2 / 7
2話
しおりを挟む
仕事に邁進している生活の中で、それは唐突に訪れた。
俺はいつものように家にもどると、適当に夕飯の支度をして食卓に並べた。自分の分は会社で食べて来ている。これは親の分だ。
俺のΩ親は俺が社会人になって働き出しても、何も変わらなかった。ただ仏壇の前に座り込んで、死んだαとの思い出に縋って生きている。
いや、もう死んでいるのかもしれない。
αが死んだときに、彼もいっしょに死んだのだ。そして、抜け殻だけが残ってしまった。日本の法律では抜け殻が自動で停止するその日まで廃棄してはいけないことになっているから、俺は彼に食事をさせているが、それも時間の問題だろう。
「入るよ」
部屋に入ると、やはりΩがひとり、仏壇の前に座っていた。もとから痩せていた体はもはや枯れ木のようになっている。
「ご飯、できたけど」
俺が声をかけても、その枯れ木は動かない。
俺は目を伏せる。この親のことを軽蔑する気持ちを抱いているが、同時に社会の犠牲者として憐れむ気持ちもある。
「なにか食べなよ」
俺はそれだけ言い置いて、部屋から出た。暗くて、いつも親が泣いているあの部屋が嫌いだった。
俺は廊下の壁にもたれて、そのままずるずると床に座り込んだ。
ひどく疲れていた。
今日、後輩のΩがひとり退職を伝えに来た。仕事を辞めて、見合いを始めるのだそうだ。こうして同志がひとりずつ減っていく。
マラソンを走ったあとのように、心臓が早く脈打つ。
あれ、おかしいぞ、と思ったときにはもう足に力が入らなくなっていた。
立てない。
目眩いがして、ぐるぐると回る世界を眺めていると、いつの間にか頬を冷たい床にひっつけていた。
その冷たさに少しだけ正気を取り戻して、体を起こす。
景色がにじむ。俺はもがいて立ち上がり、また倒れる。
「あ、ああ……」
声が漏れる。体が熱くて、どうしようもなくなる。脳みそだけになって水面にぷかぷかと浮いているような感覚。
「あああ……ああ」
俺はだらしなく舌を出して、犬みたいに呼吸を繰り返す。股の間にあるそれが熱を持ち、ズボンの下で張り裂けそうなほど存在を主張している。
しかし、それをこすって楽になりたい、という欲求は湧かなかった。俺は、俺はこのとき、人生で初めて、お尻の穴が切ないと思った。
お尻の穴が熱くて、その奥、俺も知らない腹の中が、何かを求めて暴れている。
俺はどうしたらいいかわからず、ただ荒い呼吸を繰り返すしかない。
「はーーっ、はっ、はーー、うぅーーーっ!」
「どうしたの?」
俺の異変に気がついたらしく、部屋の中から親の声が聞こえた。そして、ずっと内から開くことはなかった扉が開いて、枯れ木のような男が現れた。彼は虚ろな目をしていたが、俺が床に転がっているのを認めると、目に正気の光を戻した。
「裕貴?」
久しぶりに名を呼ばれ、俺は思わず息をのむ。
男はゆっくりと俺の全身を眺めると、俺の顔の横に膝をついた。そして俺の額に手を伸ばし、汗で張り付いた前髪を払う。
「おめでとう……ヒートが来たんだね」
その言葉に、俺は目の前が暗くなる。発情期が来たということは、体が完全にΩになってしまったということだ。
「う、そ……、だ。嘘だ……」
俺の声は、信じられないくらい弱々しかった。
親は俺の頭をぽん、ぽんと叩いた。赤子をあやすようなその手つきに、俺は涙が出た。そこでようやく俺は俺の気持ちに気がついた。俺は今、知らない感覚に襲われて、不安で不安でたまらないのだ。
俺は彼の手に縋って、声を上げて泣いた。
「助けて、助けてぇ」
親は俺の涙を拭き取ってぽつりとつぶやく。
「αがいてくれたらいいんだけどね……」
——αがいてくれたら。
その言葉は俺の胸を抉るには十分すぎた。
——α、α……高梨課長……。
脳裏によぎるその考えは、引いては押し寄せる昂りの合間で確かに存在感をもってしまった。
*
1週間のヒートを終えて、俺はふらふらになりながらもスーツを着て会社に出向いた。これまで、こんなに長く休んだことなどなかった。
げっそりとやつれた俺を見て、上司は「よほどひどい風邪だったんだな」と労わってくれた。
俺はこの1週間の休みについて、風邪と偽って報告していたのだった。この5年、真面目に働いていたこともあり、この報告が疑われることはなかった。
しかし状況は最悪だ。
Ωが就労できる条件は今も5年前も変わっていない。Ωが働くには、番がいてヒートの対処ができる、または医療的にヒートが起きないことを証明される必要がある。
ヒートが定期的に起きるようになってしまったら、俺は働く権利を失ってしまうのだ。
「誰にも知られてはいけない」
口の中でつぶやく。
そう、知られてはいけない。ばれたくない。俺が完全にΩになってしまったなんてこと、誰にも知られたくない。
俺は自分の席に戻る前にトイレへ立ち寄り、念入りにスプレーを自分に振りかけた。
インターネットで仕入れたΩの匂いを消すというスプレーは、柑橘系の匂いがした。眉唾ものの商品ではあるが、いまはこのスプレーに頼るしかないのだ。
午後の仕事はメールの問い合わせ対応と、溜まった書類を処理するという単純な作業をこなす予定だった。
しかし、ヒート明けの体はなかなか労働に馴染めず、30分もパソコンに向き合っていると集中が切れてしまった。
俺はそうそうにギブアップして、早退することを上長に告げて、カバンを掴んでフロアを出た。
エレベーターのところで、高梨課長が声をかけてきた。
「おや、出勤していたのかい。夏風邪だって?」
「え、ええ……でも、ちょっとまだ体調がよくなくて、早退します」
「めずらしいこともあるもんだ。しっかり寝て食べなさい」
「……ご迷惑をおかけして、すみません」
高梨課長の目を見ることができない。
当然、俺が彼がαであると知っていた。しかし、今、改めて思い知らされる。
「におい、が……」
「匂い?」
「……なんでもありません、すみません…失礼します」
俺は鼻を押さえる。
——ああ、これがαの匂いか。
高梨課長はαだと、改めて思い知らされる。彼はΩを支配する者だ。人生ではじめてかいだαの匂いは、脳の奥まで響くように甘美だった。
*
それから、俺の生活は変わってしまった。
俺は体の変化を管理しきれていなかった。次にいつヒートが来るのか、体からαを呼ぶ匂いを出すのはいつからなのか、なにもわからない。
病院で処方してもらった抑制剤を処方されたとおりに飲んでも、一度始まったヒートを軽くすることはできても、止めることはできない。
医者は俺に「早く番を見つけなさい」と言った。多くのΩが十代で番を見つける。28歳という俺は遅すぎるくらいだった。
毎日、出社する前にシャワーを浴びて、Ωの匂いを消せるというスプレーをかけて、汗をかいたらこまめに拭いて。
俺の頭の中はΩの匂いを消すということでいっぱいだった。
ある日、電車に乗っていると「なんか匂わねえ?」という言葉が聞こえて、俺の心臓が大きく跳ねた。
目だけでその発言をした人物を捕えて、その視線が俺に向いていないことを確認する。
——大丈夫、こっちを見ていない。
頭ではわかっている。誰も俺のことなんか気にしていない。
しかし、「誰かが俺がΩであることに気が付いているかもしれない」という思考が頭の中に巣食ってしまった。
いや、この恐怖は正しい。俺が気付いていないだけで、俺は次の瞬間にヒートが始まる可能性があるのだ。そして、知らずにΩの匂いを発しているかもしれないのだ。
俺はすっかり委縮してしまって、もう電車に乗ることができなくなってしまった。
俺はタクシーで職場に通うようになった。
正直、赤字だ。しかし、自転車で通って汗をかくことも怖かった。
じりじり、じりじりと精神が摩耗して、追い詰められていく。
俺を苦しめたのは俺自身のことだけではない。
社内のαたちの存在も俺を苦しめた。彼らの独特の匂いは俺を惹きつけたし、俺の思考を乱しもした。
ある日、出勤のためにタクシーに乗り込むと、涙が出た。
悔しさと、みじめさと、いろいろな感情で心がぐちゃぐちゃになっていた。
タクシーの運転手というのはいろいろな人間に出会うのだろう。俺が泣きながら乗り込んでも何も問うことはなかった。
俺の心中がこんな状態でも、街はいつものように渋滞しているし、夏の太陽はまぶしい。
「早く番を見つけなさい」
医者の言葉が頭の中に反響する。俺が望むように生きるには、Ωであることを一度受け入れて、番を見つけてヒートを安定させるしかない。
番がいれば、俺のΩの匂いは番のαにしかわからなくなるし、俺もすれちがうαに心を乱されずに済む。
わかっている。俺はずっと「Ωの運命を拒絶」してきたが、いま「Ωの運命を受け入れ」なければ、「ふつうの生活」が手に入らない。
袖口で流れる涙を拭く。
タクシーはちょうど大きなビルの陰に入ったところだった。次のビルを左に曲がればもう職場に付く。
ふと、その交差点にあるビルに目がとまった。
そのビルは確かにずっとそこにあった。しかし、いまこうなって初めて、存在に気が付いた。いや、気づいてしまった
「……婚活」
【運命と出会う本気の婚活】
ビルに大きく掲げられた看板広告が、目に焼き付いて離れなかった。
*
俺はいつものように家にもどると、適当に夕飯の支度をして食卓に並べた。自分の分は会社で食べて来ている。これは親の分だ。
俺のΩ親は俺が社会人になって働き出しても、何も変わらなかった。ただ仏壇の前に座り込んで、死んだαとの思い出に縋って生きている。
いや、もう死んでいるのかもしれない。
αが死んだときに、彼もいっしょに死んだのだ。そして、抜け殻だけが残ってしまった。日本の法律では抜け殻が自動で停止するその日まで廃棄してはいけないことになっているから、俺は彼に食事をさせているが、それも時間の問題だろう。
「入るよ」
部屋に入ると、やはりΩがひとり、仏壇の前に座っていた。もとから痩せていた体はもはや枯れ木のようになっている。
「ご飯、できたけど」
俺が声をかけても、その枯れ木は動かない。
俺は目を伏せる。この親のことを軽蔑する気持ちを抱いているが、同時に社会の犠牲者として憐れむ気持ちもある。
「なにか食べなよ」
俺はそれだけ言い置いて、部屋から出た。暗くて、いつも親が泣いているあの部屋が嫌いだった。
俺は廊下の壁にもたれて、そのままずるずると床に座り込んだ。
ひどく疲れていた。
今日、後輩のΩがひとり退職を伝えに来た。仕事を辞めて、見合いを始めるのだそうだ。こうして同志がひとりずつ減っていく。
マラソンを走ったあとのように、心臓が早く脈打つ。
あれ、おかしいぞ、と思ったときにはもう足に力が入らなくなっていた。
立てない。
目眩いがして、ぐるぐると回る世界を眺めていると、いつの間にか頬を冷たい床にひっつけていた。
その冷たさに少しだけ正気を取り戻して、体を起こす。
景色がにじむ。俺はもがいて立ち上がり、また倒れる。
「あ、ああ……」
声が漏れる。体が熱くて、どうしようもなくなる。脳みそだけになって水面にぷかぷかと浮いているような感覚。
「あああ……ああ」
俺はだらしなく舌を出して、犬みたいに呼吸を繰り返す。股の間にあるそれが熱を持ち、ズボンの下で張り裂けそうなほど存在を主張している。
しかし、それをこすって楽になりたい、という欲求は湧かなかった。俺は、俺はこのとき、人生で初めて、お尻の穴が切ないと思った。
お尻の穴が熱くて、その奥、俺も知らない腹の中が、何かを求めて暴れている。
俺はどうしたらいいかわからず、ただ荒い呼吸を繰り返すしかない。
「はーーっ、はっ、はーー、うぅーーーっ!」
「どうしたの?」
俺の異変に気がついたらしく、部屋の中から親の声が聞こえた。そして、ずっと内から開くことはなかった扉が開いて、枯れ木のような男が現れた。彼は虚ろな目をしていたが、俺が床に転がっているのを認めると、目に正気の光を戻した。
「裕貴?」
久しぶりに名を呼ばれ、俺は思わず息をのむ。
男はゆっくりと俺の全身を眺めると、俺の顔の横に膝をついた。そして俺の額に手を伸ばし、汗で張り付いた前髪を払う。
「おめでとう……ヒートが来たんだね」
その言葉に、俺は目の前が暗くなる。発情期が来たということは、体が完全にΩになってしまったということだ。
「う、そ……、だ。嘘だ……」
俺の声は、信じられないくらい弱々しかった。
親は俺の頭をぽん、ぽんと叩いた。赤子をあやすようなその手つきに、俺は涙が出た。そこでようやく俺は俺の気持ちに気がついた。俺は今、知らない感覚に襲われて、不安で不安でたまらないのだ。
俺は彼の手に縋って、声を上げて泣いた。
「助けて、助けてぇ」
親は俺の涙を拭き取ってぽつりとつぶやく。
「αがいてくれたらいいんだけどね……」
——αがいてくれたら。
その言葉は俺の胸を抉るには十分すぎた。
——α、α……高梨課長……。
脳裏によぎるその考えは、引いては押し寄せる昂りの合間で確かに存在感をもってしまった。
*
1週間のヒートを終えて、俺はふらふらになりながらもスーツを着て会社に出向いた。これまで、こんなに長く休んだことなどなかった。
げっそりとやつれた俺を見て、上司は「よほどひどい風邪だったんだな」と労わってくれた。
俺はこの1週間の休みについて、風邪と偽って報告していたのだった。この5年、真面目に働いていたこともあり、この報告が疑われることはなかった。
しかし状況は最悪だ。
Ωが就労できる条件は今も5年前も変わっていない。Ωが働くには、番がいてヒートの対処ができる、または医療的にヒートが起きないことを証明される必要がある。
ヒートが定期的に起きるようになってしまったら、俺は働く権利を失ってしまうのだ。
「誰にも知られてはいけない」
口の中でつぶやく。
そう、知られてはいけない。ばれたくない。俺が完全にΩになってしまったなんてこと、誰にも知られたくない。
俺は自分の席に戻る前にトイレへ立ち寄り、念入りにスプレーを自分に振りかけた。
インターネットで仕入れたΩの匂いを消すというスプレーは、柑橘系の匂いがした。眉唾ものの商品ではあるが、いまはこのスプレーに頼るしかないのだ。
午後の仕事はメールの問い合わせ対応と、溜まった書類を処理するという単純な作業をこなす予定だった。
しかし、ヒート明けの体はなかなか労働に馴染めず、30分もパソコンに向き合っていると集中が切れてしまった。
俺はそうそうにギブアップして、早退することを上長に告げて、カバンを掴んでフロアを出た。
エレベーターのところで、高梨課長が声をかけてきた。
「おや、出勤していたのかい。夏風邪だって?」
「え、ええ……でも、ちょっとまだ体調がよくなくて、早退します」
「めずらしいこともあるもんだ。しっかり寝て食べなさい」
「……ご迷惑をおかけして、すみません」
高梨課長の目を見ることができない。
当然、俺が彼がαであると知っていた。しかし、今、改めて思い知らされる。
「におい、が……」
「匂い?」
「……なんでもありません、すみません…失礼します」
俺は鼻を押さえる。
——ああ、これがαの匂いか。
高梨課長はαだと、改めて思い知らされる。彼はΩを支配する者だ。人生ではじめてかいだαの匂いは、脳の奥まで響くように甘美だった。
*
それから、俺の生活は変わってしまった。
俺は体の変化を管理しきれていなかった。次にいつヒートが来るのか、体からαを呼ぶ匂いを出すのはいつからなのか、なにもわからない。
病院で処方してもらった抑制剤を処方されたとおりに飲んでも、一度始まったヒートを軽くすることはできても、止めることはできない。
医者は俺に「早く番を見つけなさい」と言った。多くのΩが十代で番を見つける。28歳という俺は遅すぎるくらいだった。
毎日、出社する前にシャワーを浴びて、Ωの匂いを消せるというスプレーをかけて、汗をかいたらこまめに拭いて。
俺の頭の中はΩの匂いを消すということでいっぱいだった。
ある日、電車に乗っていると「なんか匂わねえ?」という言葉が聞こえて、俺の心臓が大きく跳ねた。
目だけでその発言をした人物を捕えて、その視線が俺に向いていないことを確認する。
——大丈夫、こっちを見ていない。
頭ではわかっている。誰も俺のことなんか気にしていない。
しかし、「誰かが俺がΩであることに気が付いているかもしれない」という思考が頭の中に巣食ってしまった。
いや、この恐怖は正しい。俺が気付いていないだけで、俺は次の瞬間にヒートが始まる可能性があるのだ。そして、知らずにΩの匂いを発しているかもしれないのだ。
俺はすっかり委縮してしまって、もう電車に乗ることができなくなってしまった。
俺はタクシーで職場に通うようになった。
正直、赤字だ。しかし、自転車で通って汗をかくことも怖かった。
じりじり、じりじりと精神が摩耗して、追い詰められていく。
俺を苦しめたのは俺自身のことだけではない。
社内のαたちの存在も俺を苦しめた。彼らの独特の匂いは俺を惹きつけたし、俺の思考を乱しもした。
ある日、出勤のためにタクシーに乗り込むと、涙が出た。
悔しさと、みじめさと、いろいろな感情で心がぐちゃぐちゃになっていた。
タクシーの運転手というのはいろいろな人間に出会うのだろう。俺が泣きながら乗り込んでも何も問うことはなかった。
俺の心中がこんな状態でも、街はいつものように渋滞しているし、夏の太陽はまぶしい。
「早く番を見つけなさい」
医者の言葉が頭の中に反響する。俺が望むように生きるには、Ωであることを一度受け入れて、番を見つけてヒートを安定させるしかない。
番がいれば、俺のΩの匂いは番のαにしかわからなくなるし、俺もすれちがうαに心を乱されずに済む。
わかっている。俺はずっと「Ωの運命を拒絶」してきたが、いま「Ωの運命を受け入れ」なければ、「ふつうの生活」が手に入らない。
袖口で流れる涙を拭く。
タクシーはちょうど大きなビルの陰に入ったところだった。次のビルを左に曲がればもう職場に付く。
ふと、その交差点にあるビルに目がとまった。
そのビルは確かにずっとそこにあった。しかし、いまこうなって初めて、存在に気が付いた。いや、気づいてしまった
「……婚活」
【運命と出会う本気の婚活】
ビルに大きく掲げられた看板広告が、目に焼き付いて離れなかった。
*
36
お気に入りに追加
226
あなたにおすすめの小説
【完結】いばらの向こうに君がいる
古井重箱
BL
【あらすじ】ヤリチンかつチャラ男のアルファ、内藤は、上司から見合いを勧められる。お相手の悠理は超美人だけれども毒舌だった。やがて内藤は悠理の心の傷を知り、彼を幸せにしてあげたいと思うようになる──
【注記】ヤリチンのチャラ男アルファ×結婚するまではバージンでいたい毒舌美人オメガ。攻視点と受視点が交互に出てきます。アルファポリス、ムーンライトノベルズ、pixiv、自サイトに掲載中。
【完】100枚目の離婚届~僕のことを愛していないはずの夫が、何故か異常に優しい~
人生1919回血迷った人
BL
矢野 那月と須田 慎二の馴れ初めは最悪だった。
残業中の職場で、突然、発情してしまった矢野(オメガ)。そのフェロモンに当てられ、矢野を押し倒す須田(アルファ)。
そうした事故で、二人は番になり、結婚した。
しかし、そんな結婚生活の中、矢野は須田のことが本気で好きになってしまった。
須田は、自分のことが好きじゃない。
それが分かってるからこそ矢野は、苦しくて辛くて……。
須田に近づく人達に殴り掛かりたいし、近づくなと叫び散らかしたい。
そんな欲求を抑え込んで生活していたが、ある日限界を迎えて、手を出してしまった。
ついに、一線を超えてしまった。
帰宅した矢野は、震える手で離婚届を記入していた。
※本編完結
※特殊設定あります
※Twitterやってます☆(@mutsunenovel)
使用人の俺を坊ちゃんが構う理由
真魚
BL
【貴族令息×力を失った魔術師】
かつて類い稀な魔術の才能を持っていたセシルは、魔物との戦いに負け、魔力と片足の自由を失ってしまった。伯爵家の下働きとして置いてもらいながら雑用すらまともにできず、日々飢え、昔の面影も無いほど惨めな姿となっていたセシルの唯一の癒しは、むかし弟のように可愛がっていた伯爵家次男のジェフリーの成長していく姿を時折目にすることだった。
こんなみすぼらしい自分のことなど、完全に忘れてしまっているだろうと思っていたのに、ある夜、ジェフリーからその世話係に仕事を変えさせられ……
※ムーンライトノベルズにも掲載しています
ひとりのはつじょうき
綿天モグ
BL
16歳の咲夜は初めての発情期を3ヶ月前に迎えたばかり。
学校から大好きな番の伸弥の住む家に帰って来ると、待っていたのは「出張に行く」とのメモ。
2回目の発情期がもうすぐ始まっちゃう!体が火照りだしたのに、一人でどうしろっていうの?!
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
幸せな復讐
志生帆 海
BL
お前の結婚式前夜……僕たちは最後の儀式のように身体を重ねた。
明日から別々の人生を歩むことを受け入れたのは、僕の方だった。
だから最後に一生忘れない程、激しく深く抱き合ったことを後悔していない。
でも僕はこれからどうやって生きて行けばいい。
君に捨てられた僕の恋の行方は……
それぞれの新生活を意識して書きました。
よろしくお願いします。
fujossyさんの新生活コンテスト応募作品の転載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる