僕らの青春はここにある。

序章

主人公 中1

その後、ユウトはあの才華学園へと入学した。


どうやらそこは勉強がとても難しいらしく、その上ユウトの家のような所謂お金持ちじゃないと通えないような大金も必要らしい。ユウトはすごく賢くて、優秀生徒だから学費が免除になるんだって。すごいだろ僕の幼なじみは。


でも、ユウトでもレベルが高いのか、夏休みに会えても勉強ばかりしていた。成績が落ちたら人間としての格も下がるんだと。



～中1夏休み～


父が経営するカフェの一角にて


「ねぇユウト。勉強楽しい？」


『‥‥‥楽しいわけねぇだろ』


「そうだよねぇ。僕がいないから学校でも寂しいよねぇ。友達できでなかったりして笑　

ゲームもしないし、お父さんから貰ってきたケーキも食べてないじゃん？」


『‥‥うるせぇ』



あら、図星かな？？



「‥‥眉間に皺が寄ってますよぉユウちゃん」



『その呼び方ヤメロ』


「もう、つれないなぁ。ねぇ、僕、考えたんだけどさ、２年後の高校編入試験、受けてみようかなって、思うんだけど、どう？」

　

『ﾁｯどうってどこのだよ』



「なんで怒ってるのさ。ほら、僕の学校のテスト簡単すぎていっつも1位だし？課題も少なくて初日に終わっちゃったし？暇じゃん？これもおじいちゃんのおかげだぁぁ」



『うぜぇな』



僕のおじいちゃんはもう死んじゃったけど、小さい頃からたくさん勉強を教えてくれて、ついでに護身術も教えられた。なぜかは分からんのだけど。




「だ・か・ら！！僕が才華学園に入っちゃえばいいってことだよ！そしたら同じ部屋で遊べるし、勉強も同じで課題も一緒にできるっ！」



名案だよね！うんうん。




『‥‥‥編入試験なぁ。





カイ、お前、受かる自信、、、あんのかよ？ﾆﾔｧ』








それはもちろん。あるに決まってる。










「ﾌﾌﾝ！待ってろよ。高1の4月、代表の挨拶してやるから！」