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第二章 1年 1学期
隠れんぼ、再開!!
しおりを挟む『カイくん、心配したよ。本当に怪我はない?』
「大丈夫です。先輩も鬼に見つかるかもしれないのに走って来てくれたんですよね。ありがとうございました。」
『隠れんぼより仲間が優先だよ。』
仲間、、!!
「ふふっ、、笑 仲間っていい響きですね。嬉しいです。」
『、、、俺の後輩はかわいいなぁ笑』ヨシヨシ
「!!、、、、先輩ちょっと。」
ウタ先輩の手を引き、倉庫の陰まで引き寄せた。
『どうかした?』
「、、、鬼がいます。
ふぅ、、、向こうに行ったみたいです。あ、手、すみません。」
『ううん、ありがとう。』ギュッ
なぜか手を握り返された。
「あの、、手、もう離してもらっていいですよ。」
『ん?カイくんの手、あったかいね。』ニギニギ
あっスルーされた。
「そうですか?ウタ先輩の手はひんやりしてます。」
『体温が低いのかな。夏場は汗をあまりかかなくていいんだけど、冬は冷えすぎて苦手なんだ。』
「苦手ですか、、意外です。」
『そう?』
「ウタ先輩は冬に似合いそうですから。いや、、冬がウタ先輩に似合うんでしょうね。」
白髪の青い瞳。雪国の王子様みたいだもん。
『そうかな笑
俺とは逆でカイくんには夏が似合うんだろうね。』
「名前が漢字の“海”ですもんね。」
『それもあるけど、、、カイくんの目は太陽に映ると金色に輝いているから。瞳に向日葵が揺れてるみたい。』
そうかな、、。なんだか褒められたみたいでくすぐったい。
「そ、そうですか。」
『ふふっ笑 照れてる?可愛いね。』
綺麗な微笑み。こうやって人々に恋をさせてきたんだろうな。これだからイケメンは。
「可愛くないです。」
『照れてるのは否定しないんだ。』
むっ、、、、
近くにドローンが飛んでいるのが見えた。ん?
「、、、ウタ先輩、僕で遊んでますね?」
『バレたか笑 あの映像、あとで見れるでしょ?生徒会のみんなに自慢しようかと思って。』
「ハヤト先輩に頼んで消してもらいます。」
『ん?残り30分になるまでもうすぐだし、隠れた方が良さそうだね。』
あっまたスルーされた。
「、、そうですね。僕は最初に隠れていた場所に戻ろうと思うんですけど、一緒に来ますか?」
『ありがたいけど、俺もよさそうな場所を見つけてあるから大丈夫だよ。』
「そうですか。では、お互い頑張りましょうね。」
『うん。』
ウタ先輩と別れ、僕は再びゲームに戻った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『ゲーム時間は残り30分!現在の確保数は400人!
まだ半数が捕まっていないが、、おっとここでドローンのアラームが鳴り出した!!ここからゲームが変化してくるぞ!!』
『やばい!熱くなってきたぁぁ!!』
『これは面白くなりそうな予感!』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「そろそろアラームの時間だな、、」
ウタ先輩と別れ、1人になった僕は、また木陰の安全地帯に身を隠している。
ブーッ ブーッ ブーッ‼︎
向こうのほうでアラーム音が鳴り始めた。
『こんなところにもいた~。捕まえたっ。』
『ひっイガラシさん、、、』
『あ~、こっちにもいるじゃん。』
『うわっイガラシ、、見逃せよ!』
『鬼は3人しか賞品獲得できないからむり~。』
『チッ、、お前1位だろ。頑張れよ!!』
『頑張る頑張る~。』
うわぁ、、どうしよ、、。見つかりたくないな、、。近づいて来たよ、、。
『まだいそうなんだけど~、、ここか?』
あっ、、、ぶない、、。ギリギリ先輩の死角に入れた。
『あれ~?人の気配あったんだけど。』
人の気配、、、、?ゾワッ
僕、息しないほうがいい?
『てかピヨちゃん見つかんねぇ。もう捕まった?でもツカサたちがまだ探してるってことは見つかってねぇんだろうな~。あいつら珍しくガチだし。』
えっ。僕、探されてるの?
僕も賞品ほしいんだよ。父さんと母さんに旅行券をあげたい。テーマパークに遊びに行きたい気持ちもちょっとあるけど。
ブーッ ブーッ ブーッ‼︎
また向こうからアラームが聞こえる。
『んー、もうちょい頑張ろっと。』
、、、、ふぅ、、あっちに行ってくれた。
「隠れんぼってこんなに緊張感あったっけ、、はぁ、、。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
別シーンでは、
『あ!ハルだ!やっと見つけた!!』
『わっアサヒ。絶対バレないと思ってたんだけど。』
『僕がハルを見つけられないわけがないよ。』
『それもそうだね笑』
『じゃあ一緒に体育館に行こう?』
『もう探さなくていいの?』
『うん。疲れちゃったし、ハルを見つけたからもういいや。』
『そっか。他の生徒会のみんなはまだ見つかってないの?』
『アヤちゃんは熱心な親衛隊の子に見つかってもう体育館にいるよ。』
『アヤちゃんの親衛隊は騎士みたいなところがあるよね。』
『そうそう。開始早々アヤちゃんだけを全力で探してた。』
『『すごいね~笑』』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
モブ君A『あ、そこの君!近くにドローンがいるよ!こっちにおいで!』
??『わぁ気が付かなかったぁ。』
『、、、、可愛いな。え?』
??『はい、捕まえた。』
『嘘だろ鬼かよ!!』
モブ君B『ピンクの髪の子!そこじゃすぐに見つかるよ!』
??『え、ほんと?じゃあそっちに行ってもいい?』
『も、もちろんだよ、、え?』
??『ふふっ捕まえた。』
『え、なん、、腕にリボンついて、、トラップか!!』
??『ねぇ、そっちはどう?生徒会の人たちを見かけてない?』
モブ君C『向こうで月城様を見たけど、、、え?』
??『そっかありがとう!ついでに捕まえた!』
『隠れながら移動して来たから逃げ側だと思ってた、、、。』
??『あ!カナメだ!モブ君Cに感謝!』
『は?、、、まさかヒビキに見つかるとは思わなかったよ、、。』
ヒビキ『あははっ笑 なんかみんなね、僕を見て自分から出て来てくれたんだ。腕にリボンしてみたら効果抜群!』
『結構リボン持ってるね。あとで恨まれないといいけど笑』
『それは気をつけないとだね笑 ユウトとカイはまだ見つけてないんだよね。』
『カイは見てないけど、、ユウトの場所なら知ってる。』
『案内してほしいな?』
『こうなったらユウトも道連れだ。』
ヒ『ユウトー!!出ておいでー!!』
カ『出ないと目玉をほじくるぞー。』
ユウト『、、公式じゃねぇと怖ぇよ。』
ヒ『まさか木の上で寝てるとは。器用なのか変なのか。リボンちょーだいっ。』
ユ『ちゃんと隠れてただろ。ほらよ。』
カ『そろそろ暇でしょ?体育館で映像見てようよ。』
ユ『、、お前、親衛隊に絡まれたくないから俺の場所を教えたんだろ。俺を盾にするつもりで。』
カ『ご名答。』
ヒ『じゃあ僕は3位以内を目指してるから!じゃあね!』
カ『行こうか。』
ユ『、、、カイは?』
カ『心配性だね笑 まだ捕まってないみたいだよ。』
ユ『あいつ、一つのイベントにつき一回は問題に巻き込まれるから。』
カ『さすがにそれは言い過ぎじゃ笑』
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ユ『あいつ、、、。また妙なことに首を突っ込みやがった。』
カ『、、、ユウトも大変だったんだね。』
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