僕らの青春はここにある。

たまご

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第二章 1年 1学期

隠れんぼ、クライマックス!!

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『ウーたんみっけ!』





『、、、ハヤトか。』






『やった!俺の勝ちだね~。』






『まぁ、、疲れて来たところだし、ちょうどいいか。』






『ねぇ悔しいでしょ?』ドヤッ








『言い方が鬱陶うっとおしいね。』ガシッ







『え、これじゃ俺が捕まったみたいになってるじゃん!ウーたんごめんって~。短気なんだから~笑』







『許すまじ。』







『許さないって?俺、ウミちゃんも捕まえたいんだけど~。



、、、、、イッチーに任せて大人しく引きずられるかぁ、、。』ズルズル





















┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈






ゲーム終了まであと10分。








『さぁここで逃げの居場所がマップ上に映されるぞ!!残りの数は、、、、、47人!!アラームが止まったため逃げも動き出している!!鬼は全員を確保できるのか?!』








『あ、ウタくんも捕まった、、あれ、ハヤトくん鬼じゃなかったっけ?なんでウタくんに引きずられてるの、、?』






『なぜでしょうね。はい天馬アヤト様、お茶をどうぞ。』






『あ、うん。ありがとう。』








『『やっぱり騎士ナイトがいるね~。』』














┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈






あと10分ってことは、居場所が鬼にバレてるってことだよね。







木の影に隠れながら移動し、体育館の近くまで来ると、実況の声が聞こえてきた。






『逃げが急激に減っていく!!残り24人!!』








もうそれだけしか残ってないんだ。800人もいたのに、鬼の人たちすごいな。






『残り20人!!』






体育館からそっと離れてまた移動する。






『1人残らず捕らえろ!!』





『まだこの辺りにもいるはずだぞ!!』





『探せ探せ!!』










ひぃ、、怖い。血眼になって探してるよ。














木の影から鬼の様子を覗いていた時、突然背中にずしんと重みがかかった。








「わっ?!」











『後ろから丸見えだ。よくそれで捕まらなかったな。』










声の方へ振り向くと、
















『探したぞ、カイ。』














「ツカサ先輩!!」












動き回っていたからか、いつもしっかりセットされている髪が無造作にかき上げられている。少し幼いというか、年相応の青年に見えた。








『お前、理事長の息子がリンチされそうなところを助けたんだってな。』







「知ってたんですか。」







『問題があれば全て俺に連絡が来るからな。』







「もしかしたら倉庫の備品が壊れているかもしれません。すみません。」






『それは愚行を働いた3人に請求する。謝る必要はない。』










「そうですか。



、、、、あの、そろそろ離してください。」









普通に話していたけど、いつまでも後ろから抱きつかれているバックハグ状態なのは避けたい。











『鬼は自分が捕まえた者を好きにしていいらしいが?』







にやりと悪い笑顔を向けてくる。







「内容を捻じ曲げないでください。違います。しかも“お願い”ができるのは上位の3人だけですから。」









『俺はたぶんその3人に入ってるぞ。』






なに?!本当にパーフェクト人間なのか、、、、。







「僕、ツカサ先輩のお願いを聞くつもりはないです。」






何も言えないから拒否の姿勢を示すことしかできない。この人、なんか弱みとか苦手なこととかないわけ?








『命令するからお願いなんて必要ないだろ。』









職権濫用はダメだよ!








「、、、その権利、無駄に使わないでくださいよ。」










『当たり前だ。俺をなんだと思ってるんだ。』








心外だという顔だ。さっきの発言を振り返ってくださいよ?








「俺様会長。自信満々で少々、いや結構横暴で『おい。』



でも仕事は速い、たぶん努力家で人を率いるカリスマ性のある人、ですかね。




、、、って、そうじゃなくて。離してください。人に見られたらまずいでしょう。」







『、、あぁ。ところでカイ、賞品は狙ってないのか。俺は別に欲しいものはないから、お前にやってもいい。』






「旅行券を家族にあげたいなとは思いましたけど、自分の力でプレゼントしたいので。お気持ちだけで十分です。」






『そうか。じゃあそろそろ体育館へ戻るぞ。ゲームが終わる。』







「はい、戻りましょう。」




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