僕らの青春はここにある。

序章

姉弟会議

「ってことがあったんだけど、姉さんなんかいい案ない？？一人称を変えるのは難しいなぁって思うんだけど、金髪とか良くない？」



姉さんに夏休みにあった幼なじみとの一件を話した。




『ｯｯｯｯｯｯはぁぁぁ。いいわぁぁユウトくん！！何その王道な展開！最ｯｯｯｯ高よ！！』





「姉さん？」




『ﾝﾝﾝｺﾞﾎﾝ。なるほどね。そうよね。カイはこんなにかわいいんだから、見た目だけでも変えたほうがいいわね。




ユウトくん絶対『俺だから無防備ってことかよ。』とか思ってるんだろうなぁぁぁいやぁぁ素敵！！』





「姉さん？？」





『ﾝﾝﾝｺﾞﾎﾝ。そういえば、身長伸びたわね。何センチ？』





「もうちょっとで175㎝だよ。」




『いいじゃない！それなら、腹黒系ツンデレ美人副会長を目指しましょ！！』




んん？腹黒系？？副会長？？




「腹黒系‥‥‥？？というか副会長なんてなれないでしょ。だって編入生だし1年だよ？」




『それがね！卒業生の彼氏に聞いたんだけど、ちょうど今副会長がいないんだって！前副会長は中等部の頃から期待されてたらしいんだけど、海外に留学してそのまま向こうの大学に進学するからんだって。だから席が空いてるらしいの。』

　



姉さんの彼氏さんの情報力すごくない？怖い怖いすごく怖い






『それにカイは１０年ぶりの編入生だから、すぐに声をかけられるわ！だから副会長になる前提で行きましょ！』






どうやらもう決定事項らしい。





そこからすぐに僕と姉さんの″副会長になろう！″レッスンが始まったのであった。