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第二章 1年 1学期
体育祭〜絶対参加?!借り物競走!〜
しおりを挟む「カナメくん?」
『なんですか、カイくん?』
「聞いてないよ」
『教えたら逃げるかと思って。大丈夫。俺たちは借り物として座っとくだけだから。』
ん?
「借り物として?」
『生徒会役員は毎年恒例で騎馬戦で負けたら選手として参加するんだって。』
カナメも詳細は今さっき連絡が来て知ったらしい。
「僕たちは勝ったんだよね、、?」
『そうだけど、、、、誰かが新しい恒例を作ったんじゃない?』
クッ、、、、、なんてことを、、、
「、、座ってるだけで終わると思う?」
『、、、はは笑』
カナメが死んだ目で空を仰いだ。
「あはは、、、笑」
マジか。
『さて本日の目玉イベント!!借り物競争が始まりました!!』
わぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!
『本日は特別に借り物として青組の生徒会のお二方が参加します!』
きゃぁぁぁぁぁぁああああああ!!!
借り物席に座らされ、ゲームが始まった。
お題は様々で、“バレーボール”、“他チームのハチマキ”、“白衣”、“背が高い人”、“好きな人”、“猫”、“ロングヘア”などなど、、、
今のところ特に呼ばれる気配もなく、座ってのんびり鑑賞している。
『月城様!!』
『あー、、ついに呼ばれたか、、、』
「、、、いってらっしゃい!」
『うん、行ってくるよ。』
『お題は、、眼鏡をかけた美形男子!外した姿もカッコいい!』
おー、パーフェクトっ!
『では、外していただけますか?!』
『いいですよ。』
カナメはスッと眼鏡を外し、目にかかっている髪を横に流した。
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!
わぁ、、さすがカナメ。美形だなぁ、、、
『美人すぎる、、、』
『かっこよすぎ、、、』
『むり、、、、』
激しく同意です。
『はい!ではお題達成ということで!!』
カナメが連れて行かれて喋り相手がいなくなってしまった。
しばらく鑑賞していたら、ついに、
『さてさて!最後は生徒会の方々が参加します!!』
きゃぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!
『生徒会の皆さんが引くお題は操作、、盛り上がるものがたくさん入ってますよ!!では、一気に引いちゃってください!!』
操作って言った?、、気のせいかな。
お題が入っている生徒会用ボックスはキラキラしている。どんなお題が入ってるんだろう。
ダダダダッッ!!
ん?なんだかこっちに走ってきてるな。まぁ僕がいる席は借り物のウィッグやコスプレ衣装とか色々あるからなぁ。
ウタ『カイくん、俺と一緒に来て?』
ハヤト『えー、ウミちゃんは俺とゴールするんだよ~?』
『『僕らと来てよ!ウミちゃん!』』
アヤト『僕もカイくんに来てほしい、んだけど、、、』
ツカサ『カイ、行くぞ。』
「へっ?」
み、皆さんどんなお題を?
『『『『『『速く!』』』』』』
「は、はい!行きます!」
『おや?どんなお題だったんでしょうか?!』
ハヤト『俺はね、“気に入ってる子”だよ~。』
きゃぁぁぁぁああああ!!!!!
『おぉ!放送委員長は副会長様がお気に入りと!!副会長様はどうですか?』
え、先輩だし気に入ってる、なんて言えないよ、、、
「、、頼りになる先輩だと思っています。」
ハヤト『えぇ~照れるなぁ。付き合っちゃう?』ニコッ
きゃぁぁぁぁぁああああ!!!
「遠慮させていただきます。」
『え~、ざーんねんっ。』
『お題達成です!!では次!!』
ウタ『俺は、“可愛い子”。』
ぎゃぁぁぁぁぁあああ!!!!!!
悲鳴が聞こえる、、だよね、、、
『可愛い!なるほどなるほど!!観客は図書委員長の“可愛い”というレアな言葉に興奮状態!!副会長様は図書委員長をどう思っているのです?!』
借り物の僕になんでどう思ってるか聞くんだ、、、
「、、そうですね。“王子様”みたいだなと思ってました。」
『過去形?今は違うの?』ニコッ
きゃぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!
、、、こうゆう感じ、王子様とはちょっと違う気がするなぁ。
「、、、今は、優しいけどちょっと意地悪な先輩、ですね。」
『、、意地悪、ね笑 、、俺にとってはカイくんは今も可愛い後輩だよ?』ニコッ
きゃぁぁぁあああ!!!!!
あぁ、確信犯なんだ。イケメンの余裕の表情に悔しさを感じる。
「可愛い後輩でいられるように、これからもかっこいい先輩でいてくださいね?」ニコッ
負けずと笑い返す。
『ふふっ笑 もちろん、努力するよ。』
『なるほど!相思相愛と!!いいですねぇ!!』
いいですねぇ、、って生暖かい目で見るのやめて!
『では次!!美化委員長はどんなお題を?』
アヤト『僕が引いたお題、、“アサヒくんとハルくんを間違えず見分けられる人”、です。』
ザワザワザワザワザワ
『それは本当ですか?!』
声を聞かないと分からないかも、、、
『え、すごくない?!』
『はっ!適当なこと言ってんな!』
『さすがにねぇ、、』
『親衛隊の俺たちでも分かんないのに?』
『無理だろ。』
『では試してみましょうか!!双子様!ぐるぐる回って、、どうぞ!』
『ウミちゃーん!!』
『ウミちゃん!』
『『どっちでしょう!!』』
「、、、、右がハル先輩で左がアサヒ先輩、です。」
名前を呼んでくれてよかった。ちょっと違うんだよね。
『『せいかーい!!』』
『えーすごい!!』
『そっくりなのに!』
よかった、、正解できて、、一安心だ。
アヤト『カイくんごめんね、、君以外思いつかなくて、、。ありがとう。』
「正解できてよかったです。どういたしまして。」
アヤト先輩と双子先輩のため!これくらいお安い御用ですよ。
『ところで双子様のお題はなんだったのでしょうか!』
アサヒ『僕のお題は、”金髪が似合う人”!!』
ハル『僕のは“天使みたいな人or物”!』
『なるほど!当てはまってますね!!』
そう言ってもらえて嬉しいなぁ。いつかは地毛に戻そうと思ってるんだけど。
天使みたいな人は双子先輩の方が合ってる気がするけどな、、お題達成ならいいか。
『では最後に、会長様のお題を教えてください!!』
ツカサ『“このお題を引いたあなた”のことが好きな人”。』
ぎゃぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!
ヒビキ『へっ?!カイ?!そんな恋バナまだしてないよ?!』
ユウト『、、、、はぁ。』
シキ『は?』
レイ『あ”?』
イツキ『え、、、』
『こ、これはどうゆうことでしょうか?!』
誤解を生むようなことは言わないでほしいな?
「誤解を招きます。恋愛的な意味ではないです。likeのほうですよ。」
ツカサ『、、、なんだ、ツンデレか?』ニヤッ
ぎゃぁぁぁぁぁあああああ!!!
「ツンデレじゃない、、、!!」
意地悪そうな顔もイケメンなの腹立つな、、、
ウタ『痴話喧嘩しないでくれるかな?』
『『2人とも仲良くだよ~!』』
「、、、はい。もういいでしょう。お題達成ということで。」
司会にはやく終わらせろと視線を送る。
『!!、、はい!生徒会の皆さんは仲が良いということですね!!ではお題達成です!!ありがとうございましたー!!
、、、副会長様、どうでした?俺の仕事っぷり!副会長様に当てはまるお題をたっぷり詰め込んでおきましたよ!あ、俺そろそろ行かないと。好きです!!では!』
ハヤト『なに、ウミちゃんまた告白された?』
ウタ『五寸釘、打っておこうか。』
「先輩方落ち着いてください。。、、なんか、デジャブですね、、、」
ウタ先輩に関してはなぜか悪化している、、、
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