僕らの青春はここにある。

たまご

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第一章 主人公 入学

新生徒会をよろしくお願いします!

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『お見かけしたことはありませんけど、どこのお方ですか?』





『パーティーでもお会いしたことがありませんよね?どうやってこの学園に?!』





『理事長の親戚とか?』







やっぱ聞きたいことあるよね、、、








「僕は一般人ですので、そのような場には参加する機会はありません。理事長とも今日初めてお会いしました。僕は編入試験で入学したというだけです。」








『あ、10年ぶりの編入生!!』





『それは副会長になるのも納得だな』






『でも一般人でしょ。』





『一条様と釣り合わなくない?』





『生徒会が乱される、、』






みんなの表情を見るに、賛否両論といったところだ。








『彼氏いますか!!』





いつの間にか質問する側にもマイクが渡されている。





「いません。」






『よっしゃチャンスありじゃん!!』




マイクから声がダダ漏れだよ!



というか、チャンスはねぇですよ。







『攻めですか!受けですか!』





『経験人数は⁈』





『好きな体i は?!』


 


神聖な講堂内でえぐい質問っ!こんな全校生の前で答えられるわけねぇだろ!さすが男子校、、ぶっ飛んでるわ、、てかDTだ!!









ここは姉さん直伝、”涙目で俯く”あざとい作戦だ。










「、、、、お答えできません。ウルッ」










『はっ!す、すみません、、』







『か、かわいい、、、抱きたい、、』






『あれは受けだ。うん、受けだ。』






『さっき些細な理由でって言ってたけどぉ、それってどんな理由なの~?』





『この学園の校風に惹かれたというのもありますが、僕の幼なじみが中学生の頃からここに通っていたからというのが1番の理由です。』







『幼なじみ?!会えなくて寂しいから来ちゃった的な?!』




『これは萌える展開ッッッ!!』




『近いうちに腐男子会を開くしかないですね!七瀬殿!』




『そうだね、腐腐腐っ』
  






『どうして副会長になったんですか?他にも希望者はたくさんいたのに、、、』







「会長に任命されたからです。利害一致で僕も了承しましたので。」






『、、、ふーん、、急に来た編入生より相応しい人はいると思うけどな~。』








「、、確かに副会長に相応しい方はこの学園にはたくさんいると思います。しかし、一条会長に任命されたからには責任を果たそうと思っています。、、、、、努力しますので、よろしくお願いいたしします」ニコッ






『ッッッ!!まぁ、頑張るならいい。』
  






あざっす。頑張るっす。










『きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!』








サイドから待機していたみんながステージに出てきたようだ。










『半年間空席だったこの場所は、今日からが引き継ぐ。こいつの声、顔、全てを覚えておけ。』






「うわっ、、ちょ、」







そう言ってツカサ先輩が僕を自身の肩に引き寄せた。








『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!』







『シャッターを切れ!!!』







『やっと会長と副会長の絡みが見れる!!“腐ッズ”にはたまらん!!!』









『みんな、仲良くしようね~?』






『僕からも、お願い、です。』






ハヤト先輩とアヤト先輩!ありがとうございます。








『なぁカイ、お前、応援してほしいよなぁ?』






ツカサ先輩が急にそんなことを言い出した。






「え、、、はい、、?」




『お前たちも、このを応援したいよなぁ?』





  ワァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎‼︎‼︎‼︎






『じゃあが必要だな。なぁカイ?』



 






『ドSきたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』






『やばいやばいやばいやばい!!!』






『さっそく絡みが始まった!!最ッッッ高!!今までの供給不足が一気に回復されていく!!!』






ってなに?






『ツカサはいつも説明が足りないんだよ。
カイくんにはまだ親衛隊がいないでしょ。親衛隊は本人の許可がないと作れないんだ。何かしら守ってくれたり都合が良かったりするから、ツカサはとりあえず作っとけって伝えたいんだよ。』コソッ





な、なるほど、、ほんと説明不足だわ!翻訳家のウタ先輩がいなかったわ分からなかった。




別にいいけどな、、ほら、なんかユウトもめっちゃこっち見てきてるし、、、動画でも撮られて姉さんに送られたらお家に帰れないよ!

 




「あの、、」








『会長命令。』








クッッッこの暴君がッッ






「別に今じゃなくても、、」






『自分から頼んでおくのが肝だ。向こうの要求で作られると勝手に隊長が決まって、親衛隊の方針が隊長の趣味で決まるからな。一度決まった方針は変えにくい。だから先に手を打っておいた方がいいだろう?』




な、なるほど、、色々考えてんだな、、、






「、、、分かりました。」







、、はぁ、しょうがない、、、やるか。













「え、、っと、、僕を、、、、見守ってくれますか、、?お願い、、、、です。



べ、別に親衛隊を作っていただかなくても仕事はしっかりしますから、無理にとは言いませんけど。」









あぁぁ、上手くいってたのに、途中でユウトがニヤって笑ってくるから捻くれちゃったじゃん!!変なやつだと思わr



『応援します!!!!』





『貢がせてぇぇぇ!!!』






『抱かせてくれぇぇぇ!!!』






『ツンデレだがそこがいい!!!』








 ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!










なんか、うまくいったみたい。









「これで大丈夫ですかね、、」







『まぁ、上出来だ。いい子だな。』ヨシヨシ






ツカサ先輩の手、あったかい。ホワホワ

、、、、じゃなくて!撫でられてるんだけど、ここステージの上だから!!








「ふぁっ⁈ あの、ここではやめてください。」







『ここじゃなかったらいいのか。分かった。』







「いや、どこでもです。」


 









『きゃぁぁぁあぁ!!!!』




 


『はぁ、、、尊い、、、、、しゅき』

 





『おい、七瀬が死んでるぞ!!』






『七瀬殿、気を確かに!!』












『カイくん、無事に終わってよかったよ。会長、変に手出さないでください。』





カナメくんが僕の腕を掴んで引き寄せた。








『きゃぁぁぁぁぁぁ!!!』







「カナ、、月城くん、、ここでは苗字呼び、、じゃなきゃだめです。」







マイクもあるから、僕はカナメくんの耳元でそっと囁く。








『あっ、、そうだね、、ごめん。』





「うん。慣れるまで気をつけよう?」







『分かった。、、、引き寄せるのはいいの?強引だったよね、ごめん。』

 




ごめんと言いながら全然離す気はないようだ。







『涼宮副会長、お疲れさま。頑張ったね。あとで生徒会室でお茶を入れてあげよう。』ヨシヨシ





「西園寺先輩、ありがとうございます。」






『ほんと、頑張ったね、、カイく、、涼宮くんの成長を感じちゃった、、』ヨシヨシ







「天馬先輩、ありがとうございます!」







『ねぇぇ、ずるくない?俺もウミちゃんヨシヨシしたい~』






『『僕も~!!』』



   







『ふぁぁぁ、むり、、春休み明けの生徒会の絡みがぁぁ、、吐血案件、、』ゴファ








『おい、七瀬が血吐いてるぞ!』





『七瀬殿!!帰ってきてくだされ!!』









その様子を面白くなさそうに見ている幼なじみ。妄想に溺れている腐男子。見守る生徒たち。、、、その他の生徒たち。










波瀾万丈の学園生活は、まだ始まったばかりだ。
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