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開発 4
しおりを挟むいちど抱いてしまったからこそ、その飢餓感は強烈に支配していた。
先日も、大人の余裕をみせたかったが、結局口で奉仕させることになってしまい、ぐらついてしまう自分の精神の弱さに苦笑してしまったほどだ。
ここのところ悠のことになると理性がとんでしまうのは悪い癖のようになっており、自覚もあったが今更なおすつもりもなく、こうなったらつきすすむまでだった。
映人は自身の机の鍵がついている部分に手をのばし、楕円形のものをとりだすと、悠の口元にさしだした。
プラスチックでできたそれは、ピンク色しており悠でも淫具であるとわかってしまう。
だがそれにはコードやコントローラーなどはついていなかった。
「舐めろ」
その言葉に悠がはじかれたように、映人をみあげる。
泣きそうで、不安そうな表情だったが、映人はもういちど同じ言葉をゆっくりと言った。
「痛いのは嫌だろう───舐めなさい」
返事のかわりに悠はこわばった顔のまま、のろのろとさしだされたものに舌をはわせる。
先ほどはっきりと言われた言葉が、悠に恐怖心をうえつけていた。
たしかに兄の行動はここのところ常軌を逸した行動ばかりで、強姦されたときから明らかに自分達の関係性はゆがんでいった。
先週などは、実家にちかずきもしなかった映人が顔をだしたくらいだ。
いくらにぶいと評価される悠でも、ここまではっきり言われたら、映人の執着ともいえる言動が怖くなり、だからこそ従ってしまう。
強姦され、強制的に愛撫を与えられ、吐精させられる。
明らかに異常だった。
悠にとって映人は、ただ年の離れた"兄"という存在ではなく、数年前から距離をおきだした兄に、すくなからず淋しさもかんじていた。
小さい頃などは映人は良いお兄ちゃんで、自分の世話などをよくしてくれ遊んでくれてもしたし、かまってくれた。
中学生くらいだったろうか?
いきなり距離をおかれ、自立し実家を出ていってしまったのは。
その時、映人はすでに社会人で仕事が忙しくなったという理由で、会社から遠くない距離にマンションを貸りてしまった。
置いてかれたような感覚に陥った悠は、しばらく落ち込み周囲を心配させたものだった。
距離をとられたと感じた映人に、知らなかった秘密をさらけだされ、ここのところは淫らなことばかり教えられる。
先ほど言われた言葉は呪詛のように悠の脳裏にはりついた。
「·······んっ」
ローターを口に含むと、さほど大きくもないそれは悠の口内で濡らされる。
そうしているうちに座らせた腕をひっぱり立たせると、悠のスラックスの前をくつろげてしまい、腕を背後にまわし手をさしいれた。
「んんっ!」
かわいた指が直接肌をなで、ちいさな双丘を両手で左右に拡げられる。
内奥のかたく閉ざされた部分に到達すると、指先でくつろげるようになでた。
「ちから抜け······」
不自由な姿勢で、抱き込むように恥ずかしい場所をいじられ、口に含まされてるローターのせいもあってか、悠はできないというように頭を振った。
瞳はうるみ、両足は震え、頭を映人の胸にあずける体制になっていた。
必然的にも悠が躰をすりよせるようなかたちになって、映人は眼を細める。
こんなことにも悦びを感じる自分に、飢えていることを改めて自覚させられた。
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更新遅くなりまして申し訳ありません(>_<)
次回あまり間隔開かないようにしたいです。
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