海がどこまでも広がっていた。ルーカスは凪いだ海をしばらくぼんやりと眺めた。
ベッドから降りようとすると、靴が見当たらなかった。それで仕方なく裸足のまま部屋を横切り、ドアを開けようとした。
しかしそのとき、外の会話が漏れ聞こえて、ルーカスはドアノブに手を伸ばしたまま固まった。
「いやはや、バートン様にはあまり似ていませんでしたね」
男の声だった。何か台車をひいているらしく、ごろごろという車輪の音とともに足音が近づいてきた。
「それは大事なことではないでしょう」
また別の声が言う。今度は神経質そうな男の声だった。間髪を入れずにまた別の声がする。
「跡取りがいないことを心配さなっていましたからね」
「そこにきて18歳の男児だ。いやめでたい」
「これでバートン様も爵位を継げます」
「よいことだ」
「しかし、混血だ。結婚相手は十分に選ばなくては」
「はは。なあに。バートン様と縁続きになりたい家など掃いて捨てるほどいるでしょう」
「ちがいない」
右手側から近づいてきた話し声はルーカスのいる部屋の前を通り過ぎ、やがて左手側へ去っていった。
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