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第二章 1年 1学期
風紀委員長と、、ペナルティー班隊長、、?
しおりを挟む生徒会室では、ツカサ先輩が大量の資料を確認していた。
『あいつは?』
ん?どいつです?
『連絡はした。すぐ来るはずだ。
その資料の山はなんだ?』
『3校の学校方針の資料やなんやら色々だ。』
『どう考えても多いだろ。嫌がらせじゃねぇか。』
『まぁな。基本的な内容がほとんどだが、所々に重要事項が載ってる。全部読ませるつもりだ。』
『向こうも面倒なことをする。』
『同感だ。』
、、、なんの話をしているのか分からないけど、向こうの偉い人たちと仲良くないってことだけは理解した。
『カイ。用事はなんだ。』
「はい、会長。オリエンテーションの企画と予算の資料が出来たので確認をお願いします。」
『持って来い。』
「はい。」
ツカサ先輩は仕事モードなのか、雰囲気が硬い。
『、、、』
「、、、、」
『、、、、』
、、、え、ひどすぎて言葉も出ない?どうしよう表情険しすぎじゃん、、、一応ウタ先輩のお墨付きなんだよ?、、、この空気感、、むりなんだけd『まぁ、いいんじゃないか?』
「!!ほんとですか!!!」パァァ
『あぁ。ウタからも連絡が入ってる。あとは各委員会と連携して進めればいい。』
よかったぁぁぁ。ウタ先輩ありがとう、、、忙しいはずなのにサポートまでしてくれて、、、先輩ってすごいや。
「分かりました。」
『じゃあ次に、顔合わせだ。』
ずっと言ってるけど、顔合わせって何なんだ?
ガチャッ
『晴れてるから屋上で寝ようと思ってたんだけど~。急用って何?』
ウェッ、さっきの背の高い怖い先輩じゃん、、、
『カイ、この2人が生徒会のサポート兼監視役の代表だ。』
『如月翔、風紀委員長だ。風紀は学園の安全と秩序を保つための組織だ。生徒はもちろん生徒会役員も監視する。違反行為をすれば誰でも指導対象だ。』
『俺は五十嵐渚。ペナルティー班の隊長?やってるよ~。』
ペナルティー班とは、違反行為をした生徒に罰を下す組織だそう。
生徒会や風紀に権力が集中しないようにする目的があり、3つの組織で牽制し合いながら協力することによって学園の矜持を守ってきたんだって。
『イベントの際は必ず生徒会はこの2つの組織と連携して活動する。これから長い付き合いになるから、しっかり挨拶しておけ。』
「はい。涼宮海です。至らない点もあるかとは思いますが、副会長として努力していきますので、よろしくお願いします。」
『よろしく。』
『よろしく~。、、、あんた、俺のこと嫌いだろ?』
嫌いじゃなくて怖いんですよ、、、なんか、冷ややかな視線を感じるんですもん。
「そんなことはないです。」
『無理しなくていいじゃん。副会長じゃなくたってコネはいくらでも手に入るでしょ~?その顔だもんね?』
はい?
『おい。言い方に気を付けろよ。』
『なに?翔もそう思ってんでしょ。で、本音は?連絡先いらないとか思わせぶりなことして気を引くつもりだった?よくある手段だよね~。
、、、、それ無駄。』
、、、不信感を煽ってしまったのかな。申し訳ないなぁ。
「本当に僕はただの一般人で、先輩について何も知らないですよ。気を引いているように見えたなら申し訳ないです。」
『はぁ、、、そもそも一般人って本当?嘘くさいんだよ。変なやつとは関わりたくねぇんだけど。』
へ、変なやつ?僕のこと言ってる?
まず自分を見やがれくださいッッ
ちょっとイラッとしたぞ。
「本当ですよ。怪しいと思うのなら僕の個人情報を調べたらいいじゃないですか。会長が把握していますので、詳しくは聞いてください。知られてまずいことは全くありませんが。では僕は授業を受けたいので教室に戻ります。」
早歩きでドアの方へ向かう。気分が悪い時はむやみに話さないほうがいい。
『カイ、放課後にまたここに来い。』
ツカサ先輩怒ったかな。でも僕は悪くないよね。
「はい、会長。」
『、、、、』
、、、やっぱりちょっと言い方キツかったかな。さすがに後味悪い、、、ね。
「、、、イガラシ先輩。」
『、、、何?』
「、、、、少し感情的になりました。申し訳ありません。印象だけで少し怖いと思ったことも。
でも嫌いじゃないです。先輩はもう僕のこと嫌いでしょうけど、それだけ言っておきたくて。、、失礼します。」
ガチャッ
『放課後、また集合だ。ちゃんと来いよ。』
『了解。』
『、、、、。』
『イガラシ、あいつの履歴書見るか?』
『、、、いい。』
『そうか。』
「どうしよう。先輩に喧嘩売っちゃった。長い付き合いになるって言われたばっかりなのに、、、。もう無理だ、、、仕事に影響したら迷惑がかかるし、、、
ユウト、ヒビキ、カナメ、、、僕、やらかしたよ、、、泣」
まだ足が震えてる、、、。先輩たちに、、嫌われたかなぁ。、、、放課後が憂鬱だよ、、、。はぁ、なんて日だッッ‼︎
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
如月と五十嵐のLI○Eの中身
『会長が生徒会室に来いと言ってる。暇だろ。5分で来い。』
『え~、めんどくさ。急用なわけ?』
『副会長との顔合わせとこれからの連携体制についてだ。』
『副かいちょー?』
『あぁ、金髪のな。』
『あのちっちゃいの、コネじゃねぇの。俺、権力に執着してるやつ、死ぬほど嫌い。』
『さっきの一瞬で分かった気分になってるようじゃ、まだまだだな笑』
『あ”?、、、とりあえず行く。副会長だからって調子に乗ってたら、潰す。』
『おう、早く来いよ。潰すのはやめろ。』
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