僕らの青春はここにある。

序章

姉side ついでに父と兄

『上手くいったわ！よしよしっ腐腐腐。おっと、ソラに言ったら絶対反対されるけど、この2人が離れるなんてダメなのよ。供給が追いつかないもの。いっそのことくっついてくれてもいいの。でも、あの学園にはたっくさんイケメンがいるから、カイがモテモテになるわ。ユウトくん。






いつまでもあなただけのカイではないのよ。腐腐腐腐』







そんなことを考えているなんて微塵も想像していなかった僕は、姉さんのアイディアを天才だと褒め称え、ただただ勉強して、見事、主席で入学するのだった。




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『おい親父、ちゃんと撮ってる？』


兄のソラは、そんな会話は聞こえてもおらず、ただかわいい弟を遠くから見守っている。



『当たり前さ。こんなかわいい子たち、1秒たりとも無駄にしたくない。』



父はいつもどおりだ。



こうしてカイとユウトは、青春の1ページをめくるとともに、またカメラに収められていくのだった。