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たまご

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第二章 1年 1学期

体育祭〜走れ!クラス対抗リレー!〜

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「ただいまから、体育祭を開催します!」






ウォォォォォォォォオオオオオオオオ!!!!






待ちに待った体育祭。

今日は思う存分楽しもうと、歓声も自然と大きくなる。






プログラムは

クラス対抗リレー、綱引き、二人三脚、玉入れ、騎馬戦、そして借り物競争だ。



(ちなみに僕は綱引きと騎馬戦に出場するよ。)





これらの種目のうち、玉入れ、騎馬戦は赤組、青組、白組の3つに分かれて競い合う。





どんな分け方かというと、


赤組 2年S組(生徒会の先輩たち)、C組、F組、3年A組、D組、1年B組、E組

青組 1年S組(僕らのクラス)、C組、F組、2年A組、D組、3年B組、E組

白組 3年S組(シキたちトップ3)、C組、F組、1年A組、D組、2年B組、E組



と毎年こんな感じらしいのでそのまま使わせてもらった。





各組300人いるため、玉入れと騎馬戦のどちらか一つに出場できるんだけど、なんと身長制限があるんだ。175cm以上が騎馬戦、以下が玉入れとなっている。



175cm以上→ツカサ、ウタ、ハヤト、ショウ、ナギサ、ユウト、コウタ、チハル、レイ


175cm未満→カイ、ヒビキ、カナメ、アヤト、アサヒ、ハル、イツキ




でも選択は自由なので、体格差に問題がないと判断されれば好きな方に参加できる。


僕は174cmだから始めは玉入れのほうに名前を入れていた。

騎馬戦は本気ガチだと聞いていたし、この学園は体格のいい人が多いからむしろ玉入れがいいなと思っていたのに、“副会長は騎馬戦に毎年出てるから!”という理由で変更させられた。


“副会長は毎年出てる”、、僕が歴代の副会長たちより背が低い、、ってこと?これでも全国の平均身長より高いんだけど!!





175cmが今年の2年生の平均身長なんだって。真ん中の学年の平均身長でラインを決めてるらしい。




スポーツ選手を目指す生徒もたくさんいるからなんだろうけど、、、、



はぁ、、セノ○ック飲み続けよう、、、






さて、説明はこの辺りで終わり。これからクラス対抗リレーが始まる。まずは1年からだ。



そしてS組の第一走者はユウトだ。





「ユウト!!頑張れー!!」




東雲シノノメ!!全速力だぞ!!』



『ファイト~!!』




ユウトはクラス席から応援する僕たちに視線を向けてから位置についた。









パンッッ!!






リレーがスタートし、7クラスの第一走者が走り出す。






ユウトはトップでバトンをつなげた。







「『『『行けぇぇぇぇ!!』』』」



















『1年生クラス対抗リレー!!一位C組!二位S組!三位はD組です!』






結果、S組は二位だった。C組のアンカーがすごく速くて最後に抜かされてしまった。D組とはほぼ同時のゴールだったけど、S組がギリギリ逃げ切った。







リレーを終えたみんなが帰って来た。







『くそ、、C組速かった!!』




『俺、最後抜かされた、、』






『C組のアンカー、全国レベルの陸上選手だからな。』






『頑張ったな!!』





クラスを代表してリレーに参加した仲間に、みんな拍手を送る。






「すごかったよ!」







『、、、次は勝つ。』








ユウトはクールそうに見えて結構負けず嫌いだ。






「うん、来年リベンジ、だね。」






『おう。』






『なんだぁ?東雲シノノメ、お前悔しがってんのか?笑』





『すました顔してたから勝ち負けとかどうでもいいのかと思ってたけど、』






『『熱い男じゃん!!』』






『うるせ、、暑苦しい、散れ。』






『照れんなよ~。』





『来年は絶対勝とうぜ!!』





『、、おう。』






『『やっぱ熱い男じゃん!!』』







『うっせ、、』


















 



『続いて2年生クラス対抗リレー!!』





パンッッ!!






『マジかよ、、』




『会長速すぎだろ!!』





2年S組の第一走者はツカサ先輩会長だ。

速い、、すごく速い、、、、走る姿勢が良い、、、やっぱりすごいなぁ。


誰もが惚れ惚れとする走りを魅せ、第二走者のウタ先輩へバトンを渡す。




、、、バトンパスが上手すぎる。一連の流れに全く無駄がなかった。




ウタ先輩も速っ、、なんで図書委員なの、、って疑問に思うほど速い。





『すげぇ、、、』





『会長様かっこいい、、、』





西園寺サイオンジ様、、、』






『第三走者は、、イガラシか!!』






『速っ、、怖ぇぇ、、』





すごい速い、、走りながら笑ってるし、、何このクラス、、、二位との間にどんどん距離があいていく、、





『アンカーにバトンが渡りました!S組アンカーは、如月翔キサラギショウ!!』





『何も言えねぇ、、』




『これが圧倒的差か、、』









『一位S組!二位D組!三位C組です!!』








『2年S組やべーわ、、』








『C組D組のリレーメンバーは全国レベルばっかりのはずなのに、、』




 


『マジやべーわ、、』
















『会長様ぁぁぁ!!!すごくかっこよかったです!!』





『やっぱりこいつらに任せとけばS組は安泰だわ。』




『それな。』




西園寺サイオンジ様お疲れ様ですぅぅ!!』






「カナメ、先輩たちすごいね。」





『あの人たちが上にいるって安心感あるけど、少し怖くなってきたよ、、』






『クラス対抗リレー!ラストは3年生!!』








パンッッ!!







『3年の先輩たちもかっけぇぇ!』





『みんな速いな。』




『バトンが渡ったぁぁ!!現在一位はD組!二位C組!三位はA組だ!!』






あっ、レイが走ってる!!






さっきは先輩たちの速さに驚きすぎて応援するのを忘れていたから、応援したい!

学年別対抗リレーだから違う学年を応援するのは問題ないし!





「レイ!ファイトー!!!」




金森カナモリ先輩!頑張れー!!カイが見てますよー!!』






『!!カイ様が?!っしゃぁぁ全力っす!!』







『おぉぉここでS組が追い上げて来た!!S組がA組と並んだぁぁ!!』







『シキ!カイ様が見てるってよ!!ぜってー抜かされんな!!』






『!!!』





アンカーはシキみたいだ。よしっ、応援するぞ!






「シキー!!頑張れー!!」




『隊長ファイトー!!』









『3年生!!全クラスのスピードが上がっていく!!ゴールを目前にして、3クラスが並んだぁぁ!!』







 ワァァァァァァァアアアア!!!!






『只今の3年生クラス対抗リレー!一位はD組!二位は、、なんとS組、A組、そしてC組!同着です!!』






『すげぇぇ、、、』





『同着が3クラス?!』







『今年の体育祭は熱いな、、、』













『何が起こったんだ、、??』





『愛の力とは、素晴らしいですね。』










『クラス対抗リレー終了!!続いては、、』


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