僕らの青春はここにある。

たまご

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第一章 主人公 入学

広すぎる‥‥てかここ、どこ??

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家から電車で2時間、バスに揺られること1時間、ついに才華学園に到着した。



『着いたぁぁぁぁ‥‥ふぁぁぁぁバスの居心地が良すぎて寝過ごすところだった‥‥。』



なんとなく高級感を漂わせるバスに乗り込み、ふかふかの椅子に身を任せた僕は、朝が早かったからか、すぐに寝てしまった。運転手さん、イケメンでした。じゃなくて起こしてくれてありがとうございました。 



入学式は午後2時からだが、校内の見学と部屋の確認もしたかったため早めに到着した。編入の手続きで早く呼ばれたのだが‥‥



「早く着きすぎたかな‥‥」



現在、朝8時。手続きで理事長室に行くのが10時。どう考えても早すぎだ。




「んー」



周りを見てみると、そこはまるでお城だった。


「ほんとに、これ、学校か??どう見ても外国のお城なんだけど‥」


お城はパンフレットでみた時よりも遥かに豪華だった。その後ろに校舎が立ち並び、また洋風で高級感がある。建物の雰囲気を邪魔しないように、シンプル且つ上品なタイルが敷かれており、きれいな街灯が設置されている。どこかのご令嬢が歩けば見事に映えそうだが、ここは男子校なのだ。
遠くに見える草原にはたくさん花が咲いており、生垣が入り組んでいるところも。奥にはまだ大きな建物もあり、その奥にもまだまだ何かありそうだ。


とりあえず本館のエントランスに入ってみると




「うわぁ‥‥」




そこは本当にお城だった。天井はガラス張りで高く、その奥には青空が覗いていた。大きなシャンデリアがキラキラと輝き、中央には噴水まである。


「建物のなかに噴水‥‥。ここ、きれいだなぁ。てか、お金かけすぎじゃないか‥‥あはは。費用はほぼ免除だけど、お金がかかりすぎるってのは納得だ。」


あ、人がいる!受付の方かな?たくさんいるよ。ほんとホテルみたい‥


学校内を見学してもいいか聞いてみよう。てゆうか全員男性でイケメンばかりなんだが、、落ち着いて、、フゥ


ちゃんとキャラを変身!させないとね!


歩き方から丁寧に‥姿勢正しく、、丁寧な目線を心がけて、、



「すみません。編入生の涼宮海と申します。予定の時間よりも早く着いてしまって‥‥この辺りを見学しても宜しいでしょうか。それと、理事長室の場所を教えていただけませんか?この学園はとても広くて‥迷ってしまいそうです」ニコ



うん、我ながら完璧だ。



『‥‥‥』





ん?固まってしまった。

え、何かまずかったかな、、、



「あの‥‥‥?大丈夫ですか?」


少し屈んで男性の顔を見上げる。


『‥‥ッッッッ/// はい、大丈夫です!
理事長からお話は伺っております!涼宮様がご到着されたら直ぐに呼ぶようにと。理事長室に掛け合いますね。少々お待ち下さい!』



「?? はい。でも予定は10時からのはずです。僕は待ちますから、そんなに急がなくても大丈夫です。」



『は、はい!(なんて綺麗な方‥』


『連絡が取れました。お荷物お運びしておきますね!コソッ)抜け駆け狡いぞ』


『よければ理事長室にご案内致します。コソッ)お近づきになりたい!』


『いや私がご案内しますどうぞこちらへ』

『いえいえ私にお任せください』


えぇぇっ、、と、、



「ありがとうございます。でもお気持ちだけで十分です。皆様のお仕事をお邪魔してしまうのは心苦しいもので‥。場所だけ教えていただけますか?」ニコッ




『『『『『ッッハァァ』』』』』




『あ、、向かいの黒い建物の最上階です。こ、このカードをお貸し致します。カードをスキャンすれば扉が開きますのでそこから最上階までエレベーターでお上がり下さい。カードは理事長が管理しており、一度使ったら処分されますので理事長本人にお渡しください。』


『最上階にもたくさんのお部屋がありますが、扉が1番大きいところが理事長室になります。他のお部屋には貴重な資料がありますのでお入りになられませんようお願い致します。』



ほう、最新の?セキュリティーはすごいんだなぁ 了解です。


「ありがとうございました。では失礼致します。」ニコッ




『『『『『ハワワァァ』』』』』



あ、そうだ




「あの、実家からたくさんお菓子を送ってきてもらっているのでまたお時間があれば受け取っていただけますか?お話できて嬉しかったので‥‥ダメ、ですか?」




『『『『『グハッッッッッッ

いつでもお待ちしております!!

涼宮様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』』』』』


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