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一章

第14話  10月8日 ラノベはやっぱり素晴らしいです。

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※朝露視点

私は今、「連れ○の」の新巻を手に古巻くんと家にいる向かって歩いています。
ほんとはスキップしながら帰りたいところですが
……やめておきます。古巻くんがいるので。

「楽しみですね!新巻」

「はいそうですね!」

さっきから私と古巻くんはそれしか話していません。
それでも全く気になりません。
お互い新巻が本当に楽しみなんですから。

そう思っていると古巻くんが言いました。

「その今日の夜ってどうしますか??」

多分それは昨日と同じで22時から00時までお話ししますかということだと私は思った。
ちなみに今の時間は17時すぎ。今から家に帰ったらまずご飯で19時になります。そのあとお風呂で20時です。 寝るまでの準備で21時になるとしたら、そのあと新巻を読むことになるのでこの本を読まなければ話せることはわかりました。……でも読みたい。

「私的には新巻が読みたいかと……」

言ってしまった。素直に言ってしまった。
すると古巻くんは

「実は……僕も新巻読みたくて、ですね……
なので、明日の朝登校する時と、図書室では、新巻の感想を言い合いませんか?今日は新巻を読むことにして」

よかった。古巻くんも同じことを思ってくれていたみたいです。

「はい!是非お願いします。
私も家帰ってから頑張って読みますので」

今日の夜は新巻を読むことに専念する日となりました。とても楽しみです。



……時刻は20時30分

予定より早く寝る準備が出来ました。
これから読むことにします。

まず先に私が決めているラノベルールを教えます。

一つ、読むまで表紙及び裏のあらすじを見ないこと。
一つ、読む前表紙で話の内容を想像すること。
一つ、中を開けたらまずカラーページを見ること。
一つ、その後、中の絵を全て見ること。
(これのせいでネタバレになってしまった経験あり……
だが、やめられないのだ!!)
一つ、途中トイレなどに行きたい時は章の切り替わりで行くこと。
一つ、…………楽しむこと。

これが私が決めたルールである。

まず最初。買う時に見てないのでクリア。
では次、表紙を見ます。

……ドキドキドキドキ……パァ!!

「これは予想通りかもしれません」

表紙を見た瞬間私はとても嬉しくなりました。
だってそこにはヒロイン役のゆ○と1つ前の巻で、途中から出てきたキャラがいたから。それはつまり生徒会のことについて話が書かれていること。
やっぱり予想が当たると嬉しいですね!さぁどんどん行きましょう。いや、その前に見惚れさせてください。はぁ~ほんとに、ゆ○がかわいい。

余談ではありますが私は一度この本の絵を書いている人を調べたことがあるんです。そして、他の作品として、異世界ものでありふれた○業を主にしたお話の絵も描いていることがわかったんです。そしてその中の1人のキャラクターはゆ○にそっくりでした。いつか、そのお話も読んでみたいと思っています。

あ、手が止まっていました。
次はカラーページを見ます。

何、新しいキャラが3人も……それにかわいい……私はさらに楽しみになりました。

次、中の絵を見ます。
……パタン、すぐ閉じました。なんとなく話がわかっちゃいそうになったからです。今のは気にしなかったことにします。

さてではこれで本編に入りますね。
では……読んで行きます。






私は3時間休憩することなく読みました。
面白かったです。特に、最後のシーンなんて、
ゆ○があんなことするなんて……それに2人とも同じ ふふ 羨ましいですね。あの2人を見ていると一度はああいった恋愛をしてみたいと思ってしまいますね。

「ふぁわー」

あくびが出たことですし、私は寝ます。

……おやすみなさい、古巻くん

私は心の中で彼にそう言い、夢の中へ落ちていきました。



……次の日

私はいつも通りに起き、朝ごはん、昼のお弁当を作り
昨日と同じ時間に家を出ました。

すると同じタイミングで古巻くんも出てきました。

「「とても面白かったです。」」

それが私たちの最初の一言でした。

「お、おはようございます」

「おはようございます」

お互い顔を少し赤くしながらもしっかり朝の挨拶をしました。

それから私と古巻くんは駅に向かう時も、電車に乗ってからも、「連れ○の」の感想を言い合いました。

それは図書室についてからも同じです。

「古巻くんはどこが1番よかったですか??」

「僕的には体育祭の時はドキってしました」

「たしかにあそこは結構ドキドキしましたね」

「はい今回の話を通して、ゆ○がかなり・・・だったのでびっくりでした」

「うんうん!わたしもそう思います!」

「逆に朝露さんはどこがよかったんですか?」

「私は、やっぱり1番最後のあのシーンですかね」

「あそこか、なんか2人ともさすがって感じでしたよね。あとそのあとのゆ○が……していたところとか」

「そうです!そうです!ほんとに最後の最後に
ゆ○が……をしていたのはニヤニヤが止まりませんでした」

私はこの時間がとても幸せだと感じます。
お互い同じラノベを見て、感想を言い合う。
そしてその感想に共感をする。
家の前から8時のチャイムまで1時間ぐらいのこの時間が私にとっては1日のどの時間よりも幸せだと感じました。まだ2日目なのに……ふふ



そして私と古巻くんに幸せだと感じさせてくれる「連れ○の」いや、ここではラノベと言った方がいいかもしれませんね。



私と古巻くんに幸せだと感じさせてくれる

    
   ラノベはやっぱり素晴らしいです。
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