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~サゲッターオ視点~
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俺の名はサゲッターオ。
春香お嬢様につかえてかれこれ10年になる。
(__幼い頃、孤児だった俺は春香お嬢様のご両親に引き取られ、家族同然に可愛がられながら、ここまで育てて貰った。春香お嬢様も、俺を本物の兄のように慕ってくれ、SPという仕事柄危険な任務に挑むこともある俺を常に心配し、気遣ってくれる。まるで天使のような方だ)
そんな春香お嬢様の周りが最近騒がしい。
もちろんお嬢様の交友関係が広がるのは良い事だ
だが、翔太とかいうなよなよしたガキは正直気に食わない、何が気に食わないという訳ではないがお嬢様に馴れ馴れしすぎる。
さっきもそうだ、最近知り合ったばかりだというのに、お嬢様に図々しくもラインを送りつけ、お優しいお嬢様はそれを断れる筈もなく、出掛ける約束を取り付けていた。
(勿論ラインのやり取りは覗きこんでいたわけではない、俺は視力が7.5あるのであくまで偶々見えてしまっただけだ)
お嬢様が他の男と楽しそうにしていると、どうにも心が波立って仕方ない。
そのせいでさっきもお嬢様に充電バッテリーを用意して欲しいといわれたときも、あの男とこれ以上やりとりしてほしくないあまり、ないと答えてしまった。本当は有事に備え常に軍事用バッテリーを5つ携帯しているのだが‥‥‥主君に嘘を付くなどSPにあるまじき行為だ。
俺は一体どうしてしまったんだ?俺は一体お嬢様にどうなって欲しいんだ?わからない‥‥‥考えれば考える程自分の感情がごちゃごちゃになっていく。
「サゲッターオ、どうしたの?難しい顔して?もしかして、バッテリーのことで落ち込んでますか?そんな事気にしなくっていいんです。だって私がスマホをつかえなくても、何かあったらあなたが私を助けてくれるでしょ。あなたがいるから、私は大丈夫なの」
ほら、向こうに綺麗な滝があるわ、いきましょ
と笑うお嬢様。
ああ、この笑顔だ。
今は難しい事は考えるのは一旦やめだ。
あなたがずっとこの笑顔でいられるように、
守りたい
俺の全てを捧げてでも
春香お嬢様につかえてかれこれ10年になる。
(__幼い頃、孤児だった俺は春香お嬢様のご両親に引き取られ、家族同然に可愛がられながら、ここまで育てて貰った。春香お嬢様も、俺を本物の兄のように慕ってくれ、SPという仕事柄危険な任務に挑むこともある俺を常に心配し、気遣ってくれる。まるで天使のような方だ)
そんな春香お嬢様の周りが最近騒がしい。
もちろんお嬢様の交友関係が広がるのは良い事だ
だが、翔太とかいうなよなよしたガキは正直気に食わない、何が気に食わないという訳ではないがお嬢様に馴れ馴れしすぎる。
さっきもそうだ、最近知り合ったばかりだというのに、お嬢様に図々しくもラインを送りつけ、お優しいお嬢様はそれを断れる筈もなく、出掛ける約束を取り付けていた。
(勿論ラインのやり取りは覗きこんでいたわけではない、俺は視力が7.5あるのであくまで偶々見えてしまっただけだ)
お嬢様が他の男と楽しそうにしていると、どうにも心が波立って仕方ない。
そのせいでさっきもお嬢様に充電バッテリーを用意して欲しいといわれたときも、あの男とこれ以上やりとりしてほしくないあまり、ないと答えてしまった。本当は有事に備え常に軍事用バッテリーを5つ携帯しているのだが‥‥‥主君に嘘を付くなどSPにあるまじき行為だ。
俺は一体どうしてしまったんだ?俺は一体お嬢様にどうなって欲しいんだ?わからない‥‥‥考えれば考える程自分の感情がごちゃごちゃになっていく。
「サゲッターオ、どうしたの?難しい顔して?もしかして、バッテリーのことで落ち込んでますか?そんな事気にしなくっていいんです。だって私がスマホをつかえなくても、何かあったらあなたが私を助けてくれるでしょ。あなたがいるから、私は大丈夫なの」
ほら、向こうに綺麗な滝があるわ、いきましょ
と笑うお嬢様。
ああ、この笑顔だ。
今は難しい事は考えるのは一旦やめだ。
あなたがずっとこの笑顔でいられるように、
守りたい
俺の全てを捧げてでも
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