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第二十三話 お見合い:獣人 延長戦②
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夕方になっても、俺は簡易テントの中で両手を縛られた状態で転がされたままであった。
足だけは自由にしてもらったが、テントの外には獣人のひとりが見張りに立っていて、逃げ出すのは容易ではないだろう。
俺はじっと息を殺して夜が来るのを待った。
夜を待ちながら、ここはどこなのかを考える。
彼らがみんな櫂を持っていたことを考えると、舟でどこかの島に連れて来られたのかもしれない、と思った。
まさか人生のうちでそう何度も島でキャンプするはめになるとは思わなかった。
俺はダーダリオンと過ごした島での夜を思い出した。もっとも、快適さが全然違うのだが。
ため息をついて、目をほそめる。
太陽は茜色に燃えて、雲を引き連れて地平線へ没していく。――夜が来る。
月の影が落ちたとき、俺の待ち人は目を覚ました。
「逃げましょう」
低く、小さく俺の首飾りから声がした。
俺も小さく答える。
「見張りがいる」
「何人ですか」
「見える範囲で、2人」
「飛び道具は持っていますか」
「弓とかのこと? どうだろう……」
獣人たちが剣を持っているのは見かけたが、弓は見ていない。しかし、ワイバーンを相手にすることを彼らが想定していたとしたら、当然飛び道具を準備していると考えた方がいいだろう。
俺がそう伝えると、ボリスはさらに低く言った。
「……夜のヴァンパイアの速さに勝てる武器はありません。しかし、その速度で飛ぶとあなたが心配です。いいですか、飛んだら、私にしがみついて、絶対に落ちないようにしてください」
「うん……でも、ちょっと待ってほしくて……」
こそこそと脱出計画を話していると、そこにダットがやってきた。
俺たちは会話を切り上げる。ボリスは沈黙し、俺は寝たふりだ。
「おい」
ダットは容赦なく俺をゆさぶった。
「なんだよ」
俺は不機嫌に答える。
「毛布いるか?」
「……いらない」
俺はそう答えたが、ダットは俺の上に毛布をかけた。
「今夜は冷えそうだ」
毛布はあたたかかった。それで俺はようやく、自分の体がすっかり冷え切っていることに気が付いた。
俺は毛布にくるまると、顔だけ出して言った。
「ダット」
「なんだ」
「もし、もしだよ、ここに父さんが来たら、どうするのさ?」
「フィーダーを獣人に戻してもらう。それだけだ」
「それって、フィーダーくんがそう望んでるのか?」
「さあな」
ダットは俺の隣に腰を下ろす。話し込む体制だ。
俺は首飾りをぎゅっと握る。
彼は茶色いしっぽをゆっくりと左右に振る。
それがものすごくふわふわに見えて、俺は思わずこの場に似つかわしくないことをしそうになる。それをぐっとこらえている間に、ダットが口を開いた。
「でも、モーテスは喜ぶだろ」
ダットは言った。
なんだ、兄弟のためか。俺はため息をついた。
「……どうかな、それは」
「ああ?」
「モーテスって、フィーダーくんと顔見知り程度だろ? そんな状態で獣人に戻ったとして、二人がうまくいくかなぁ」
「モーテスは獣人の長になる男だ。うまくいくに決まってるだろ」
「ほんとにぃ~?」
俺はダットの顔を覗き込む。
彼は表情がそんなに変わらない。しかし、その茶色い瞳の奥がわずかに揺れたのを、俺は見逃さなかった。
「俺は人間だけど精霊に育てられてさ。でも、もし、人間の王様がやって来て、結婚してくれって言われたとしても、俺はたぶん、すぐに『はい』とは答えないよ?」
「……」
「っていうかさ、俺もそうなんだけど、育ててくれた親が『結婚しろ』って言ってきても、抵抗する奴、いるんだよ? まして、見ず知らずの他人に『さあ、モーテスはいい男だから恋人になれ』って、それは図々しくないか?」
「……何が言いたい」
俺はちょっと息を整える。
「一回、話し合わないか? フィーダーくんと。なんだかんだ、ダットのやり方だと……フィーダーくんを育てている親が悲しむことになる」
俺はそれだけは避けたいのだ。
俺の言葉をどう受け取ったのか、ダットはしばらく沈黙していた。
彼の茶色いしっぽが左右に揺れる、揺れる。
ダットが次に話し始めたのは、月がすっかり高くなった頃だった。
「あんた、腑抜けた顔をしているわりに、いいことを言う」
「ふぬ…け……?」
イケメンだと言うつもりはないが、腑抜けていると言われると否定したくなるものだ。
「あのなぁ! そもそも、ダットが考えなしなんだろ! こういうのって、フィーダーくんとの合意が先だろうが! ばーかばーか! モーテスはダットのこと、頭がいいって言ってたけど、たいしたことないな!」
「なんだと! これでも! 俺は獣人の中では頭いい方なんだよ!」
言い返したあと、ダットは腹を抱えて笑い出した。なんだ、そういう顔もできるのか。
俺は初めて見る彼の笑顔に目を丸くした。
彼は笑い過ぎて目じりに涙までためる。それを指先で軽く拭うと、言った。
「でも、その話し合いの席に、シャラスは出るのか?」
「父さんはいない方がいい。代わりに俺が出るよ」
俺は食い気味に言った。
そもそも、適当、大胆、大雑把な彼を話し合いの場に呼んだとして、事態がいい方向に進むとは思えない。むしろ、めんどうを嫌ってワイバーンに話し合いの席を燃やさせるかもしれない。
「もしフィーダーくんが獣人に戻りたいって言ったら、俺から父さんに話すよ。うん。約束する。まじで。俺は腑抜けてないから、ちゃんと話すよ」
「はは。腑抜けは忘れろ」
「忘れないね! 本音だろ!」
俺の言葉で、またダットのしっぽが揺れる。その茶色。俺はじっとそれを見つめた。
ふと、ダットが訊いた。
「あんた、精霊になれてよかったか」
「まだなってない」
否定してから、言葉を足す。
「でも、父さんたちのこと、好きだよ。家族だ。当たり前だろ? たぶん、フィーダーくんもいっしょだと思うよ」
「家族……そうだな……」
ダットの耳が、ゆっくりと倒れていった。
足だけは自由にしてもらったが、テントの外には獣人のひとりが見張りに立っていて、逃げ出すのは容易ではないだろう。
俺はじっと息を殺して夜が来るのを待った。
夜を待ちながら、ここはどこなのかを考える。
彼らがみんな櫂を持っていたことを考えると、舟でどこかの島に連れて来られたのかもしれない、と思った。
まさか人生のうちでそう何度も島でキャンプするはめになるとは思わなかった。
俺はダーダリオンと過ごした島での夜を思い出した。もっとも、快適さが全然違うのだが。
ため息をついて、目をほそめる。
太陽は茜色に燃えて、雲を引き連れて地平線へ没していく。――夜が来る。
月の影が落ちたとき、俺の待ち人は目を覚ました。
「逃げましょう」
低く、小さく俺の首飾りから声がした。
俺も小さく答える。
「見張りがいる」
「何人ですか」
「見える範囲で、2人」
「飛び道具は持っていますか」
「弓とかのこと? どうだろう……」
獣人たちが剣を持っているのは見かけたが、弓は見ていない。しかし、ワイバーンを相手にすることを彼らが想定していたとしたら、当然飛び道具を準備していると考えた方がいいだろう。
俺がそう伝えると、ボリスはさらに低く言った。
「……夜のヴァンパイアの速さに勝てる武器はありません。しかし、その速度で飛ぶとあなたが心配です。いいですか、飛んだら、私にしがみついて、絶対に落ちないようにしてください」
「うん……でも、ちょっと待ってほしくて……」
こそこそと脱出計画を話していると、そこにダットがやってきた。
俺たちは会話を切り上げる。ボリスは沈黙し、俺は寝たふりだ。
「おい」
ダットは容赦なく俺をゆさぶった。
「なんだよ」
俺は不機嫌に答える。
「毛布いるか?」
「……いらない」
俺はそう答えたが、ダットは俺の上に毛布をかけた。
「今夜は冷えそうだ」
毛布はあたたかかった。それで俺はようやく、自分の体がすっかり冷え切っていることに気が付いた。
俺は毛布にくるまると、顔だけ出して言った。
「ダット」
「なんだ」
「もし、もしだよ、ここに父さんが来たら、どうするのさ?」
「フィーダーを獣人に戻してもらう。それだけだ」
「それって、フィーダーくんがそう望んでるのか?」
「さあな」
ダットは俺の隣に腰を下ろす。話し込む体制だ。
俺は首飾りをぎゅっと握る。
彼は茶色いしっぽをゆっくりと左右に振る。
それがものすごくふわふわに見えて、俺は思わずこの場に似つかわしくないことをしそうになる。それをぐっとこらえている間に、ダットが口を開いた。
「でも、モーテスは喜ぶだろ」
ダットは言った。
なんだ、兄弟のためか。俺はため息をついた。
「……どうかな、それは」
「ああ?」
「モーテスって、フィーダーくんと顔見知り程度だろ? そんな状態で獣人に戻ったとして、二人がうまくいくかなぁ」
「モーテスは獣人の長になる男だ。うまくいくに決まってるだろ」
「ほんとにぃ~?」
俺はダットの顔を覗き込む。
彼は表情がそんなに変わらない。しかし、その茶色い瞳の奥がわずかに揺れたのを、俺は見逃さなかった。
「俺は人間だけど精霊に育てられてさ。でも、もし、人間の王様がやって来て、結婚してくれって言われたとしても、俺はたぶん、すぐに『はい』とは答えないよ?」
「……」
「っていうかさ、俺もそうなんだけど、育ててくれた親が『結婚しろ』って言ってきても、抵抗する奴、いるんだよ? まして、見ず知らずの他人に『さあ、モーテスはいい男だから恋人になれ』って、それは図々しくないか?」
「……何が言いたい」
俺はちょっと息を整える。
「一回、話し合わないか? フィーダーくんと。なんだかんだ、ダットのやり方だと……フィーダーくんを育てている親が悲しむことになる」
俺はそれだけは避けたいのだ。
俺の言葉をどう受け取ったのか、ダットはしばらく沈黙していた。
彼の茶色いしっぽが左右に揺れる、揺れる。
ダットが次に話し始めたのは、月がすっかり高くなった頃だった。
「あんた、腑抜けた顔をしているわりに、いいことを言う」
「ふぬ…け……?」
イケメンだと言うつもりはないが、腑抜けていると言われると否定したくなるものだ。
「あのなぁ! そもそも、ダットが考えなしなんだろ! こういうのって、フィーダーくんとの合意が先だろうが! ばーかばーか! モーテスはダットのこと、頭がいいって言ってたけど、たいしたことないな!」
「なんだと! これでも! 俺は獣人の中では頭いい方なんだよ!」
言い返したあと、ダットは腹を抱えて笑い出した。なんだ、そういう顔もできるのか。
俺は初めて見る彼の笑顔に目を丸くした。
彼は笑い過ぎて目じりに涙までためる。それを指先で軽く拭うと、言った。
「でも、その話し合いの席に、シャラスは出るのか?」
「父さんはいない方がいい。代わりに俺が出るよ」
俺は食い気味に言った。
そもそも、適当、大胆、大雑把な彼を話し合いの場に呼んだとして、事態がいい方向に進むとは思えない。むしろ、めんどうを嫌ってワイバーンに話し合いの席を燃やさせるかもしれない。
「もしフィーダーくんが獣人に戻りたいって言ったら、俺から父さんに話すよ。うん。約束する。まじで。俺は腑抜けてないから、ちゃんと話すよ」
「はは。腑抜けは忘れろ」
「忘れないね! 本音だろ!」
俺の言葉で、またダットのしっぽが揺れる。その茶色。俺はじっとそれを見つめた。
ふと、ダットが訊いた。
「あんた、精霊になれてよかったか」
「まだなってない」
否定してから、言葉を足す。
「でも、父さんたちのこと、好きだよ。家族だ。当たり前だろ? たぶん、フィーダーくんもいっしょだと思うよ」
「家族……そうだな……」
ダットの耳が、ゆっくりと倒れていった。
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